2025/03/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 奴隷市場」にエアさんが現れました。
■エア > 一口サイズに割られたチョコレートを口に放り込みながら、
平民地区にある奴隷市場を一人で歩く。
目的は『謎の箱』を開ける為の知恵と力を求めて、ではなくてそろそろ暑い季節に向けて準備をするため、
戦闘ができる奴隷か傭兵を雇いに奴隷市場に来ている。
冒険者ギルドで冒険者を雇わないのは、これも事情がある。
両親があまり冒険者という職業にいい顔をせず、
傭兵や奴隷など金で雇える存在の方がマシだという考えの持ち主なのだ。
自分は特に冒険者であっても問題はないし、実力さえあれば貴賤は問わない。
問題はどれだけ己の役に立つか、費用対効果通りの実力の持ち主か、だとは思うのだが、両親はどうしてもいい顔をしない。
だから仕方なく、出来得る限り両親の顔を立てるべく、奴隷市場で都合のいい奴隷か傭兵稼業の者を探している。
自分は見るからに貴族である風貌なのだが、
商人や娼婦から声はかけられる事はない。
そうなるように、姿を認識し辛くしている。
なにせ視界を確保するための切れ込みもない、のっぺらとして真っ白な仮面にフード付きの外套に、と余すところなく包まれた奇異な姿をしている自覚がある。
その姿で奴隷市場など歩いていたら、話題の的になるのは避けられない、――…だから、認識阻害の魔法を実家の人間にかけてもらっていた。
視線が合うか、それとも認識阻害の魔法を敗れる実力者か、でなければ姿を認識するのは難しい、はず。
「……ウチは…私は冒険者でもいいと思うのだけどね。」
愚痴、こぼれる。
■エア > 見目麗しい奴隷や扇情的な容姿の奴隷などがほとんどだ。
自分が求めているのはそれに加えて戦闘力が高い奴隷、若しくは奴隷ではなく実力のある傭兵。
しかし、どちらも見つからない
生憎傭兵斡旋所のような場所に覚えがなく、諸々の要素を加味して短絡的に奴隷市場に来たのは間違いだったかもしれない。
時間帯が良くないのか、それとも他に要員があるのか、金はあるのだが正しく縁がないのだろう。
最悪は手法問わず魔族と契約をするか、だ。
暑くなると、今の格好は非常によろしくない。
できればその前にそれを何とかする為の『モノ』を取りに行きたい。
出来れば任せっきりではなく、自分でも実物を見て採取をしたい。
その為にはお金は惜しまないのだが。
……どうにかならないものだろうか。
また一かけら、手元の小箱からチョコレートの破片を取りだして、仮面の隙間に入れて口元へと運ぶ。
相変わらずあの酒場のチョコレートは他の店と違う雑さと甘さがあっていい。
■エア > 口の中のチョコレートが完全に溶けて消える頃。
探し者に出会えないと判断し、大きなため息を吐く。
暫くは奴隷市場や冒険者…ギルドも一応通い詰めてみようと考える。
学友を連れて行くのはあまり好ましくない。
この際プロに任せてしまう事にした。
奴隷市場を後にして、学院の寮に向けて歩き出して…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 奴隷市場」からエアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ >