2025/01/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」に翠さんが現れました。
■翠 > (冒険者ギルドの掲示板を眺める少女が一人。
年が明けたばかりだろうが、金が無ければ腹は減る。
腹が減り続ければ困ったことになるのだ。
簡単な依頼を受けてその金で腹を満たそうという心づもりである)
「~♪」
(じーーーー。
さすがにいきなり魔物退治と言うのも…。
お腹空いているし…、まかないが出る酒場の依頼なんかがいいかな、と思い探している様子)
■翠 > (どこかのギルドに属することも考え始めていた。
でもどこのギルドが良いものかさっぱりわからんのである。
指で壁に張り出されている依頼の文字をなぞりつつ、
うーん、うーん、と唸り続けている)
「……先に腹ごしらえしちゃうかなぁ。」
(くる、とカウンターの方に歩みを寄せていき、
マスターにエールとパンとスープを注文。
一応それくらいの手持ちはある様子)
「♪」
(そして差し出されるジョッキとパンとスープの器。
いただきます、と両手を合わせてお辞儀をしてから、
硬めのパンをちぎってはスープに浸してあちあちと食べていく)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」から翠さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者酒場」にセタさんが現れました。
■セタ > 冒険者御用達の酒場はいつも酔っぱらった冒険者同士の喧嘩が絶えない。今日も二人の冒険者が、テーブルや椅子の飛び交わせながら酒場の中心で大喧嘩に興じていた。
たいていは大事になる前に客の冒険者たちによって抑えられて解決するのだがその日はいつもとは違っていた。
大規模なクエストがあったのだろう。いつもは冒険者でにぎわうその酒場に冒険者の姿はあまりなく、いてもせいぜいクエストに呼ばれなかったような駆け出しか冒険者の矜持を忘れて酒場でくだを巻くだけの底辺冒険者のみで、そのほかは血なまぐさいことに慣れていない非戦闘員の一般客ばかりであった。
そのため二人の喧嘩を止められるものが居らず、憲兵にお鉢が回ってきたというわけだ。
「おとなしく…しなさいなっ!」
憲兵の中でも一際小柄な少女が冒険者の一人を床に組み伏せた。
相手はちょうど少女たちが到着したタイミングでこの冒険者にのされており、少女によって制圧された冒険者が手錠によって拘束された時点で、騒動は収束した。
「まったく、飲みすぎです。取り合えず酔いがさめるまでの間は牢にぶち込みますのでしっかり反省してください。」
遅れて現着した憲兵の仲間に二人を引き渡した瞬間、その場の客たちが少女をもてはやした。
「嬢ちゃんガキのクセにやるじゃねえか!」
「ガキじゃありませんっ、17の立派な大人です!」
「そっかそっか!じゃあいっぱいおごるから飲んできなよ!」
「未成年に酒を進めないでください!」
そんな掛け合いのようなやり取りをしながらも、少女は店員に事情聴取を行って、小一時間してひと段落熱の冷めた店内の片隅のテーブルを借りて調書と報告書の作成に取り掛かり始めた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者酒場」にドルフさんが現れました。
■ドルフ > 少女が酒場の隅で調書と報告書を書き始めて暫し。
酒場の入り口の扉が開き、ひとりのおじさんが顔をだす。
少し騒がしい様子のあたりを見渡してから首を傾げ、近くの店員に声を掛けて事情を聞いた様子で。
その視線が喧嘩を納めた少女の方へ向けられると、すたすたと足音も気配も消さずにテーブルへ近づくと。
「や、セタちゃんじゃないか、なんか此処で喧嘩騒ぎを納めたんだって?
自分が先に居れば、セタちゃんの手間省けたと思うんだけどね」
そんな風に声を掛け、少女が振り向けば対面に座っても?
