2025/04/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 「では、この内容で頼む」
ギルドの応接室、顔見知りの職員と顔を見合わせ頷き合う。
テーブルの上には依頼書が置かれ、内容を今しがた確認し終えたところ。
控えていた職員によって清書されたそれはすぐにも依頼を掲示する場所にと張り出される。
新開発の回復薬の被検者募集と銘打ったそれは、平民地区のギルドには珍しい高額報酬の依頼。
ただし依頼者が貴族であること、被験後のことについては責任を持たれる旨はあれど、
被験中のことには言及がないから効能を保証されたものでないことは察しがつくもので。
回復薬と書かれているからにはそう酷い効能はないと信じるか、高額ゆえに内容を疑うかは見る者次第だろう。
貴族から、というのも、伝手ができると取るか、使い捨てられると取るかはそれぞれ。
―…依頼自体は終わった。あとは今いる者が受けるならそのまま面通しまでしてもよいし、帰路についてもいい。
どうするかと思案しながら、かつて魔族と対峙する折に色々と縁を結んだ役員と言葉を交わし、最近の冒険者事情なども聞き取る。
王の不在で国は乱れ、貴族崩れとでもいうべき者や異国の者も増えているとのこと。
これも時代というものかと思いながら供された果実水へ口を付けた。
■ルーベル > 依頼を受ける冒険者がいるかどうかはまたの話。
その日は職員と暫しの歓談を交えてからギルドを後にして行き…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に劉華さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から劉華さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に劉華さんが現れました。
■劉華 > 「う~ん、どこに行けば…」
大通り、賑やかな人の流れの中を少し離れ立ちすくむ青年がいる
冒険者としての依頼で荷物の運送をしているのだが…
何分ここに来たのが最近で地理に明るくないため困っていた
「今日中に行かなきゃいけないのに…うぅ、目印がわかりません」
困った顔で地図とにらめっこしていた
■劉華 > 「この道を…まっすぐ進んで…そして大きな猫がいる通りを右に…」
依頼書に書かれた目印を頼りに進む
依頼書の目印には生き物が混ざっていたり、具体的なものが少ない
普通読んだ時点でこれでは難しいとわかるはずだが…
悲しい事にそれを理解するほどの知能も持ち合わせていないのだ
■劉華 > 通りをぐるぐるぐるぐると進み
右へ左へ、進んだり戻ったり
目印に従い進み、目印を間違え迷い
既に2刻半、彼は大通り付近で迷っていた
「まずいなぁ…このままじゃ…どこにあるんだろう」
目的の場所は彼の後方、5M程度にある大通りに面した薬屋である
薬の原料を届けるだけのお使い程度の依頼だ
依頼を渡した酒場のマスターはこれくらいなら地理の練習になるだろうと彼に頼んだのだが…
「…迷子だぁ」
■劉華 > 「‥よし!」
劉華は目印を元に探す事は諦め、大通りの店を手当たり次第に訪ねては確認する事とした。
幼稚な手段ではあるが、依頼を達成する為には確実な手段である。
「すいませ~ん!」
大通りにある1つの店を訪ね、薬屋の場所を尋ねる。
突然別の店の場所を尋ねられた店主は彼の小柄な見た目とどこか幼い佇まいから店の小僧がお使いに行かされていると勘違いされ、好意的に受け入れてくれた
早速依頼先までの目印の話をするが、やはりこの目印では到底判断できないそうだ
店主は苦々しい顔をしながら首を傾げた
「うぅ…やっぱりダメですか…?」
道を尋ねるというなんてことは無い行動だったが
彼にとっては人に尋ねる羞恥心を抑え、勇気を出した行動だった
何よりこんな依頼を一人で達成できない冒険者というのは少し、いやかなり情けなく、申し訳なかった
涙をにじませて、肩を落とす劉華
店先で起きたその様子になんだなんだと集まる人々
■劉華 > そんな人だかりの中には偶然にも薬屋の店主がいた。
あまりに長い時間待ちぼうけしたせいで
依頼人が用事を済ませ、店にやってきており、依頼された原料が届いていない事がわかったようだ
幸いにも急を要するものではなかった為、依頼失敗とはならなかったが‥この後説教を受けたのは言うまでもない…
…おしまい〆
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から劉華さんが去りました。