2024/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレイチェルさんが現れました。
レイチェル > 昼が過ぎた時間帯に冒険者ギルドに姿を見せ依頼を探す。
最近は細かな依頼を繰り返し受けていたので、懐に余裕はあるが依頼を休もうという考えはなく。

それなりに顔なじみになった職員に軽い挨拶をしてから、同じように依頼を探す冒険者を傍目に掲示板にたどり着き。

「安定は採取、討伐は運も大きいし……賞金首はリスクが」

報酬は安いが安定の採取、どちらもそれなりな討伐、リスクと報酬を悩んでしまう賞金首と目についた依頼を眺め。
いつも通りに採取か討伐を受けるのは決定なのだが、賞金首の討伐などもあるのかと知ると微かに驚き。

「でも私には無縁だし…このあたりかな」

そう口にしては近場の採取を手にし、森の奥に向かう採取も悪くはないが、こういうのもありと依頼書を眺めて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシアンさんが現れました。
シアン > 朝方の依頼争奪戦ほどではないが昼間にも、依頼を届けにきた人、依頼受けに来た冒険者、併設の食堂に昼飯を食べにきたご近所の人などなどなどと活気はそれなりな冒険者ギルドにまた一人入っていく。

額に、頬に、鼻に顔中あっちこっちと筋肉質な腕のそこら中に引っ掻き傷を作って門扉を潜る。
右手の人差し指と親指には、だらーん、と力を抜いて虚無顔の、やたらデカい猫を一摘み。

「はいこれ。マジで何度目だよ婆さんいい加減にしとけ、とシアンが言ってたって言伝宜しく」

『脱走した猫を捕まえろ』との依頼を朝っぱらから町中を追いかけっこしてやっと帰ってきたところだ。
獲物を渡して籠の中へと放り込まれるのを見届けてから、完了書提出、依頼金の用意まで一休み、と、
受付から踵を返して冒険者が屯するための待機・休憩所方面のスペースへと歩んでいた時だ。

「ん。ああ。お疲れ。採取? そこぁあんまお勧めしねぇぞー。依頼主がケチだから相場よかちょい安いんだ」

掲示板のほうで依頼を悩んでいるダークエルフを目に止めて、手に取ろうとしている依頼書と見比べて、一言。
別によく知った仲でもないが偶に擦れ違った時に挨拶や極々軽い会話程度はしている顔見知りに、挨拶とちょっとしたお節介。

レイチェル > 依頼内容はよく受ける定番な内容。
他にも似たような依頼があるが、採取内容はこれが一番楽なのでこれにするかと眺める。
そして手にしようとした視界の隅に何かが映り手を止め。

そちらに視線を向けると筋肉質の男が大きな猫を摘まんでいるのが見え。
微かに聞こえる会話に逃げた猫を捕まえる依頼だった様子。
その大きな猫が籠に入れられるのを見ては視線を依頼に戻す。

そして先ほどの依頼はどれだったか、これだったかと改めて手を伸ばし。
その依頼書を手にしようとした所でかけられる声。
誰かと視線を向けると先ほど猫を手にしていた男の姿が目に入り。

「そうなの?……似たようなのでお勧めってある?」

その依頼がお勧めしない、相場より安いと聞くとその手を引っ込め。
ならお勧めはあるのかと気になっては問いかえし、知った仲でもない相手ではあるが嘘は言わないだろうと考え。
それならと駄目元で良いのはあるかと聞いてみることにする。

シアン > 手荷物よろしく大きな猫をぶら下げていると流石に目立った。
そも、厳つめの顔に厳しい眼差しとそれを強調する赤化粧で背丈のある筋肉質……
となると個性的な者が多い冒険者のなかでもそれなりに注目度が高くなるから余計。

敵意・害意があるなら兎角好奇の目程度は向けられてもさして気にせず、
彼女も彼女で珍しい人種だから実は少し目立ちがちな二人組になりつつ、

「これとか、これ。あとこいつとかな、どうだ?
 ちぃっとばかし行くのが億劫だが、それだけだ。
 ノルマも低いし金払いはそれなりに良い、何より道中が比較的安全」

これとかこれ、というあたりで人差し指を向けると他の採取依頼書を突付いて、
依頼書から彼女の一見冷ややかにも見える相貌へと目を向け直して首を傾げる。

彼女が向かおうとしていた場所より奥まっているし道程も山道で少々険しいが……
と、つらつらつら、解説、比較的というのは『絶対安全』などとは言い切れないから。
野生動物に出会すかもしれない、魔物と遭遇する事もある、王国自体治安はあまり宜しくないから人的被害も懸念。
とはいえ語ったとおり割の良い依頼ではあるし、後から受付に確認すれば事実とも担保が取れるだろう。

