2024/11/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオウルさんが現れました。
■オウル > 今日の仕事は『見回り』
ごく単純ですごく安い賃金の仕事である。
冒険者ギルドの依頼争奪戦に負けて、嫌々……いや喜んで選んだ仕事であるが故に、たとえ小雨が降りそうな空であろうとも仕事を全うしなくてはならないのだ……帰りたい。
さて見回りというと凄く単純に思えるが、その実すごく単純である。
不審者を見つめ、けんかを止め、引ったくりを捕まえ、迷子の案内をし、……諸々。
今もどれかに該当しそうな人物と、お財布に隙がありそうな人物を探して、欠伸を噛みしめながら、真昼の平民地区の大通りを行ったり来たりしている。
時々眼帯下の左目に意識を向けるが、無反応。
ずーっと左目がくるっているのだし、なんかの役に立ってほしいものだ。
さてはて厄介ごとに巻き込まれないことを祈ろうか。
良くも悪くもいつもの平民地区である。
何事もなく本日のお仕事は終わりそうだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からオウルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にメイさんが現れました。
■メイ > 平民地区の大通りに面する酒場。
普段から客で混雑する酒場、そこは今日は店主が間違えて大量のエールを仕入れたために安く飲める日に。
そのイベントに乗り、酒場に足を運んでは何時もよりも多くエールを頼む。
「ん……ん…おいしい」
口の周りに泡をつけてエールを飲んでは息を吐き。
普段は飲んで1杯か2杯なのを、今日は安いという事もあり普段よりも飲んでいる、
なので普段は酔わずに帰るのだが、今はほろ酔い気分。
「こう言うのは定期的にあればうれしいけど……。
……私は娼婦じゃないよ」
安く飲めるのは大歓迎とエールを口にしていれば、酔った客が欲望丸出して触れてくる。
そんな客に一言告げては容赦なく蹴り飛ばして追い払い。
文句が来れば、もう一発蹴って黙らせる。
文句の一つでも出そうな行為ではあるが、酔っぱらいばかりの酒場ではあまり気にされることもなく。
邪魔者がいなくなれば次のエールを注文してお酒を楽しむ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 誤発注による特別感謝の大値引きセール。
現金なもので特別な告知もされていないのにも関わらず、
飲み終えた客が店を出て、仲間に話をして、更に次々に人伝に伝播していき、
普段から繁盛している酒場は相席は当たり前、何ならば店外での立ち飲み上等の繁盛振りを見せる。
中年の冒険者が何も知らずに軒を潜ったのは、出遅れを感じさせるような状況下で。
「……なんだなんだ、今日は何かの貸切か? ん、エールの特売?
っかぁ、それだけでこんなに集まるなんて、……やれやれだぜ。
あ、マスター。取り敢えず、ジョッキで2杯。勿論、エールでな。」
カウンターに這う這うの体で辿り着けば、馴染みの店主に事情を聞き出し、
安さにつられる客達に嘆いて見せるも、ちゃっかりと値引きされたエールを注文して、
木製のジョッキ二つを持ちながら、腰を据えて飲める場所をと巡り始め。
不意に目の前で酔客の一人が女性客に絡んで、蹴り飛ばされる様子を見て取れば、口端を緩め。
「よぉ、お嬢ちゃん。確か学院の生徒だよな?
此処、隣り構わないか? こいつは席料代わりだ。」
図々しくも少女の隣りに陣取れば、二つ掲げたエールのジョッキの片方をテーブルに置き。
もう片方のジョッキを軽く合わせると、杯を傾けて中身を一息に半分程まで飲み干して。
■メイ > 基本的に金はある所にしかないもの。
なのでエールが安く飲めるとなれば、その酒場は嫌でも混雑をする。
そして話になれば、それを聞き客はさらに増えていく有様、満足して帰る客から酔いつぶれて外に遺棄されるまで様々。
そんな酒場で誰が来た、帰ったなど確認することもなくエールを楽しみ。
自分のように居座っている者もいるが、他は入れ替わりもあってもはや酒場内外が賑やかであり。
今飲んでいるエールを飲み干してしまえば、お代わりを頼むか、それとも終わりにするかというところで声を掛けられ。
「…そうですけど?
