2025/01/15 のログ
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レイフォス > 依頼達成報告の波も一段落がついたころ――夜の帳が落ちつつある時間帯に駆け込む一つの小さな影。

「ま、間に合った――!?セーフ?アウト??」

一目散に受付に向かい、腰に下げた鞄から取り出したのは今日中に納品する必要のある採取依頼のあった薬草の類い。

どきどきどき――受付の判定はどうやらセーフだったようで。

「よ、良かった……。頑張って走ってきた甲斐があったよ……。」

受付で膝から崩れ落ちて安堵してしまう。
いや、別に間に合わなかったとしても使い道はあるのだけども……と独りごちる様を駆けだし特有の微笑ましく見るか、それとも時間管理も出来ない未熟者と捉えるか――あるいは受付でへたり込んでいるのを邪魔と思うかは人それぞれだろう。

レイフォス > ぐー。

ほっとしたせいか、お腹が鳴ってしまう。
位置関係からすれば受付の人にも聞こえていることだろう。

――そろそろ立ってもらえないだろうか?

邪魔とはストレートには言われないモノの、異口同音のことを言われれば即座に立ち上がり、

「え、へへへ。すみません、お邪魔しましたー」

報酬を受け取って、受付から離れる。

ぐー。

またお腹が鳴った。

「……よし、帰ろう。おばあさんもご飯作って待ってくれてるだろうし。」

そしてギルドに駆け込んだ時と同じように、駆け足でギルドを後にする。

今日の夕ご飯のために。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からレイフォスさんが去りました。