2025/05/05 のログ
■影時 > ――もちろん、自分が行く必要はない。
だが、既知だった領域が未知に変じたとなれば、それが如何なる危険地帯であったとしても、踏み込んでみたくなる。
どのような宝が眠っているか、或いは迷宮の管理者等なるものに再配置された処で、それは優先事項ではない。
何よりも未知を目の当たりにしてみたい。見てみたい。それこそが肝心なのだ。
自分にとっての迷宮挑戦の理由はそれで良いのだが、何度も鞄に入れたりお留守番にすると、二匹が機嫌を損ねる。
対策は必要だろう。毒気を凌ぐための道具はあるにはあるのだが、どちらかと言えば緊急発動的な意味合いの方が強い。
「もう少し様子見、だな。
あの分だと暫くは誰も入らせねェだろうが……それよりもまァ、仲間連れて潜れ、と言ってくる方が問題か」
少なくとも、ギルドが改めての脅威策定を行うまでは踏み込めない。先日の迷宮はそういった扱いになるだろう。
侵入禁止を破って踏み込んだら?
バレずに潜る位は容易いだろうが、生きて戻れるかどうかの算段、勘定を考えると大変厄介だ。
さらに潜るなら、初心者なりなんなりと、即席でもパーティを組んで行動せよ、といった条件も付きそうだ。
――此れがまた、悩ましい。
納得できる力量者が欲しい処だが、気が合うかどうか、というのもまた大変重要な事項だ。
ただ、此ればかりは巡り合わせもある。そう思いながら一人と二匹で黙々と呑み食べを進めよう――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から影時さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロイナさんが現れました。
■ロイナ > 夕暮れ時、平民地区の大通りのひとつ。
冒険者ギルドに寄った帰り、ぶらぶらと露店を覗きながらうろつく姿。
「なんだっけ……ポーションと、あとは竜皮の靴?」
先般、ギルドの顔見知り(受付嬢)に頼まれたおつかいをこなす為に色んなお店を巡っているところだ。
店頭に首を突っ込み、並べられた品々に目を通して──の繰り返し。
「この辺の流通事情、詳しくないからわかんないな~…」
常にこの辺りに足を運んでいるわけでもないから、困り顔で腕組みし考えこむ。
そんなことをしていると──ぐぅ、と小気味良くお腹が鳴った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロイナさんが去りました。