2023/07/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にオウルさんが現れました。
オウル > 平民地区は何時も賑やかだ。
今夜も通りに面したお店からは美味しそうな料理の匂いと、楽しげな声が響いてきて、少し羨ましくなる。

――少年がそんな平民地区の通りを棒つきの飴と欠伸噛み締めながら一人歩いている。

一応買い食いするだけの資金はあるのだが、全うな食事となると聊か心もとない、ので行き交う人々の中からお尻が重たそうな人のお尻を軽くしてあげて、自分の懐を暖めようと、まっ隙だらけの人を探し、当て所なく通りを進む。

本当ならラジエル学院に通い始めている事もあり迂闊な事はしたくないのだが、財布の軽さだけは何ともならずバレなきゃ構わないだろうし、と考えてしまう事に対して少々罪悪感を感じているが、貧民地区生まれの癖は中々抜けずにどうしても簡単に財布が潤う方法を取ろうとしてしまう。

(この癖は何とかしないと平民地区でつつましく平穏に暮らすのは無理かなー……。)

表情は思いのほか沈んでいる。
一般的?ともいえる生活でその辺が感化されてしまったか、何とも難儀な性格だと自覚しながら、眼帯に隠された瞳も裸眼の瞳も細めて、苦笑いを口元に浮べながら……ため息を吐いた。

オウル > 今日は小銭で買い食いして終わり。
途中の露店でチキンレッグをあげたモノを購入するとかぶりつきながら今夜の宿の方へと歩いていく。

少年の口からはいい香り。
口の中にはたっぷりと肉汁が……。

少年は歩く、のんびりとした足取りで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からオウルさんが去りました。