2025/01/24 のログ
■エレイ > 流石にそうそう都合の良い展開はやってこず。軽く頭を掻きながらのそりと立ち上がり、
ふらりとその場を離れて再び雑踏の中へと紛れ──
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 第七師団は、魔族を殺す師団度はいっても、休日という物は発生する。
休日という物事態、なくてもいいのだけれども、それでは体裁が悪いらしく。
何時も休日もタナールの砦に駐留している少年だったが、追い出された。
とりあえず、平民地区で何かしらの遊びでもして来い、と同僚に言われた、小遣いも渡された。
いや、金自体は使ってないので、余りに余っている。
が、たぶんそれも同僚の気遣いなのだろう。
何をすればいいのか、少年兵には、わからないし、想像もつかない。
むしろここに魔族が居れば大手を振って兵士として動けるのにという物騒な思考。
「酒……か。」
遊ぶという定番ならば、酒だろう。
酒場で、酒を飲むというのは良いが―――ゼロは、酒が飲めない。
弱いというのではなく強すぎるのと、体に仕込まれた魔術が分解してしまう。
酒で酔うことができないので意味がない。
それでも、形だけでも何かしたほうが良いのだろうか、と、少年は酒場に向かって足を向けることにした。
■ゼロ > しばらくして、酒場に到着する。
酒場は、盛り場ともいうのか、この国は、いろいろとある。
酒の種類、酒の量、性別、一人なのか、それ以外か。
細かく分類されているのを見れば、よくやるよ、という所だ。
静かに飲みたい人もいれば、わいわい飲みたい人もいるという事か。
更にいうなれば、酒飲んでナンパして、というのを求めている客用のというのさえある。
成程な、と一人納得しながら少年は……。
「どれにしよう。」
何も考えてない。
もともと、そういうつもりもなかったし、追い出されたというのも正しい。
少年は、仮面のままにしばらくいろいろな看板を眺める。
「……ここにしよう。」
そして、決めたのは、この国では一番スタンダートな酒場。
ただ、おひとりさまでも歓迎という雰囲気のある酒場。
とりあえず、酒を飲んで、うまい飯でも食って腹を満たしてから考えてみるか。
そう考えて、酒場の扉を開く。
酒場の中は、静かな雰囲気、音楽もあるが、あまり激しくもなく。
席はボックス席ばかりだが、どれもこれも一人で飲んでいる。
静かに飲む場所なのだろうかと思いながら、空いている席に腰を掛け、酒と、肉料理を注文する。
■ゼロ > 酒が置かれ、肉料理が届く。
肉はちょうどよく焼かれ、塩コショウが適度に振られている様子。
仮面をずらし、肉にかぶりつけば、肉汁が口の中にじゅるりと垂れて口の中に甘さを感じさせる。
そこに、胡椒の辛さと塩気が、肉の味を引き立ててくれる。
それに合わせて、酒を飲めば、のど越しがよく、うまい―――が。
鎧の下、服の下にある魔道紋様が、少年の酒を毒として感知し、解毒。
味はわかっても、酔うことができない。ふう、と酒精だけが混じる息を吐き出す。
ふと、周囲を見回せば、人の姿が多くなっていく。
人気の店なのだろうか、ふと気が付けば、相席も多くなっている。
ただ、全身鎧に仮面という格好だ、誰も好き好んでくる様子はなさそうだ。
それを認識しているからこそ、ゼロはいつものように、静かに食事と酒を堪能する。
■ゼロ > 食事を行い腹がくちくなる。
酒を飲むも、やはり喉の渇きはある程度何とかなるのだけども、酔うことはできない。
仮面の下で少年は小さく息を吐く出す。
どうしようもないことなのだから、と、食事を終わらせて。
代金を支払い、兵士は酒場を後にするのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からゼロさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 「では、この内容で頼む」
ギルドの応接室、顔見知りの役員と顔を見合わせ頷き合う。
テーブルの上には依頼書が置かれ、内容を今しがた確認し終えたところ。
控えていた職員によって清書されたそれはすぐにも依頼を掲示する場所にと張り出される。
新開発の魔力回復薬の被検者募集と銘打ったそれは、平民地区のギルドには珍しい高額報酬の依頼。
ただし依頼者が貴族であること、被験後のことについては責任を持たれる旨はあれど、
被験中のことには言及がないから効能を保証されたものでないことは察しがつくもので。
回復薬と書かれているからにはそう酷い効能はないと信じるか、高額ゆえに内容を疑うかは見る者次第だろう。
貴族から、というのも、伝手ができると取るか、使い捨てられると取るかはそれぞれ。
―…依頼自体は終わった。もしすぐに受ける者がいるならそのまま面通しまでしてもよいが。
どうするかと思案しながら、かつて魔族と対峙する折に色々と縁を結んだ役員と言葉を交わし、最近の冒険者事情なども聞き取る。
王の不在で国は乱れ、貴族崩れとでもいうべき者や異国の者も増えているとのこと。
ある意味では都合が良いと思いながら、供された果実水へ口を付けた。