レイチェル > 自分自身が異種族なのであまり他人のファッションなどは気にしない。
男に厳つめの顔つき、眼差しや筋肉質の身体を見て、いかにも戦士という体つきと感心するぐらい。
むしろそんな男が大きいとはいえ猫をぶら下げていた方に視線がむいてしまう。

そして異種族の自分と見た目が目立つ男の二人が人目を引きはするが、良くあることと気にせず。

「この辺りがお勧めなのね。
この薬草なら採取はなれてるからノルマは確かに簡単、ちょっと遠いけど…」

男が突いてお勧めを説明してくれれば、それらの内容を読み進めていき。
そして確かにその通りであり、最初の依頼よりも楽なノルマで報酬が良いことに悪くないと頬を綻ばせ。

ただ確かに向かう先は奥まっているという事実。
山歩きは慣れている、そして比較的安全と聞くと問題なさそうに思える。
野生動物は魔物はどうとでもなるが、問題は野盗のほうであり、対人戦は手加減が苦手という意味で困ってしまい。

「悪くないけど……一人だと少し面倒そうよね」

そんな呟きをこぼしながら依頼書を手にし、自分を見ている男を見上げるようにしてお礼を口にして。

シアン > 薬草採取の類は慣れているとの事なので、依頼発注書と一緒に括ってある地理を記した地図やら薬草の種別やらの解説は省いておく。気に入ったものがあったらしい様子に首肯を一つ返してから、『一般人が気軽に行けるとこなら依頼出さんしなぁ』なんて目的地が遠いことやらそこに付き纏う危険やらに肩を竦めて見せて。

「うん? 誰かと一緒に行くか? パーティ前提だと……まぁ、割に合わんってこたぁないが……」

人数が増えれば効率は上がるものの人数が増えるほど当然金銭も分けられていく。
尚も、『割安』という程ではない依頼達ではあるものの、何て顎に手を添えて一思案。

「あ。ちなみに。今そっちで腰上げようとしてる奴らは、まあ、わかるよな」

目立つ二人組の話にこっそりと聞き耳立てていた冒険者が腰を上げようとしたところでぽつり。
視線は向けていないし背だって向けたまま、あからさまに、溜息を、『はーーー……』って長~く。
人の依頼話にこっそり耳を向けているのもそうだし何より彼女に向ける視線があんまり宜しくない。
人気のないところに連れ込んで……等とまではしなさそうだが信用もあんまり出来ない連中に眉を潜める。

「なんなら俺と行くかー? つっても、出発は明日にして欲しいけど。今日はなぁー……
 朝っぱらから王都平民地区フルマラソンみたいな事してたから後は出来れば温泉入ってゆっくりしたいの」

お礼に、ひらひら、手を緩く右左と揺らしつつの、同伴の提案。

レイチェル > 依頼書に一緒に括ってある地理を見れば行先はどうにかなり、薬草の種別はぱっと見でどれかも判断できる。
良い依頼を紹介してもらったという感謝を見せ、あとはそこまでの道中の心配だけ。

「いい人がいればそうするつもり。パーティーだとさっきの割に合わない方がマシかもね」

安全を考え人数を増やせば報酬も分ける事になり、人数次第では割に合わなくなる。
それなら最初の依頼がマシになってしまうので悩み。

「別目的なのよね。ああ言うのは当てにならないのは良く判ってるつもり」

人の話に聞き耳を立て名乗り出るのは大抵ろくでも無いものが多い。
先ほどから感じる視線も不純なものを混じっているので、大方同行して異種族の女を楽しもうと考えているのだろうと簡単に察し。
ああいうのは用はないと首を左右に振って。

「……腕に自信はあるのは見てわかるし、構わないなら折角の縁だしお願いしても?
出発は明日でも大丈夫、依頼も私も切羽詰まってないから」

男の言葉にその見た目で腕があるのはわかり。
そして明日がと言われると自分も依頼主も急いでいないので、構わないと頷いて。

シアン > 王都近郊でさえ、流石に無名遺跡だの九頭龍山脈奥深くとまでは言わないものの危険はそこかしこに転がっている。
心配し始めたらきりがないとは言えども心配と心構えにそれなりの準備をこなしておくにこしたことはない。

「結構。……あれでもまだマシな類なのが泣けるぜ……」

野生動物に、魔物に、野盗の類はては、そう、丁度腰を上げようとしていた連中までエトセトラ。

顎を僅かに上げて、これ見よがしならぬこれ聞えよがしに声を大きめにしていれば、
狙っているのがばれてしまってバツが悪そうに尻の位置を戻している気配にもう一回肩を竦める。
彼女もようく解っている様子なので頷きももう一つ。

