2024/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 平民地区の大通りに留まった豪華な造りの馬車。
中の様子は外からは解らない個室型の馬車は、見た目だけでも貴族などの身分ある者が乗っていると解る。
さらに知識のある者なら、馬車に刻まれた紋章で、誰が乗るものかもわかるかもしれず。
時には道楽染みた資金提供などもするアルカヌム家。馬車に物怖じせず交渉してくる商人などもいるほどには、一部の者にはかの家のことは知れ渡ってもいて。
その馬車の小さな覗き窓から、鈍い色の金眼が周囲を見渡していた。
術式の込められたその視線は、道行く馬車の傍を通る者たちの持つ魔力を覗き見ており、己の魔力を高める実験相手、交配相手としての対象がいないかと探している。
その日も冒険者ギルドに目ぼしい実力者が居て引っかかりはしないかと、欲深なものが釣れやすいように高額な依頼を流してきたところ。
近年は乱れた世の影響か平民出身の強力な力を持つ者も昨今珍しくなく、市井に潜り込んだ魔族なども少なくない。
先王が倒れてからの乱れ方は貴族としては憂うべきものなのかもしれないが、むしろ男としては自身の糧となる相手に事欠かない良き時代だとも感じていた。
■ルーベル > その日は目ぼしい誰かを見つけることはなかったらしく、やがて馬車は平民地区を離れてゆき…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーベルさんが去りました。