2024/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシロナさんが現れました。
シロナ > マグメールの平民地区は、何処も大体同じような場所と言うのが一般的な認識なのだろう。
 特段何か秀でている訳でもないし、何か目立つ物が――――あるならあるで、とは言っても。
 シロナが歩いている区域には無い。

 中流階級の人々の邸宅や、行きかう馬車、冒険者や兵士などの、人々。
 そんな中を縫うように歩くシロナもまた、冒険者の格好をしているから、埋没しがちである。
 白い髪の毛も、深紅の瞳も、褐色の肌も個性と云うには、沢山いる、明らかに目立とうという装備をしなければそんなものだ。
 軽く鼻歌を交えながら、大通りを進むシロナ。


「ふんふー♪」

 意味の無い音の羅列の鼻歌。
 機嫌よく進む足の目的地は特になく。
 程よい陽光の下、熱く茹だりそうな熱気の中。
 コートまで身に纏って進んでいく少女は、唯々、視線を右に左に、何かを探し求める様で。

シロナ > 代り映えの無い街並みの中だからこそ、何かしらを見つけるには気をはらう必要があるのだろう。
 風景を背景としてしまうと、其処から意識が抜け落ちてしまうと聞いた事が有る。
 そして、そんな抜け落ちている所にこそ、面白い物が転がって居る物だ、とも聞いた。
 なので、何か、良い物がないかな、と、深紅の瞳は見やる。

  例えば、喧嘩とか。
  例えば、可愛い女の子とか。
  例えば、知っている友人とか。
  例えば、家族のうちだれかとか。

 何か、と絞っているわけでは無いので、何か探しているわけでは無い
 だから、と言っては何だけど、好奇心の赴くままに、何か、興味があれば直ぐに飛びつくこと請け合いだ。
 所謂一つの暇してる、と言う状態である。

シロナ > 暫くウロウロとしていたものの。
 特に誰か見つけられないし、何かが起きている訳でもない。
 そう言う事もあるだろう。

 退屈ではあるが、退屈なのは平和な証拠だ。
 そんな風に自分を言い聞かせる事にして。

 シロナは、踵を返して冒険者ギルドへと足を運ぶのだった―

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレイチェルさんが現れました。
レイチェル > 「やっと着いた」

日が傾いた時間帯、最後の駅馬車が嘔吐に到着する。
そこから降りる客に混ざるように馬車から落ちれば、暗くなり始めた空を見上げて呟く。
海路はごめんだと陸路を選んだわけだが、結果的には快適とは言えずにお尻が痛くなっただけ。

それに我慢をして王都につけば、既に日が落ちそうと言うありさまで踏んだり蹴ったりであり。
予定では冒険者ギルドに顔を出して登録するつもりであったが翌朝にしたほうがいいかと悩む時間であり。

「先ずは宿を優先しないとね。
野宿はごめんだし」

いくら街中とはいえ、宿無しで眠るのは危険でしかない。
来たばかりなのに無駄な危険に進んで絡むつもりもなく、先ずは宿探し。
うまく見つかり余裕があればギルドに行ってみよう。
そう考えては人の多い通りに向けて歩き出して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレイチェルさんが去りました。