「助かる。明日の朝一でここに集合で頼む。
 俺ぁこれから宿に戻って飯食って風呂入って、ああ、良ければだけど、一緒にどうだ?
 自己紹介もきちんとしてぇ。あとぁ、んはははは……
 ああいう奴らのこと悪く言っといて何なんだがな。目ぇ行っちまうからさぁ。そこらへんも飯と一緒に見極めてくれると助かる」

商談成立ということで、宜しくと握手に右手を差し出す。
後ろの連中のことはああ言ったが、と、こちらもこちらでこの辺りに関してはバツが悪く、
左手は胸の前で謝罪の表現として立てながらに打ち合わせの件も一緒に打ち出して。

「ちょっと信用ならんなーと思ったらこの話は無しにしてくれて良いぜ」

レイチェル > 単独で受けるなら最初の依頼よりは報酬はいい、しかし複数、人数次第では最初のほうが結果的にいい可能性があることに小さく息を吐き。

「あれでマシなの?」

この国の治安が良くない事はわかってはいるが、聞き耳を立てていた二人がマシな類と聞くと呆れを通り過ぎる。
野生動物や魔物、その類に近いのかと思えば、思わずに座りなおす連中に呆れた目を向け。
この先、組むときは注意がより必要だと実感させられて。

「こっちも助かるから気にしてない。
街中を走り回って即出発は……普通に無理よね。
………隠さずに言うだけマシってことにしておくわ」

明日の朝で問題はないと頷き。
その後に続いた言葉に、あなたもね、と見てしまうが正直に話しただけ嫌悪感はなく。
むしろ正直な分だけまだ印象はよく、仕方ないというように微笑を見せ。

謝罪を受け入れれば、打ち合わせが必要なのも事実なので差し出された右手を握り。

「私はレイチェル。今回はお願いするわ」

そう言っては笑みを見せる。

シアン > 「あれでマシなの。もっとたちが悪ぃのも居る」

同行して、口説いて、物珍しい異種族の女と楽しく一夜をという目的があけすけであるのは相当悪いのだが、同行するふりをして人気のないところで襲って強姦だの輪姦だの……女の前で語るにはあんまり宜しくない話であるから、眉は潜まったままだし口もへの字になっている、説明しないわけにもいかないので、『嫌な話だよほんと』何て顔に書いてある具合のままそんな事をつらつら。

「ああはなりたくないもんだ。ああなるつもりもねぇ。けどまぁ気持ちは解るっちゃ解るっつーか……いや語弊があるな……
 耳長とか黒い肌が珍しいから食べてみてぇとかそういう話じゃねぇよ? そんな人様を珍味みてぇにいう奴があるかよ。
 レイチェルは美人さんだろ。気ぃ付けてるけど偶に視線がやっぱ向くっつー話」

あなたもね、なんてあたりは頷くしかないので眉も口元も『困った』という具合に撓んで、から、言い訳。
嫌悪感迄向けられる事がなくて安堵したように胸が引っ込むし肩も少々降りる。
握り返された掌を軽く上下に揺すってから放せば、改め、依頼書を手に取って、

「シアンだ。シアン・デイエン。北の出でこの名前もこっち向けに、まあ、このあたりも追々な、よろしく」

二人で受けるのなら二人揃って記名が必要なので、行こうか、と口元を弛めつつ笑みを返してから促し、踵を返そうか。

レイチェル > 「……それ、大丈夫なの?」

あれでマシと改めて聞けば、ここで臨時でもパーティーを組むのは危険だと感じる。
あの連中は恐らくは同行を申し出、打ち合わせか道中で何かをしてこようと企んでいたのだろうと言うのは分かる。
しかしアレがマシと聞くとそれ以上がどこまでなのかと判断に困ってしまい。
ただ男の顔を見れば説明しにくいのだろうというのはわかり。

「……結局はどっち…?
今のはそういう風に聞こえても仕方ないと思うよ。
美人?そういうもの?」

美人と言われてもそういう自覚はなく、もう長い間見慣れた自分の顔、容姿はそういうもので終わるは話。
握った掌が揺られて、男が依頼書を手にすればその手を放し。

「北の出身なのね。えぇ、よろしくシアン」

そして行こうという言葉に頷き促され。
踵を返した男の後ろをついていくことに。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。

その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。

「いやぁ、運が良かった。ゴブリンの懐を漁ったら、まさかの宝石を見付けてよぉ。お陰で俺の懐が潤ったぜ。
 お、グラスが空じゃないか? マスター、俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」

等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。