2024/08/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオウルさんが現れました。
オウル > 薄雲が広がり、今にも雨が降りそうな夜。
少年は疎らな人通りの平民地区の大通りを歩く。
――…目的はただひとつ暇つぶしである。

『ギルド』の仕事はひと段落。
冒険者ギルドの仕事は特に目ぼしいものはない。
だから眠気が来るまであるいは雨が降ってくるまで、夜の散歩と洒落込んでいる。

……雨が降ったら降ったで雨宿りする場所を探さなければならないのが現実である、が。

「誰かのところに転がりこむかぁ?」

と、暇を持て余した顔であくびを噛み締めた表情で、ポソと呟くのはいいが、成功率は低い、極度に低い、なんせ顔見知り程度でも知人とか友人とか存在しないから。

最悪は『ギルド』あるいは冒険者ギルドに泣きつく。
切り札はあるので、そこまで心配はしていないが、この二つはあまりとりたくない手段であった。

オウル > 切り札は最後までとっておく!
何てカッコいい理由ではなくて、ただたんに借りを作ると面倒だなってだけである。

少年は再びあくびを噛みしめながら歩く。
大通りをどこまでも、眠気がくるまでいつまでも……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からオウルさんが去りました。