と、視線と手ぶりで示す…とはいえそれ自体は確認と手続きの様な感覚なのか。
答えの前に、その小太りの身体を少女の前の椅子へ沈める。
「あ、自分はエールと炙りソーセージを。
こっちの子には、オレンジジュースお願いね」
席につくと近づいて来た店員に注文を伝えていく。
勝手に少女の物も頼んだのは奢るという意思表示なのか。
書類を書く少女の顔や体を隠す気のない視線でみながら、少し考えて。
「そいえば、なんで此処で書類かいてるんだい…?」
少女が此処で書類を書きだした事情までは店員も知らなかったのだろう。
その事を少女自身に問いかけていく。
■セタ > 「おや…?ああ、これはドルフさん。先日はどうも。おかげさまで容易くことが運びました。」
足音もなく近づいた男に声をかけられてふと顔を上げると会釈を返す。
向かいに座り注文し、自身の飲み物も頼む彼に勤務中ですと睨みを効かせながらも酒ではないしちょうど喉も乾いてきたところで善意として受け取ろうとそれ以上は言わずありがとうございますと素直に受け取った。
「ああ、それは…私は忘れっぽい性分ですからね。調書に漏れがあってはいけません。それに、また騒動が起きてもお店もたまったものではないでしょう?せっかくなので監視も兼ねて居るのです。」
男の問いかけに一瞬調書を掻く手が止まる。そして少しの間を置くと、調書に目を向けたまますらすらと言葉を紡いで再び書類作業へと移るのであった。
■ドルフ > 「まぁ、ああいう仕事は憲兵になるタイプの人には難しいからね。
自分の仕事は基本下拵えだから…本番はセタちゃんも見事な活躍してたじゃないかい」
少女の視線に肩を竦めつつ、けれどありがとうと言う言葉と共に受け入れてくれるようだと見て取れば小さく笑みを浮かべ。
此方の問いかけに対し簡潔に答え、一瞬止まった手が書類を書き進めるのを見ながら。
注文した品が届けばそれを受けとり、オレンジジュースは少女の書類仕事の邪魔にならない位置へ差し出し。
「でさ、セタちゃん…その書類終わってからで良いんだけど。
自分の方のお話も聞いて貰えるかな、ほら自分の家の話なんだけどね」
おじさんの家には所謂、援交の相手や神待ちの相手などが世話になっている事も多い。
そんな相手の中には事情持ちの相手もおり、その隠蔽を時折目の前の少女に頼んでいるのだ。
その相談を受けて欲しいという話であり、それを示す様に互いに決めていた符丁の一つをエールで机に示す。
■セタ > 「活躍なんて…。まああまり謙遜しすぎるのも良くありません、ここはひとつ、素直に賛辞を受け取っておきましょうか。」
オレンジジュースが邪魔にならないところに置かれ、相変わらずこの斥候は人への気遣いの上手なものだと感心しつつ、自身の手柄を褒める言葉に得意げに顔を綻ばせそうになるのを必死にこらえてコホンと咳ばらいを一つした。
傍から見れば平穏な雑談だが、男が示した合図を見ると少女の様子が僅かにだが変わってくる。
ペンを走らせる手は止まり調書の方へと向いているため表情は読み取れないが葛藤と期待、罪悪感の混じった混沌とした感情に支配された少女の肩は時折ひくっと震えてしまう。
しばらくの沈黙の後、少女は顔を上げて口を開く。
その表情はどこか心ここにあらずといった様子で、ほのかに赤みが勝っている。
「ちょうどひと段落したところですし。ええ、聞きましょうとも。ドルフさんの家庭のお話。市民の相談事に乗るのも憲兵の仕事の一つです。」
■ドルフ > おじさんの言葉に、どこか嬉しそうな雰囲気を一瞬見せて、直ぐに咳払いで誤魔化す少女。
その様子を見ながら、小さく微笑みを浮かべつつ。
此処であったのは偶然だが、ある意味で運も良かったと。
少女と決めていた符丁を示せば、少女の様子はまた違う方向へ変化する。
その変化に、先ほどの小さな笑みに少し色を混ぜて笑みを深めていくのみ。
ここら辺の腹芸とも言える表情隠しは、元斥候という計歴と年齢故なのだろう。
「うん、それで家の話なんだけどね、最近少し周りの家の騒音が酷くてさ。
セタちゃんが注意してくれると、ありがたいなと思って…あぁ、勿論お礼はするよセタちゃんの好物を、ね」
周りの騒音はおじさんの家を探る何者かが居るという事、注意は憲兵が見回る事での牽制か捕獲。
そして好物は少女の生癖に関してだろう、元とは言え現在も軍や冒険者ギルドとの関係は切れていないし。
それ以外にも情報を集める為に持っている裏の繋がりもある、少女の事も先の事件以外に調べたのだろう。
その証拠に好物をと言った時のおじさんの手元は、太い指を握り込みつつ、親指だけが人差し指と中指の間から出ているという卑猥な物だったのだから。
■セタ > あくまで世間話として、まるでご近所トラブルというように依頼を語る男。
あくまで平静を装って相槌を打ちながら聞いていた少女は、男が頼んでいたオレンジジュースに手を伸ばし、両手でグラスを包み込んでこくっこくっと飲み始めた。
