2024/12/15 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にシロナさんが現れました。
シロナ > 日曜日と言う日は、多くの所がお休みである。
 学生もその恩恵に与る事が出来るので、お休みの子が多い。
 部活とか、自発的に学校に行く個入るけれど、シロナの様に何もないから、とお休みを堪能する子も多い。
 そして、今日は―――。誰も捕まらなかったので、一人のんびりウインドウショッピングに繰り出していた。
 何か、目につくものがあれば、誰か、目を引く人が居れば、とそんな軽い気持ち。
 ラフな私服、ともすれば男の娘に見えるような、ユニセックスな服装のままに、ソフトクリーム片手に道を行く。
 同じくお休みを享受している学生や、仕事が休みの職業の人。
 普段よりも道が混みあっている中、馬車などが走っているのを横目に見つつ。
 今日は何処にいこっかな、と目的もなく、石畳の上を歩く。

シロナ > 「mgmg。」

 ソフトクリーム、寒い時期だからこそ、冷たくておいしい、体が冷えて心地が良い。
 純粋なドラゴンだったら屹度これは出来なかっただろう、人間だからこそ、全力で暖かい格好をして。
 キンキンに冷えたアイスを食す、人の考える事の何と面白い事か。とか何とか、人の世界で生まれて育っているシロナは考える。
 ぶっちゃけて言えば、ドラゴンてどんな生活してんの?と聞かれれば首をかしげる位に、人の世界にしかいない。
 野生の無いドラゴン、シロナ。そもそも、1/4だし。

 と言う事で、とっても普通に、年頃の少女ムーブ(パリピ寄り)をかまして進んでいた。
 ただ、ウザ絡みをしようとしても、誰も知っている顔が無いし、声を掛けたくなるような誰かも居ない。
 だから、という訳ではないけれど、シロナはのんびり服飾店を見る。
 妹を可愛く着飾らせる為の、可愛らしい服を、お小遣いでかおう。
 そんな何時もの趣味を堪能するために、今回は、どんな方向で買おうかな、と。
 小物にしようか、服にしようか、誰に送ろうか、尻尾用のリボンもありかな、とか。

「……あ。」

 双子の姉のクロナ、姉の尻尾は悪魔の尻尾だけど、あれにリボンとかも、可愛いかも、とか、考えてみたり。
 最近は何処をうろうろしているやら。
 一寸、斜め上を見上げて、最近見ない姉を想ってみる。

シロナ > 「………ま。」

 顔を合わせないだけで、多分家に帰ってはいるだろうし。
 もしかしたら、ダイラスの祖父の家の方に行っているかもしれない。
 元気で生きてるんだろうな、という、そんなすっごく適当な感想を一つ。
 この辺りも、屹度ドラゴン的なドライさなのかもしれない。
 気を取り直して、商店を眺める。
 自分の家(トゥルネソル商会)にはない物や、無い色味などを見るのが楽しい物だ。
 楽し気に、少女はウインドウショッピングを再開するのだった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からシロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にルーベルさんが現れました。
ルーベル > 「では、この内容で頼む」

ギルドの応接室、顔見知りの役員と顔を見合わせ頷き合う。
テーブルの上には依頼書が置かれ、内容を今しがた確認し終えたところ。
控えていた職員によって清書されたそれはすぐにも依頼を掲示する場所にと張り出される。

新開発の魔力回復薬の被検者募集と銘打ったそれは、平民地区のギルドには珍しい高額報酬の依頼。
ただし依頼者が貴族であること、被験後のことについては責任を持たれる旨はあれど、
被験中のことには言及がないから効能を保証されたものでないことは察しがつくもので。

回復薬と書かれているからにはそう酷い効能はないと信じるか、高額ゆえに内容を疑うかは見る者次第だろう。
貴族から、というのも、伝手ができると取るか、使い捨てられると取るかはそれぞれ。

―…依頼自体は終わった。あとは今いる者が受けるならそのまま面通しまでしてもよいし、帰路についてもいい。
どうするかと思案しながら、かつて魔族と対峙する折に色々と縁を結んだ役員と言葉を交わし、最近の冒険者事情なども聞き取る。
王の不在で国は乱れ、貴族崩れとでもいうべき者や異国の者も増えているとのこと。
これも時代というものかと思いながら供された果実水へ口を付けた。