セクハラしないなら、いいですよ」
セクハラ酔っぱらいを追い払い、次に来た男の言葉に視線をむけ。
見た感じ酔ってはいない様子、ならば条件を付けて構わないと小さくうなずき。
席料と置かれたエールを手にしては軽くジョッキを合わせ。
そしてちびちびと口をつけては飲み進めていく。
■トーラス > 声を掛けた少女は以前に学院にて見掛けた事のある生徒。
直接、講義を受けていたのか、或いは、修練所で垣間見ただけに過ぎないかは、
学院生徒の数も多いために定かではないが、間違っていなかった事に口端を緩め。
「あぁ、矢張りな。非常勤講師で剣術やサバイバル術を指南してるトーラスだ。
セクハラ? 成る程、あっちのはそれで蹴り出されたのか?」
少女に蹴り飛ばされて、なおも、エールを飲み続ける酔客に視線を一瞥させて苦笑して、
半分まで飲み切ったエールのジョッキをテーブルに置けば、少女の姿を上から下まで眺める。
露出度高めの衣装は邪な雄の欲望を惹き付け、客引きと捉えられても仕方なく。
「流石に蹴り飛ばされたくはねぇからなぁ。おっさんにその格好は眼に毒だが、我慢しよう。
あー、お代わりと、いつものもくれ。」
ほぼほぼ、二口で残りのジョッキも平らげて通りすがりの女給に注文を行なう。
程なくして運ばれてくるのはエールのジョッキと、瓶に入った強めの蒸留酒で。
■メイ > 生徒と言われれば確かにそうではあるが、声をかけてきた男を見た記憶はない。
もしかしたら何処かで会っているかもしれないが、思い出せずに首をかしげて。
「学院のどこかで会いました?……どっちも受講してないから、どこかですれ違ったのかも。
あんまりしつこいので追い払っただけだけど」
蹴り飛ばしても他の場所で飲んでいる先ほどの酔っぱらいに一瞬だけ目を向け。
これで終わりにする方がいいかとジョッキの中を飲み。
ふと男の視線に気が付くと、何?と見返すようにして。
「蹴とばすのは最初だけ、二回目は電撃、3回めはかち割るから。
そういうのが目当てなら、向かいの酒場にそういう人がいるよ」
そう言ってはエールを飲み干してしまい。
男がお代わりを頼むのを見て、自分と違い来たばかりだからよく飲むとみてしまう。
■トーラス > 「うーん、何処かで見覚えがあるんだがな。お嬢ちゃん、名前は?
いや、中年になると記憶力もおぼろげで、今、何処で見たかを思い出すから少し待ってくれ」
首を傾げる少女の前で双眸を閉ざしてこめかみに指を押し付けてぐりぐりと押し込む。
下手をすれば、これまで酒場で彼女に声を掛けてきた男達と似たような台詞回しであるが、
学院の何処かで見掛けた記憶のある少女の容姿や恰好に唸り声を漏らしながら記憶を辿り。
「おいおい、段々とレベルアップしてるじゃねぇか。……と、かち割る?
あぁ、思い出したぞ! 学院の修練場でモーニングスターを振り回してただろ?
女子にしては珍しい得物だから、記憶に残っていたんだ。すっきりした。
ん? ――――もう、空じゃないか。すっきりしたし、こいつは俺の奢りだ」
運ばれたエールを飲みながら、彼女との会話に興じている最中、不埒者への対応の段階に苦笑しつつ、
漸く何故、彼女の事を覚えていたのかを思い出せば、晴れやかな気分で笑い、其の侭、ジョッキを飲み干して。
テーブルの卓の上、互いのジョッキが既に空である事に気付けば、一緒に運ばれてきた蒸留酒の蓋を開き、
自分のジョッキと彼女のジョッキへと等しく注いで、グラスをかち合わせる。
果実の香り付けがされた蒸留酒は、飲み口は軽めだが、度数は高く。
飲み慣れぬ者には知らぬ間に酔いが進んでしまう、そんな女性には危なっかしい逸品で。
■メイ > 「学院で見たんでしょ?名前?メイだけど」
何処で見たかという男を見てはエールを飲むことに意識を向け。
学院という事はあってるが、実はあてずっぽで本当はナンパではないかと疑ってしまう。
酔ってのナンパか、それとも素面のナンパなのか、唸る男に時折に気を向けて。
「そういうものでしょ?そう、スイカみたいに。
モーニングスターを修練場で…?何度か使ったかも。
あんなの、使う人多くない?
