2025/05/16 のログ
ヘレナ > 料理が運ばれてくると、背中を丸めてもそもそと食べだす。
量と値段相応の味で特に文句はないのだが、やはり視線が気になって落ち着かない。
水で流し込むようにしながら平らげると、とりあえず空腹は満たされた。

「あの、ごちそうさま、でしたっ」

そして代金を払うと、足早にその場を後にするのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヘレナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグアルティエロさんが現れました。
グアルティエロ >  
「良え良え。お礼なんか。困った時はお互い様いうやろ~」

肩に担いだ、手押し車と、背中に背負った、ご老人、何方もゆっくりと街路へと下ろす。
何度も頭を下げる人生の先輩に、からからと笑って手を振るのは傍目物凄くちゃらい……
どころじゃないド派手な髪にド派手&悪趣味な上着を羽織った見目20半ば程度の青年だ。

「車輪、早めに治るとええな。お爺ちゃんもお大事に。ほなな!」

買物帰りに手押し車の車輪が回らなくなってしまったところのっそりと現れて、事情聞くやいなや
『任せぇ! よっこいしょー!』と担いだり背負ったりしてお家までお送りしてお別れして、今。

「一日一善。は。いいとして。……えー……どこやろね、ここ」

――道中ぺちゃくちゃ喋りながら来たものだから来た道すっかり忘れてしまった。
こっちやったっけ? いやあっちやったっけか?
と、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ。
住宅街の中をうろちょろして、只今、迷子。

グアルティエロ >  
「ふふん。さすが俺。日頃の行いが良えもんやからこんなピンチちょちょいのちょいやで」

そして彷徨うこと僅か。さして手間取る事もなく見つけたのは見覚えのある道と、その向こうの喧騒。
内心どきどきしていて顔にも結構出ていたけれど顔を軽~く揉み解してから咳払い一つ。
……誰も見ていやしないのだが。誤魔化すような仕草を幾つかしてから。

「さて。飯食お」

元来の、大通りに出てきた目的を果たすために歩き出した。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグアルティエロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 街の宿屋兼食堂でパンをかじる。
今日は胡桃の入ったパンだが、噛んでも噛んでも飲み込めない。
仕方なしに、無理やりワインで流し込んだ。

食後に一服、煙草を吹かす。

この宿屋、食事もちょっとした有名店であったが。
出会い系の宿としても知られている。カウンターでいくらか払うと色つきの札がもらえる。
札の内容によって、友達募集やらセフレ募集やらいろいろあるわけだ。
今、男はセフレ募集の札を下げて、ぽけーっとしている。

グスタフ > 気付けば煙草もほとんど灰になっていて、灰皿に押し付ける。
最近店の中で煙草を吸える店が減ったのが悲しい。

紙巻き煙草が吸えないと、紙巻きの薬物も吸えない。
気分転換に合法の薬物を巻いて吸う。
軽く酩酊するような酒を飲むより簡単に酔った気になれるのがいい。