2024/12/04 のログ
ご案内:「平民地区:小さな公園」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 小さな公園
商業区と住宅区のちょうど間にある公園。
大通り沿いでもないのでほとんど人が訪れない、よくある「とりあえずある」公園だ
そんな公園に一人の少年がやってくる。
目付きの鋭い、濃紺の軍服に身を包んだ少年だ。 今にも噛みついてきそうに何かをまるで睨むように眼光を光らせている。
ベンチに歩いていき、どかっと乱暴に座ると――にゃあ、にゃあと茂みから声がする。
もちろん少年の声ではない。 ここを根城にしてるかのような野良猫だ
「今日はくいもんねえぞ」
しっしっと少年は軽く手を振って追い払おうとする。 随分と人馴れしてるのか、野良猫はにゃあ、にゃあ、と自分の存在をアピールするかのように鳴きながら少年のベンチへと近寄って、ベンチに乗って少年に鳴く。
「だから食い物ねえって言ってんだろ。ほれ」
少年は手を猫に近づけ匂いを嗅がせる。わしわしと乱暴に頭を撫ぜながら
「食い物の匂いしないだろ、今日は食い物ないの。わかったら帰れ」
グルルルと喉を鳴らす野良猫はご機嫌そうだ。ちょこんと座ったまま少年をじーっと見つめてる