2025/02/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミレーナさんが現れました。
■ミレーナ > 平民地区の大通り。
王都への荷運びを終え、ダイラスに戻る前に少し見ていこうかと足を運ぶ。
港湾都市であるダイラスとはまた違う店の並びや商品を珍しそうに眺めて歩き。
「こういうのはあっちのほうが安いね。
こっちは……どう見ても偽物じゃない」
店を覗いては商品に文句をつけては店主の視線を感じては撤退。
そんな事を何軒か続けて歩き、店を眺めるのが飽きれば次は露店を冷かして歩いていく。
そして商品を眺めて歩く傍ら、可愛い子を見ては声をかけて袖にされ。
スリに合えば捕まえて財布を取り返して路地に蹴りこみ。
その時にまくれたスカートの内側を見た者がいれば、それをネタに小銭を巻き上げたりとして。
「まー、偶には来るのはいいかなって程度かな」
そうして大通りを歩いた感想はそれ。
常時来たいわけではなく偶にならありという程度であり。
もう少し歩いて興味をひくものがなければ船に戻ろうと考えて歩いていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオズワルドさんが現れました。
■オズワルド > 平民地区の大通りにて、胸を張って歩く姿が一つ。
見た目からして、まだまだ駆け出しの冒険者といった風情にもかかわらず、なぜか首には豪奢な、金のネックレス。
トップ部分には木の葉の形をした飾りの上に、木のみを模したルビーが飾られているという、貴族階級でもなければ手が出ない高級なデザインの代物である。
それが首元で揺れる感触に、思わず胸も張ろうというもの。
何故こんな冒険者風情がそんなものを持っているのかと言えば、少し前にとある少年を助けて以来続く、強運によるものである。
具体的にどのくらい強運かと言えば、冒険の過程で立ち寄った遺跡から隠し財宝を見つけて、カバン一杯に詰め込んで今まさに街に帰ってきたところ、位の幸運である。
「これだけ稼げば学費どころか、ちょっとお高い店に行くことだって…。」
まだ売れていないのに、そんな皮算用を立てて浮かれていたせいだろうか。
前から歩いてきた青い髪の女性と、肩がぶつかった。
「わたっ、す、すいませんっ。」
謝罪の声に混じって、地面にモノが落ちる音。
満杯に詰め込んでいた皮のカバンから、アクセサリが一つ…
黄金の上にアメジストが華のようにちりばめられたブレスレットがおっこちたのだ。
■ミレーナ > ダイラスとは違うものが多くはあるが、興味を引くというものはほとんどない。
これはもう少し歩いては戻ることになりそうと思って歩く。
そうして歩いていれば前から胸を張って歩いてくる冒険者風な姿の少年。
その姿とは不似合いな金のネックレスを首から下げる姿は貴族か物好きのどちらか。
そのどちらかなのかは判らないが、面白いものを見たというように眺めて歩く。
そしてすれ違う距離で一歩よけようとしたが、聞こえた言葉に気を取られて物かってしまい。
「痛ったいよ、もう。怪我をしたらどうしてくれるの。
これは迷惑料にもらっておこうかな?」
ぶつかった勢いは大したこともないので痛みもない。
しかし慌てたように謝罪を口にする姿に、大げさに痛がるように見せてはそんなことを告げ。
少年から何かが落ちる音がした方向に目を向ければ、いかにも豪華といえる装飾のブレスレットが目に入り。
そんなことを意地悪く言いながら、ブレスレットを拾い上げようと身をかがめて。
■オズワルド > 「ええっ!? えっ、まさか肩をぶつかっただけでそんなご無体…な…。
あっでも可愛いから許せそう…!」
慌てた様子で拾い上げようとかがみこむが、その動作だけで、皮カバンの中身がじゃらじゃら行ってる。
持っている品がブレスレットどころじゃないのがその音だけでわかるかもしれない。
が、意識はすっかり、ブレスレットを拾い上げるあなたの横顔に。くそう、かわいい…!
