2024/08/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都マグメール平民地区、冒険者ギルドに併設した宿屋兼酒場。
早い時間帯から冒険者がごった返すも、誰も依頼文の貼られた掲示板には見向きもせず、
テーブルについて、朝っぱらから酒を呷り、管を巻いている。
というのも、
「はぁ、……こりゃ、今日も止みそうにねェな」
窓際の席、麦酒を片手に干し肉を齧る中年冒険者が窓の外を眺めながら独り言ちる。
分厚いガラスがはめ込まれた窓に叩き付けるような土砂降りの雨が振り続けており、勢いが衰える様子はない。
此処数日、マグメールは季節柄の嵐に見舞われており、強い風雨の天候が続いている。
そんな足元が悪い中、わざわざ依頼をこなそうという真面目な冒険者は滅多におらず、
結果として暇を持て余した彼らは、日がな一日、酒場で酒を呷るご覧の有り様となるのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシーリーンさんが現れました。
■シーリーン > 学生寮への帰り道。
手ぶらで帰るのも何だから、と平民区にある露店を眺めながら帰っていく。
そろそろ撤収の時間なのだろう。後片付けを始めている店主も多い。
しかしながら商魂たくましいというか、売っておきたいのだろうと粘る店主もいる。
そんな店の間をゆっくりと歩いていき、ふと足を止めた。
小奇麗な装飾品の目立つ店。
ふぅん?と言いながら少し見下ろすように。
嬢ちゃんならどれも似合うぜ、という見え透いた世辞を受けながら、どうしようかしらね、と考える。
ピアス、ペンダント、ネックレス…そこまで財布に痛くもない値段だ。
女性としては悩むところね、と考える素振りを見せる…。
■シーリーン > じゃあこれちょうだい。と店主にペンダントを示して見せる。
毎度あり、の言葉と共に受け取って店先を去るだろう。
趣味のよい銀細工だ。
どう使おうかしらね、と珍しく見た目相応の事を考えながら学生寮に向かっていく…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシーリーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテンドンさんが現れました。
■テンドン > ざばばばっばばばばざああああああああああ
びしゃびしゃびしゃびしゃびしゃばしゃあああ
これが一体何の音かと問うならば。
それは突然の通り雨、それも土砂降りの大豪雨がお天気様を支配している音。
「あああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
そしてこれはその集中砲火の大嵐から這う這うと避難して、平民地区の住宅地辺りにある空き家の一つに避難してきたボクの悲鳴。
軒先のひさし程度では横殴りの風が猛り過ぎて回避出来なかった為に已む無く家の中まで玄関戸を開け放って転がり込む。
■テンドン > ぴしゃーん!!がらがらがら!どーん!!!!!
天高き彼方では雷雲渦巻き雷神様が嗽をしている様だ。
派手な閃光が何度も窓の向こうで轟いている、凄い危険。
人々の悲鳴や怒号の声も聞こえて来るが、それ以上に雷雨が勝り殆どかき消されてしまっていた。
立ち入った直後に後ろ手で閉ざしたドアの遮蔽板にびしゃびしゃどんどん雨水のノックの乱打。
「こわっ!やばっ!!何これっ!!何何何なに!!???」
急いで其の場より離れる。
玄関口から木板の張られた廊下方面にへと転びまろびつ。
そのままふらふらとゾンビウォークで曲がって回廊からやや拓けた一室にへとIN!