もう十分って思ってたところなの」
最初はともかく、だんだんと蹴る程度では諦めない酔っ払いも出てくる。
そういう連中には痺れてもらうのが一番であり、邪魔になれば客なり店主が店の外に捨ててくる。
それでもあきらめないなら実力が一番と言い切り。
たまに使う獲物で言い切られると学院でという言葉に信ぴょう性を持つ。
そしてもう十分かと思ったからのジョッキに蒸留酒を注がれると困った顔になり。
飲みなれない酒はどうにも気がすすまずにジョッキを揺らして眺めるだけになってしまう。
■トーラス > 「フレイルならば女子でも使う者も多いが、モーニングスターとなれば滅多にいないな。
あんなので頭を叩いたら、確かに西瓜か柘榴に早変わりだ。」
一部の宗派の神官達が血を穢れとして打撃武器として用いるフレイルと形状は似ているが、
スパイクを兼ね備えて見るからに殺傷能力増量中のモーニングスターを好んで得物にする存在は多くない。
その武器で頭をどつかれたならば、蹴り飛ばされる事が温情と感謝したくなる程に、
酷い惨状に陥る羽目になる事だろう、と情景を想像しながらグラスの蒸留酒を傾ける。
飲み足りぬのか、酒豪であるのか、エールよりも速度は落ちるも飲み進めていき。
「あぁ、そりゃ済まなかったな。
じゃ、勿体無いが下げてもらうか? 結構、いい値段する上等な酒なんだがな」
流石に先程まで彼女が口を付けていたジョッキに注いだ以上、代わり呑むとも言えず。
ジョッキを揺らして中身を眺めるだけの彼女の様子に、惜しみつつも飲み残しを勧める。
飲み干された自分のジョッキに酒を注ぎ足せば、瓶をテーブルの上に置いて、ラベルを彼女に向ける。
セール中のエールと異なり、定価のままの蒸留酒は、飲み慣れぬ彼女にも相応の価格帯である事を知らしめて。
■メイ > 「そういうもの?慣れると便利だけどね。
それぐらいしないとやめないでしょ」
近接武器は何がいいかと悩み、最初はナイフかメイスかという在り来たりを悩んだもの。
しかし結局は威嚇効果もあるモーニングスターにした経緯があり。
これならば大抵のナンパは命欲しさに逃げていくという理由で。
「親切は感謝するよ、でもね…。
飲むなら渡すけど」
上等な酒というものには興味はあるが、今日はもう飲みすぎている状態。
エール以外にも興味はあるが、自分の飲める限界も把握しているだけに悩んでしまい。
男が手酌でジョッキに酒を注ぎ、そのラベルを見せられると高いものとわかる。
しかし、これで酔ってしまえば先ほどの酔っぱらいあたりが解放という名目で自分を連れていきそうに思え。
朝になれば知らない男の下で子供を仕込まれても困ると、残念そうにしながらジョッキを男のほうへと寄せて。
■トーラス > 「あんな刺々しい武器を好むのは、サディスティックな性格の持ち主だけじゃないか?
