2024/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、名前の通りに平民の多くが生活する地区は、
王都の中でも最も面積が広くて、人口も多い賑やかな場所である。

老若男女、種族も貧富の差もなく大勢の人々が往来する繁華街は
一見すれば貧民街より治安が良く、富裕区よりも便利で、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所も存在する此の地区では、必然的に街中を警邏する兵士の数も多くなり、
行き交う人々の不審な行動には絶えず彼等が目を光らせている。
だが、その瞳が必ずしも治安維持のためだけに輝いているとは限らないのがマグメールの所以でもあり。

「おい、――――そこのお前。少しだけ、良いか?」

なめし革の軽胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
繁華街の大通りを歩いている女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているようであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 「ねこさん♪ ねこさん♪ いいこ、いいこ♪」

遊び疲れて、ごはんをおなかいっぱい食べた帰り道。
商店街と宿屋の集まる区画の裏路地で野良猫と目があった。
猫が大好きな少年は嬉しそうに駆け寄って、幸運にも人馴れした野良猫をわしわしと撫で回す。
少々乱暴な子供の撫で方にも動じない茶色い野良猫はゴロゴロと喉を鳴らしながら小さな少年に撫でられ続け、しばし言葉の通じないおしゃべり

――ねこさんはここに住んでるの?
にゃー
――おなかすいてる?
にゃー
――きょうはぼくとあそぼっか
にゃー

お互い一方通行のおしゃべり、猫は猫で少年の声に反応してにゃあにゃあと鳴くだけ。 とはいえ少年も返事をしてくれる野良猫が可愛くて仕方がない。
しばらくなでなでしていたが、野良猫は飽きたのか木箱からひょいっと身軽におりて裏路地の奥に消えてしまう。
少年は、むー……と頬をふくらませるが、もしかしたら戻ってくるかも知れない。 と木箱に「よいしょ」と飛び乗って座って待ってみる。
特にやることもないので、今日はのんびりだ
木箱にすわったまま、足をぷらぷら。 路地裏の真っ暗な中

「あかり、あかり」

と、ゆびさきをくるくる。 魔法で小さな明かりをともす。
熱も発しない小さな奇跡、魔法というよりも天使が呼吸をするような小さな奇跡の一つだ。

シャルティア > 木箱にしばし座ってたが、帰ってこない野良猫に、ぷぅーとほっぺたを膨らまして

「しょーがない、かえろ」

と、木箱から飛び降りる。 そのまま両手を広げ元気よく宿のある方へと駆け出していって

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。