そこはリビングルームの様だった、家具の類は無いけれども。
家の中に付設されている暖炉などはそのまま残っている。
…悲しきながらに薪は無い。がらんどうになっている広いだけの空間の中に彷徨いこんでふらふらぺたんと膝から軟着陸。
■テンドン > 「こわこわこわこわこわ、ボクが何したっていうんだよう、神様ぁ。うえええええ゛ん!!」
ぼろぼろ泣き出す涙も降り注いだ雨水のドレッシングに混在して、塩辛さも真水同然に希釈されちゃうぜ。
全身水浸しの有様でぶるぶる震えながら水を吸い込んでべったり張り付いた額の前髪を手で拭い上げる。
「いや、酷い。この世の終わりみたいな天気じゃんよ。これもう、うああああ、雨具とか一切無意味、本気出した風雨の前には!」
寧ろ水をたっぷり含んだせいで普段よりも嵩三割増し程度。
丁寧にセットして結い上げているポニーテールもぐしゃぐしゃに重たくなって鬱だ…と言わんばかりにしょげてしまっている。
それを雑巾絞りみたいにぎゅーと胸元の前に運んで搾る、ぼたぼたぼたぼた。
張り出している乳の双子山の丘陵にかかってそのまま水滝のカーテンとなる。
あっという間に足元におしっこもらしたみたいな水たまりが出来上がりつつあった、やばいなこれ。
■テンドン > 「……いや、緊急事態。ちょっとお借りします。雨宿り」
ぺちぺち水飛沫を散らす掌を合わせて何もない空間を拝む。
視覚可能な神様や住民は居ないけれども、蜘蛛の巣を張っている虫の類ならば天井辺りに散見された。
歩く都度にぐっぽぐっぽ音を立てていた自慢のブーツに手をかける、脱ぎ取る、ひっくり返す。
ざばーーーーと中にたまっていた生温い水が床上に補填される。
「今程、お風呂に入りたいって思う瞬間はないよ……」
冷える、悪寒にぶるっと首を竦める。
此処から湯浴み場はちょっと遠い、地獄だ……。
衣類にも染みついた水気を丁寧に搾水し、タオルはないのでせめて手で拭って張り付き水分を周囲にぴっぴっと払った。
■テンドン > 「っはああああああああああ。暖炉は…駄目かな、これ。火の気は有るとしても」
そこまでやっと人心地がついてくる。
改めて検分する暖炉指し示す指先にぽっと灯るライターみたいな小さい魔法の炎。
「でも、燃やすものが無し……」
思わしい面持ちに周囲をくるりと見回して回る。
既に家主たちは引き払ってしまっているのか前述通り家具はない。
それに当然ながらに日用品などの備品なども残留しているとは余り思えない。
存在しているのはこの家自体、若干古いがまだ十分住めそうな平民地区の家宅の内装、木造住宅…。
「これ、板とか引っ剥がして…いや、流石にマズいよね。もう正直この家炎上して暖とりたいぐらいだけれども、ストップストップ自制心」
ぷるぷると首を横に振る。
ぐっしょり…から、じめ…ぐらいになった湿度の髪の毛を持ち上げて軽く結い直す。
■テンドン > 「おろ?」
何だか窓の向こうの雨足が弱くなってきた様な?
「これは、好機到来…!?」
すかさずに脱いでいたブーツに足を通し直す。
ぱんっともう一度手を強くたたき合わせる、家に入れて貰って有難う御座いました!
「よし!いこー!!」
ダッシュ!!玄関の方までUターン!回れ右!
ばーん!と扉を開け放ち。小雨かな?程度の雨模様の中を飛び出して行く。
悪天候見舞う夏の夜、他のより安全で快適そうな避難場所を求めて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテンドンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーシィさんが現れました。
■ルーシィ > ここは平民地区の端、貧民地区との境目辺りにある無名の鍛冶屋。
そろそろ陽が暮れてくる頃合、店主のルーシィは鉄を打ち終えて一息ついていた。
熱をその身に浴び、しっとりと汗ばんだ肌のまま水を口に運んでいる。
「……今日は客の姿なしか。一人でも来てくれりゃ、仕事にもがっつり身が入るってもんだが…」
普段から閑古鳥が鳴いているわけでもないのだが、今日は珍しく一人も客が来ない。
暇を持て余し、先程から幾つか試作の剣を作っていた。
金属音は定期的に外へ漏れ聞こえていたかもしれない。が、手持無沙汰だ。
「明日は材料調達で外に行ってくるか…」
小さく呟き、立ち上がる。
タンクトップの下に押し込めた豊満な乳房が、ぶるん、と派手に揺れた。