2025/04/29 のログ
■ミスト > 彼の一瞬の殺気、そして、強い視線に関しては、ミストは何も言わない。
ニマニマとした笑いを返すだけでもあった、何かしら、共通のものがあったのやもしれない。
「うん、せっかく冒険者になったんだしね。
それに、一応でも、剣士を名乗るんだから、前衛をやってみたいと思うよ。
実際に前衛をして適性がないなら、後ろに行くでもいいけれど。
最初から後ろ、というのは、僕の中にはないな。」
それに、と。
彼に見せるように魔術を展開する。
詠唱を破棄したそれは、自分の再高威力では無いが、見せるだけなら十分だ。
ぱきり、ぱきり、と空気が凍り付き、ミストの体にまとわりつく。
魔法の氷で出来上がった、マジックアイテム相当の、氷の剣に氷の盾
全身を身に覆う、ブレストプレートにヘルム、ガントレットにグリーブ。
一通りの防具を作り上げれば、前衛に出ても問題ない防御力だ。
「必要なら、エンチャントマジックで強化もできるし。
最初から詠唱をして作るなら、もう一段強いの、出来るから。」
だから、と笑って見せる。
体がぶつかったりとか、そういう、戦闘時に必要な流れなどを教えてもらえるなら、それはそれで重畳だ。
「お礼は、ほっぺにちゅう、でいいかな?」
そんな軽口を続けるのは。
気負ってない、固くなってない証拠だ。
■グラスシエル > 「ああそうか、剣士てのは前衛か」
ああそっかそっかと子供が納得したようにうんうんと頷く。
基本戦いは殺せればなんでもいい、という感覚の少年はあまり前衛後衛をクラスでわけてない。 明らかな魔法専門、遠距離専門がいる時や 長柄武器を振り回す前衛の邪魔はしない程度だ
「ふーんわかったわかった。じゃあそれで適当にやってくれ。
こっちはお前の横と後ろの邪魔すっから」
雑だ
しかし、こんなところで見てもいない敵への作戦もへったくれもない。
「ん? …………なんの礼? つかなんでキスなんかされんの?」
眉をひそめ首を傾げる。 なにか礼をされることをしただろうか
「まあいいや、経験だろ? お前のやりたいようにすりゃいいよ、俺はお前の動きみてカットなりなんなりするから。
で、なんかして欲しいことある? 」
視線はミストの手の動き、脚の動き、爪先から頭の先に送る。
斧も使うと言っていた、氷の盾もそれなりに大きかったのも含め腕力があるなら振り回し方も大きいだろう。
■ミスト > 「えぇ……?」
流石に、剣士が前衛という事を知らないというのは、驚きの声が出てしまう。
ギルドの講習でも、そういった知識は教えてもらえるものだ。
剣士というよりは、ミストのスタンスだと、前衛戦士の方がしっくりくるかもしれない。
彼はちょっと特殊なのだろうか、と首を傾いで、彼を見てしまう。
「わかったよ。」
雑なのは仕方がない。
最初にも行ったが、彼と連携を組むほどに一緒に仕事をしたことがない。
そもそも今日初めて出会ったのだ、だから、プロだろう彼が合わせてくれるに任せるしかない。
そのうえで、彼が雑に決めるなら、其れで行くしかないのだ、と考えたけっかだ。
「だって、色々教えてくれるんでしょう?
新人の僕についてきてくれるんだしさ
お金をもらわずに奈良、何かしら感謝を表すつもりだったんだけど?」
僕のような男女じゃ、いやかな、なら仕方がないかー。
振られちゃったよ、なんて軽口をたたきながら、依頼書を手に取る。
「じゃあ、色々と教えてほしいな。
こういう、討伐系の依頼で気を付けるべきこと、とかさ。
立ち回りとか、ね。」
それが一番欲しいから、と笑いながら。
受付の女性に依頼を受ける旨を、彼と二人で行く旨を伝える。
受理されたなら、二人は、冒険者ギルドを出ていくのだろう。
■グラスシエル > 「俺がモノ教えるような奴にみえんの!?」
ビックリしたように少年は自分自身を指差す。 嫌味でも罵倒でもなくホントに驚いたようだ
「ついては行くけど別に手取り足取り教えるつもりはないぞ俺。 つか冒険者ならもう誰かから教わるんじゃなくするもんじゃね?
――まあ、よくあることなら道がてら教えてもいいけど」
とはいえ――これで新人が本当に困るならなんだかんだで教えるのだろうが。 そもそも経験がないからゴブリン退治にいくならあれこれ教わるのではなく現実に剣を振ってゴブリンの攻撃を防いでその重さや複数のそれが圧倒的に面倒で危険な事を学んだほうが速い
「金はまあ、ギルドの報酬山分けでいいけどさ、それでお前から追加でなんかもらおうとか思ってないぞ。
お前はめちゃくちゃ美人だけど流石にそんなんで身体で払えとかいうわけねえだろ」
ま、今日は簡単に打ち合わせつついくか、とミストについていって
■ミスト > 「教えてくれてるじゃないか。」
びっくりしている彼に、にまぁ、と口角上げて笑って見せる。
常識のように、彼が質問をして、言ってくれていることはミストにとっては教えだ。
知らないことを知るのは、とても嬉しいし、宝物のように感じられる。
「だからこそ、だよ、キミの動きを見て、覚える。
其れだって学びだし、さ。
付いて来てくれているという時点でも、十分教わってるよ。
キミが、とてもやさしい人だって。」
その目つきで色々と損してるよねと、伝えるのだけど。
「ふふ、体を要求してくるなら。僕は全力で抵抗するからよろしくね。
綺麗と言ってくれるのは嬉しいね。
それなら、綺麗な僕から感謝の証としてのキッスくらいは、笑って、受け止めてくれよ。」
あははは、と笑いながら。
さあ、いこうよ、と、新人の巨女は、少年を連れて、依頼に挑むのだった。
―了―
ご案内:「冒険者ギルド」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「冒険者ギルド」からミストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアメリア・ストライデンさんが現れました。
■アメリア・ストライデン > 日も暮れ始める時間帯の大通り。
通りに面した店はまだ営業をしているが、露天などは早いところは既に閉め営業しているものは少ない。
そんな露店をメインに見て回っては掘り出し物を探していく。
「この薬って確か東のよね?いくらになるの?」
覗いた露天に珍しいものがあれば値を聞き、高ければ値切り、安ければそのまま買う。
それを何度か繰り返しては小さな買い物袋はそれなりにいっぱいになり。
それでもまだ少しと露天を眺めて歩いては、色々と目移りして商品を眺めていき。
「ここは……武具?こう言うところは掘り出し物はないのよね」
それでも一度覗いたからには商品を見るのは礼儀と眺め。
それなりに状態がいいもの、武器としては飾りにしかならないもの。
そんな武具を眺めては小さく唸り、本当にレアものでもあればという感じで眺め。
「やっぱり……このぐらいよね」
あまり期待はしていなかった、そんな感じで言葉を零しては護身用に適当なナイフでも買ってお茶を濁そうか、そう決めてナイフに目的を変えて商品を見ていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアメリア・ストライデンさんが去りました。