2025/01/10 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区/薬酒酒場」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 目立たぬように出ている看板。
セラーに降りるよう階段を進む先にある入り口をくぐれば、やや照明を落とされた酒場がある。

知るものぞ知るというようなそこは、それなりに名の通った魔導師が趣味で経営している店。
普通の酒も置いているが、特筆するような売り物と言えば薬草類をふんだんに使った薬酒だったり、アルコールの強さでなく込められた魔術で人を酔わせる術酒と呼ばれるもの。

普通の酒で酔えないもの、酔い難いものも酔えるし、酒豪自慢連中にはどんな酒にでもそうなのかと試しの場になることもある。

とくにオーナー特製のものは、強い効果の物をうまくその術効を中和しながら飲めばそれこそ美味な酒になるという捻くれた代物。
その術式も巧みに隠されており、ルーベルは酒もさながら術酒の解析を楽しみに訪れている。

…その日は首尾よく解析を進めたらしく。味もさることながら、昔からの馴染みの魔術師をやりこめてやった優越感にも気持ちよく酔っていた。

(これが楽しくて高い酒だとて足を向けるのだから、結局は良客になっておるということよのぅ)

どちらにしてもバーテンの隣に座る老魔術師に損はないのだろうが、それはそれとして、いつもとは逆に小憎らしいと顔に出してこちらをねめつけてくる相手に余計に気分良くしては、自ら魔術を込めてオリジナルのマギ・カクテルを逆に振る舞ってやる始末。

店内のほかの客にも好きなものを一杯ずつ、と、振る舞ってやる大尽ぶりまで見せてやって。

ルーベル > 気分が良いままその日は店を後にする。
土産にその日提供された魔術酒を持って。次はより美酒をと約束して…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/薬酒酒場」からルーベルさんが去りました。