彼が少女の求めるものを確信しているジェスチャーをして見せ、隠語を使いながら依頼内容を告げ終えた後、少女はふぅっとため息を一つ吐き、そしてこくっと頷いた。
「ふう…ご近所の騒音は放っておけませんからね。私の方から注意しておきましょう。これも憲兵の仕事の一つですしお礼は結構、というべきですが…せっかくの善意です。いただいておきましょうかね。ん~、そおうですね。では、一仕事する前に甘い甘いスイーツを食べたいです。いっぱい、お腹がいっぱいになるまで…」
胸をポンと叩いて彼の相談事を引き受けたとばかりに頷いた少女だが、お礼に求めたその真意はもちろん彼の想像通りのモノである。
気が狂いかねないほどの絶頂。
行為に対しての嫌悪感は捨てきれないが、数多の少女を囲う黒い噂を聞くこともあり、現にその噂通りの依頼をしてきた目の前の男。そんな男が持つ性技。少女は嫌悪感よりも、その性技によって与えられる快楽への誘惑に負けてしまったのだった。極力平静を保っているが、その目は蕩け頬は紅潮し、吐息は甘く乱れてる。
■ドルフ > おじさんの依頼と、そのお礼を聞いた少女は、その話の内容にかお礼に対してか。
渇いた喉にオレンジジュースを流し込む。
そして、頷いた後の少女の言葉に、こくりと頷き。
「うんうん、ありがとうね自分が注意すると角が立ちかねないからね。
了解、甘い甘いスイーツをだね、自分がちゃんと用意して置くよ」
細めた瞳の奥に少女に対する欲と色を宿らせながら任せて欲しいと、少女をまねる様に胸をポンと叩いて見せる。
互いに色欲という同じ色に染まった瞳を合わせながら、おじさんは小さく笑みを浮かべて。
「それでセタちゃん、その書類を提出した後で良いかな、それとも後日かい?
何方にしても、これ渡しておこうかな」
小さめに切られた紙片を少女の書いていた書類の下へ滑り込ませる、其処には通りの名と屋根の色、そして簡単にだがおじさんの家の外観が掛かれたイラスト。
それはおじさんの家への案内であり、神待ちの子などにも渡す為に準備してあったのだろう、差し出す手の動きは慣れを伺わせる物であったのだから。
■セタ > 少女の求めるお礼を用意すると胸を叩いて瞳を合わせた男。
その目の色から、少女の意図が正しく伝わっていることを確信すると言ってしまったという後戻りできない後悔と、快楽に早く身を委ね堕ちてしまいたいという相反する感情が少女の心の中で渦巻いた。
「そうですね、仕事もまだまだ残っていますしまた後日。お邪魔する日は非番にしますのでドルフさんの用意したスイーツでお茶会をしましょう。良い茶葉を持っていきますので。」
男から渡された紙きれを懐に仕舞うと、少女は調書を鞄へと収めた。
そして意味深に隠語を重ねて自身が切望する快楽を一日中堪能しようと画策していること、そして彼も知るところであろう、彼女が受けた調教の際に使われた媚薬を用意して発情しきった状態で彼を訪ねるつもりであることを匂わせて妖しく瞳を細めて見せる。
そしてオレンジジュースを飲み干すとご馳走様でしたと男に感謝を告げた。
「ああ、そうそう。貴方の可愛がっている野良猫ですが、白猫の。飼い猫ですので餌のやりすぎにはご注意を。」
そして彼の囲う少女の中に、快楽に飽き足らず美人局のように男の弱みを握り、金をせしめてやろうと画策している不埒なものがいるという忠告を一つ、おまけするのであった。
■ドルフ > 二人の利害の一致した結果、此処にその交渉はまとまって。
けれど商人同士の様に締結の握手等は無い、そこはあくまでも表にできない事情なのだから。
もしかすればすでに少女の中では疼きがあるのかもしれないが、帰ってきた言葉は。
「うん、了解したよ。そのお茶も楽しみだね、自分の方でもスイーツ以外に歓待の準備をしておくよ」
少女も聞いているかもしれない、おじさんは自分と囲った子の映像なども取引に使っている事。
また、その映像の中で様々な淫具なども用いている事を、歓待とはそれらの準備もあるのだろう。
少女の感謝と忠告に対し。
「なるほど、どの子かは分かった気がしますね、ありがとうねセタちゃん」
その忠告にあの子かなと思いつつ、頭を下げ。
店員に追加の注文を頼みつつ、おじさんは此処で酒を飲んで見送るという立ち位置明確にして。q
■セタ > 「ふふっ、それは楽しいお茶会になりそうです。では私はこれにて。」
酒を飲みながら少女を見送る男に軽く会釈をすると、少女は酒場を後にした。
その数日後、男の家の周りからは探りを入れる輩は姿を見せなくなるのだが、その理由は彼と少女のみが知るところである。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者酒場」からセタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者酒場」からドルフさんが去りました。