いやまてよ?これは好機かもしれない。
「迷惑料には流石に、多いので。差し上げますけど代わりに一緒にご飯とかどうですかね。良いお酒の飲める場所に、今日なら入れますからっ。」
へったくそなナンパではあるが。なにせ、金ならある。カバンの中に。
それが保証できるくらいには、ぶつかった相手が可愛いという理由だけでブレスレットを譲れるくらいに、稼いだのだ。稼いでしまったのだ。
金銭感覚壊れそう。
■ミレーナ > 「ぶつかってきたなら迷惑料は貰わないとね?
可愛いから許せそうって偉そうだよね」
自分と同じようにブレスレットを拾おうと屈む少年のカバンから聞こえる金属音。
それを聞けば、まだ持っているのかとカバンに目を向け。
許せそう、と聞けばにんまりと笑って揶揄うように返し。
「私ぐらいの相手なら少ないぐらいだと思わない?これ一個で食事にね。
ふーん、そんな店に行けるだけ持ってるんだ」
ブレスレットを頂こうとすれば下手なナンパをされてしまい。
呆れたように見るも、今日ならと聞けばカバンの中身がおそらくはブレスレットと同じぐらいのものが入っていると察し。
ワザとらしく考えるしぐさを見せては、二つくれるならいいよ、と返すことにして。
■オズワルド > 「ああっ、そういうのを言われるとオレは弱いっ。」
たいへんチョロいこの青年。揶揄われればそれだけで、煩悶するような様を見せてしまう。
紳士の道はまことに遠い。
「ええっ!?アクセサリ二つ分のお高いレディ?!」
流石のオレとて驚かざるを得ない。だってかなりの高級品のはず…!いやでも…
そっと覗いたあなたの瞳。
「サファイアみたいで美しい…!」
反応がチョロい。
うーん、少し悩んだ後、周りには見えないように皮カバンを開く。
中にはまさに金銀財宝が詰まってるのがわかるだろう。
ともあれ。
「これとかどうですかね?」
そう言って手に取って差し出したのは、貝殻を模した金細工にサファイアが揺れるイヤリング。
――ここまでアクセサリという名の贈り物攻めをしたら、ワンチャンベッドイン狙えるのでは、いけるのでは!?
という下心満載なのは内緒である。一応。 一応内緒である。なお、目線はちらちら胸元を見ている模様。
■ミレーナ > 大げさな反応を見せる少年の姿は見ていて揶揄いがいがあるもの。
すごく簡単に騙せるように見えるのは本当か演技かと悩んでしまうものではあるが、面白いからいいかとして。
「私は本当はもっと高いよ。それを二個で勘弁してあげてもってだけだよ」
驚く姿を見せる少年に本当はもっと高いと意地悪く笑って見せ。
嫌ならこのまま行くよ、というように立ち上がって見せて。
初対面でも臆なく瞳を合わせてくる度胸、面白い反応を見せるのに度胸もあるのだと感心をみせ。
「あらそう?ありがとう」
ありきたいな誉め言葉に思えるが、褒められること自体は嬉しいもの。
少しそっけなくお礼を返しては、カバンを開く少年とカバンの中に目を向け。
そこに入る金銀財宝をを見れば、思わず感心し、全部ほしいと思ってしまい。
「いいデザインね。それとさっきので付き合ってあげてもいいよ」
金銀財宝の中から選ばれたネックレスは自分から見ても良いもの思え。
その二つなら食事ぐらいは構わないかと考えて返し。
胸元に向けられる視線に見せつけるように揺らせてみせ、それ以上を求めてくるなら全部巻き上げてしまおうと考えて。
■オズワルド > 「お目にかなった…!」
やり遂げたぜ…!とばかりに。ちゃんとカバンをしまってからガッツポーズ。
かなりお高くついたが、しかしさらにお高い女性を飯に誘えたというファインプレイに我ながら満足感がある。
「それじゃあ、良い感じのお店に行きましょうっ。
金さえ出せば俺くらいの見た目でもいい飯を出してくれる店があるんですよ。冒険者の先輩に教わったんですけど。」
こっちですよ、とあなたの手を取って歩き出そうとする。割と無遠慮。
小さく金属音を鳴らしながらに向かうのは、"小鳥の囀り亭"というレストラン。
内装など細かな部分に枝葉や小鳥をモチーフにした彫り物が施されているおしゃれーな店なのだが。
一部冒険者が通っているため、店内で冒険者の姿が見られるのも良くある光景、そんなお店だ。
オススメメニューはハンバーグシチューに山盛りパン、そしてデザートのベリータルトである。
――よし、この店ならきっといい感じになって、ベッドインまで狙えるだろう…!お酒もおいしいし…!
