2024/08/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 食後に一服、煙草を吹かしながら窓の外の街並みを眺める。
変わったこともない。良い宵だ。

この宿屋、食事もちょっとした有名店であったが。
出会い系の宿としても知られている。カウンターでいくらか払うと色つきの札がもらえる。
札の内容によって、友達募集やらセフレ募集やらいろいろあるわけだ。
今、男はセフレ募集の札を下げて、ぽけーっとしている。
夜なのだから出会いの一つもあるかもしれない、などと。

「まあ夜は長いか……」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 図書館を出た時はまだ曇り空だった。それなのに。

「……やれやれ。進むことも戻ることもできない頃に土砂降りってのは、ついてない」

たまらずに飛び込んだのは一軒の飲食店。
酒場なのか喫茶店なのかもわからず、店頭に見えた看板だけで飲食店だと判断し建物へと入る。

「1人だ。コーヒーか、スタウトか。あと何か拭く物を貸してもらえるかな」

まだ店の灯は点いていない。これから準備するところだったのだろうか、それとも閉店間近だったのか。
手近な椅子に腰かけ、深く息をついてから周囲を眺める。
ようやっと店内に気を配る余裕ができた。他の客はいるのだろうか。ぼったくりの店でなければ良いが。

ヴァン > どうやらここは昼は喫茶店、夜はバーという店だったようだ。
看板には兎が描かれているが、看板娘ならぬ看板兎らしい。カウンターの端っこでまどろんでいる姿が愛らしい。
男は供されたスタウトを手に、窓の外を見遣った。

「……小雨になるまでは、ここで待つか」

口に含んだスタウトはチョコレートのようなフレーバー。そして若干のスモーキーさが素晴らしい。
口から鼻に抜ける香りに、満足そうに目を細める。王都で飲めるスタウトとしては上出来な部類だ。

「……いいね。すごくいい。この素晴らしさをただ一人味わっている、てのがもっといい」

かなうならば、その素晴らしさを共有できる人間と語りあう時間があればより良いが、贅沢な望みかもしれない。

ヴァン > 空模様を眺めつつ、二杯目を頼むかどうか……優雅な時間を過ごす男が一人。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヴァンさんが去りました。