2025/02/18 のログ
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ご案内:「王都マグメール 夜の平民地区」にレトさんが現れました。
レト > 酒場や家屋の明かりや街灯、たくさんの光源のおかげで夜でもそこそこ明るい平民地区。
しかし路地裏付近や貧民地区との境目になれば基本的に治安は悪化する傾向にある。
街の巡回兵はそれなりの数がいるが大抵は富裕地区や王城、役場など要所に固められている。

「異常なーし……異常なーし……。…………異常なんてね~よ。だりぃなぁ」

カンテラを手に、夜の街を巡回しているのは若い男。
勤務態度は可もなく不可もなく。だが真昼から酒場でクダを巻いてる中年兵士に比べればマシな方でもある。
年若く団の中でも発言権のない彼は体よく利用されやすい。

「テキトーに時間潰して、問題ありませんでした って報告して帰るか……」

ふあ~あとあくびをして、誰もいない平凡な夜道を歩き続ける男。
不真面目でも、武装した衛兵が巡回しているというだけで不審者や盗人への抑止力にはなっている。

だが時間の経過がとても長く感じる。何か起きてくれた方がありがたいかもしれない。

レト > ひたすらレンガ道を歩き続けること、もう何時間経ったか分からない。
人気も減って来た時間帯、露店街通りを何事もなく通過すればしばらく小さな家屋の連続。
家屋の隙間や路地裏を軽く覗きつつも深くはチェックせずに進んでいれば、やがて風俗エリアに近づいて来る。

(前にオッサンが言ってた店、なくなってるな……)

今はもう僻地か戦場に異動となってしまった、勤務態度の悪い上官が自慢げに語ってた風俗店。
従業員の性感染症が蔓延しただの、ライバル店に圧力をかけられただのいかにもな噂ばかり。
サービスの質はともかく世間を知らなさそうな綺麗な娘ばかりだったのに残念だ。

居住区よりも幾分明るく賑わってるように見える通りは、娼婦が帰路についたり太客と何処かへ消えたりと女の姿もちらほら。
あまりに監視が鬱陶しいと営業妨害になると苦情が入るらしい。

本当は興味津々だが、露出の多いお姉さんたちを見ないふりしつつ無心で風俗店の数々を通り過ぎていく。

「オレもヤりてぇ」

ボソッと本音が零れる。見覚えのある看板の数々を時々振り返りながらも、物騒な裏通りへ。
たまに怒号が聞こえたり、娼婦が店を通さず客引きをしていることでちょっとアブナイ場所かもしれない。