嵩張る上に持ち運びもし難いしな。ナンパ退治には殺傷力が過剰過ぎる気がするがね。
……まぁ、ただ、他人の意見なんて気にする事はない。
メイが今言った通り、便利かどうか、個人の使いやすさがいざという時に生死を分ける」
一般論として、彼女が選択した武器のデメリットを挙げた後、
一転して、その選択自体が誤りではないと太鼓判を押して見せた。
曲がりなりにも教師めいた事をしている為か、或いは、彼女の生まれた時から冒険者をしている経験か、
その言葉にはある程度の重みと信用性を感じさせるものであり。
「いやいや、俺のもまだ残っているからな。別に俺の金だから気にする必要はないぞ。
まぁ、試しに少し飲んでみるのも経験だと思うがね。
意外と気に入るかも知れないし、……さっきみたいな連中に大事な生徒に手出しはさせないから安心しろ」
勿論、親切などではなく、あわよくば、介抱の名目で彼女を宿に連れ込んで、
ベッドの上で子供を仕込んでやろうという魂胆からの行為である。
尤も、他の酔客とは異なり、微塵にもそのような露骨な気配や態度は漏らさず、
彼女が固辞するならば、残念がる素振りを見せるも無理強いまではせずに虎視眈々と次の機会を狙う心算で。
■メイ > 「サディスティック……そんな趣味はないですけど。
嵩張るのはそうだけど、意外に近い道は多いんですよ。
合わないのや使いにくいのはどうにも…」
サディスティックと言われれるとびくりとするが、そんなことはないと首を振り。
持ち運びにくいはどうだが、どうやって仕込んでいるかは教えないが、袖を揺らせば重い鎖の音が鳴り。
叩きつけてよし、振り回してよしな武器は補助魔術で筋力を補完する自分にはちょうど良く。
そうですよね、と男の言葉にうなずいて。
「普通は気にするものだからね。
試しにって……んー…やっぱりやめておく」
人の金だから余計に気になってしまうと返し。
そして手を出させないというが、酒で丸め込まれるかもという可能性もある。
そして行きつけでない店なのでどうしても警戒もあり、今回は遠慮すると首を振って。
■トーラス > 「まぁな。結局、相手を殺すという意味では、剣でもフレイルでもモーニングスターでも同じだ。
ナイフよりも筋力が必要だから、その細腕で振り回すのは大変そうだな」
揺らされる袖から鎖の音がすれば、双眸を瞬かせる。
暗器のように街中でも持ち歩いているらしい彼女の様子に驚き、肩を竦める。
彼女自身、魔術を利用する節がある事を先程迄の会話に滲ませていた事を思い返せば、
武器の収納や、不足する筋力を補う術を持ち合わせているのだろうと双眸を細め。
「そうか。だったら、大いに気にしてくれ。学院外では冒険者同士、貸し借りもあるだろう。
……さて、もう飲まないならばそろそろお開きだな。
宿まで送って行ってやろうか? 送り狼になるかも知れないけどな」
傍らの給仕に声を掛けると酒が注がれた侭の彼女のジョッキを下げるように申し出て。
ちゃっかりと細やかながら彼女の胸にほんの小さな棘が刺さる程度の恩を着せる。
おいおい、その事が功を奏す事もあろう、と布石を打ちながら自身もジョッキの中身を空ければ、
親切3分の下心7分、否、より下心に傾いているであろう提案を冗談めかした口調で告げて見せる。
■メイ > 「そういうこと、それに固い相手なら刃物よりも効果的ですし。
そこはどうとでもなりますよ」
自衛に使うにはオーバースペックではあるが、持ち歩いていると示し。
こんなものを街中で振り回せば大惨事であるが、そこは別の使い方もあるので持ち歩いており。
筋力はどうとでもと、魔術をにおわせて置き。
「気にしてもエールをいっぱい奢る程度だけどね。
これ以上酔う前にそのほうがいいですね。
大丈夫、帰れますから」
小さな恩に機会があればエールぐらいと返して置き。
そろそろ帰ったほうがいいのはその通りなので席を立って。
送っていくという言葉には大丈夫と返し、問題ないというように1回転して見せ。
それを見せれば、さようなら、と一言告げて代金を置いて酒場を後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からメイさんが去りました。
■トーラス > 酔いが浅いという事を示すようにその場で一回転して見せる少女の行為に口端を緩める。
魔術を行使しながら、モーニングスターを揮う少女であるならば、
酩酊状態でないならば、暴漢に襲われても返り討ちにしてしまう事だろう。
下手をしたら、頭が西瓜や柘榴と成り果てた酔っ払いが路地に散乱する方が心配かも知れない。
「あぁ、じゃ、次は一杯奢ってもらうとしよう」
酒場を出ていく彼女を軽く片手を挙げて見送れば、自身も給仕を呼んで会計を済ませて、
向かうのは住まいである宿ではなくて、大通りを挟んだ向かいの酒場。
逃がした獲物は惜しいものの、幸いにもこの街は退廃と享楽の王都マグメール。
少女との会話の中に出てきた店に足を運べば、“そういう”女性に声を掛けて“そういう”事に興じて――――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。