2025/01/08 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 平民地区の大通りを、箱馬車がゆっくり進んでいく。

どこかの貴族のもの…というくらいには、平民でも一目でわかる。ただ走るだけなら無為な装飾。
窓付き扉には紋章も入り、窓の内側には馬車なのに目隠し布まで張ってあるのだから。

中には同じように、着られるだけなら無為な装飾の多いローブの男。
貴族、あるいは学院や冒険者ギルドなどにかかわりあるなら魔導師というふうに思うだろう風貌。
退屈そうに暗金の瞳を引き絞り、欠伸を噛み殺していて。

「お、っと……?」

馬車が急に速度を落とし、僅かに身体が揺れる。
音をいくらか抑制する魔術の向こう、御者が何事か叫んでいるようで。

そうなれば事はそう変わったことではないだろう。
不躾、あるいは無警戒…もしくは不注意な平民が馬車に轢かれそうになったか。
貴族家の馬車を止めてでもなにか物申したい者でもいたか。

それらと、警邏なりの者の揉みあいが路上にまで場所を移してしまっていたか。
いずれにせよ、主の裁可必要なら、御者によって控えめに扉が叩かれることだろう。
不埒者なら、そのものが怒鳴り込んでくるほうが先か。

どうせなら退屈を凌げそうな手合いならいいがと、一つ欠伸を漏らしながら、扉に僅か、意識を向けておく。

ルーベル > はたして、扉を開けて邂逅したものは、馬車の中に連れ込まれ。
何もなかったかのよう馬車は通りを抜けていったとか…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からルーベルさんが去りました。