2024/12/06 のログ
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ご案内:「王都マグメール 平民地区」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 失踪した貴族令嬢がハイブラゼールに連れ去られたと睨み、現地に赴いて数日をかけて情報収集をしたものの、芳しい成果は得られず。
別の方面からの情報収集……あるいは気晴らしのため、男はマグメールにいくつかある、行きつけの酒場にやってきた。
常に気の抜けない怪しげな空気の漂っているハイブラゼールと違い、平時であれば平民地区の酒場は安穏として、落ち着いて酒を飲むことができた。

「――てなワケなんだが。
そんな風貌のいかにも貴族サマってお嬢ちゃんが1人でいるとこ、見てねェよな?」

客の注文にひと区切りがついたところを狙って店主に話しかけ、捜索している貴族令嬢の話をするも、店主はすまさそうに首を横に振った。
この酒場に来てから、やってくる客の何人かにも聞いてみたが、どれも梨の礫だ。
今夜は気晴らしに頭を切り替えるべきか、とも思い始め。