2024/11/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオウルさんが現れました。
■オウル > ――…仮眠明け、夜の仕事、もう朝まで眠りたい。
真夜中といっても過言ではないどころか、日付が変わった深夜に少年は一人で行き交う人のいない平民地区の大通りを歩く。
夜勤?というのか冒険者ギルド直々に人手が足りないという理由で、深夜の平民地区の見回り依頼をされて、今こうして住民が寝静まっている誰もいない大通りを薄荷の飴をお供に見回り中である。
まあ断っても良かったんだけども、直々の依頼は報酬も良いし?ギルドの顔の覚えもいいだろうし?断る理由もないし?という事で二つ返事で依頼を受けて、……うん、寒くて思考が堂々巡りしてる。
「さ、むい……ギルドで防寒具借りてくればよかった。
むしろ言わずとも貸してほしかったロハで……。」
自分の身体を抱くように腕を回して二の腕をスリスリと擦り、僅かな暖でも取ろうとしながら、口の中で眠気覚ましのハッカ飴を舌べろで転がす。
すうーっとする薄荷特有の香りが、また、スキっと寒い。
これならスキットルにお酒でも入れて持ち込めばよかったかもしれない、手遅れだけどもな!
こうして見回りは続く。
無人の大通りを一人のんびりと……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からオウルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 富裕地区にもほど近い、平民地区の裏路地。
ひっそりと目立たぬよう看板の出ている酒場は入り口は簡素。
中に入っても、表の様子からすればやや上等な内装であるくらいで他の酒場と変わりはない。
その実、密やかに強い薬効のある飲み物を提供しており、普通の酒で酔う者に混じって、ひっそりとその飲み物を愉しんでいる者たちがいる。
何も知らずに入り込んだ者の中で、不幸にも常連であったり、店の主人に目を付けられた者はその一見薫り高い蒸留酒のような酒精の匂いをさせる飲み物薦められ、その効果で深い酩酊、微睡みのような姿を晒しては食い物にされることもある。
(まぁ、術効交じりの魔術酒とでもいうようなモノだからのぅ)
奇異なことにその飲み物は薬効染みた効果を液体に魔力込めて発動させるもの。うまくその術効を中和しながら飲めば、それこそ美味な酒になるという捻くれた代物で。その術式も巧みに隠されており、中年魔導士貴族は酒もさながら術の解析目的に時折訪れている。
バーテンの隣からにやにやこちらを眺める、昔馴染みの隠居魔術師のなんといやらしいことか。小賢しくも来るたび微細に術式弄ってある。それがまた、術酒の旨味、効能を変えて常連を作っているのだから、猶更小憎たらしいもので。
■ルーベル > 結局その日も術酒の解析はうまく行かず。
「また来る」「いつでも」と言葉を交わし合って店を後にしたのだとか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーベルさんが去りました。