全部巻き上げられる可能性を考えてないがゆえに、やらかす可能性は大いにあるエロバカの少年であった。
■ミレーナ > お目にかなったという少年の言葉に笑みを向け。
ただかなったではなく、少年の持つ貴金属に気をひかれただけという理由。
それを口にしないのは優しさではなく、その姿が楽しく思えるからであり。
食事をごちそうになり、アクセサリーが二つ手に入るなら、いい暇つぶしになると考えてのことで。
「いい感じのお店ね。
見た目でお客さんを選ぶお店ってどうかと思うけど?先輩にね」
その説明で良いお店というよりは冒険者向けの店ではと考え。
急に手を取られ驚き、そのままに歩き出す少年を追いかけるようになり。
そのままに案内されてついたレストランは確かにこしゃれた場所。
普通の酒場にはない彫り物がされているのは新鮮であり。
店内の冒険者の姿を見れば、冒険者が少しの贅沢をする店なのだろうと見まわし。
「テーブルは…あそこにしましょう、ね?」
店内を見回して空いているテーブルを見つければ笑顔でそう声をかけ。
少年がこの後どんな姿を見せてくれるのか、何をするのかが楽しみで。
■オズワルド > 「いやあ、先輩が言うには、本格的な上級冒険者が行くような店は、服しっかりしてないと入れないとかで…ドレスコードって言うらしいんですよね。」
そんなことを語っている少年の見た目は、見るからに駆け出しである。駆け出しのくせに、こんな金銀財宝を手に入れたあたり、幸運だけは余る程だけれど。
――かわいこちゃんの手を引いて歩くとかこれは実質デートでは?
お相手の内心を知らぬままに、そんな風に浮かれていた。
「はいっ。そうしましょうっ。」
笑顔を向けられるだけでそわそわする程度には浮かれポンチ。
いそいそと空いているテーブルに向かえば、名残惜しそうに手を離して席に座ることになって。
「この店は、ハンバーグシチューとベリータルトがすごい美味しいんですよ。
後、お酒。先輩に一度飲ませてもらったんですが、シェリーのリキュールが良い感じに飲みやすいんですよね。」
つらつら、美味しい料理と酒の話を始めるあたり、割と食いしん坊。
そこまで語ってからはっとした顔になり。
「…申し遅れましたがオレはオズワルドと申しますが、あなたのお名前は何でしょう…。」
浮かれポンチを自覚して、顔を赤らめながらに改めての自己紹介。
■ミレーナ > 「そういう店は本当に高い店よね?上級冒険者は違うって事なのよね」
そういう店はこの辺りにはないだろうと大通りを何度か見まわし。
少年の格好もいかにも冒険者という風貌であり、そういう店に行けば入れもしないだろうとみて。
そんな少年がカバン一杯の金銀財宝を持つ当たり、運は良いのだろうと。
強引に手を引いて歩く少年への印象は減点1。
揶揄おうと思っていなければ、振り払って去っていたかもしれなく。
目についた席を勧めれば、それに素直に答える姿は騙しやすく見え。
テーブルに向かい座れば向かい合うようになり。
「その辺りがお勧めってことね。
あら、お酒も結構飲めるタイプなのね」
美味しい料理と酒を話すあたり来慣れているのかと意外そうにし。
かといって共に来たが本格的に食事をするつもりもなく、簡単なもので済ませようと考えて。
「あぁ、名前ね。オズワルド、いい名前ね。私はミレーナよ」
顔を赤らめ、丁寧に自己紹介をされるときょとんとし。
そして少年の名前を褒めてから名前を名乗り返し、その姿にかわいいわね、と微笑んで見せて。