2024/08/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にクラインさんが現れました。
■クライン > 「この時間はまだ依頼があるな」
まだ早い時間の冒険者ギルド。
周囲には自分と同じようにいい仕事を求め朝早い時間からギルドにやってきた同業者の姿。
まだ新人といえそうな年若い者から経験を積んでいそうな雰囲気を持つ者が多い。
そんな中でどういった依頼があるか、どれを受けるかと視線を向け。
「採取は新人に譲るとして……それならこのあたりか」
採取も悪くはないが、新人がいる状況でそれを受けるのはギルドからの受けが悪い。
ならばそういう依頼はやめておく事にし、討伐か駆除にするかと考え。
「ゴブリンの巣の討伐か、狼駆除あたりか」
その辺りならばそれなりに報酬もあり、貢献度も稼げる、何より繰り返せば同じ依頼人から名指しでもらえるかもしれないという打算。
それらを頭に浮かべては受けてもいいかと依頼書に手を伸ばして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からクラインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にミタマさんが現れました。
■ミタマ > 「やはー。輸送、ありがとうございますっ!
……眠らせたは良いですが、何せ大きさが大きさでしたので、運べなかったのですよねぇ……。
あ、数日は起きないように強めの術を使っておきましたが……お早めに本来の生息地に輸送するのをお勧めいたしますよ!
―――はふっ。」
人の姿が疎らな夜の時間。
大げさな馬車に乗ってギルド前に辿り着いた狐少女は、馬車の中に居た作業員の方々に御礼の言葉を述べ、見送った。
今日のギルドの任務は、とある魔物の群生地に迷い込んだ凶暴な魔物の対処。
希少な魔物のため、殺害ではなく捕獲が命じられ―――自分に白羽が立った。
お昼のうちに群生地に到達。魔物が出てくる夜まで待機し、速攻で眠らせて捕獲。――後は、輸送を命じられているチームが元々の住処に送り届けるだけ。
自分の任務は終わり。後は報告して報酬を貰うだけ。
「いやー。……希少種だからといって、実に実入りがいいお仕事でしたねぇ。それに、ご褒美も頂きましたし―――。
ふんむ。群生時の魔物の生き血。精力剤になる、と。……高く売れるのですかねぇ、これ。」
ギルドへの扉を開け、ふわふわとした尻尾を揺らしながらカウンターに。
――思いを馳せるのは、そこで自分たちに襲いかかってきた群生地にいる魔物の生き血。
飲んだらそれだけで発汗やら新陳代謝が良くなり、精力増強。子宝祈願。色々な要素があるみたいだが――ぶっちゃけ催眠でどうにかできちゃうので、手持ち無沙汰。
それは、それとして。
中級レベルを指す冒険者の証を受付嬢に見せ付け、捕獲任務の報告を終えれば……。
「さてー……遅い時間ですけど、さっきもらったパンとかを食べて帰りますかね~……。」
―――ふーむ。
きょろきょろと辺りを見渡してみる。なぜかって?
それは一人で寂しく食事を摂るのはなんなので、相席しても怒られなさそうな可愛い子を探しているというだけ。
この時間、既に深夜前。―――自分とおなじように、遅めの夕食にありついてる冒険者もいるだろうと踏まえての。
■ミタマ > 「んふー……。や、流石にこの時間だと……。
皆様、宿に戻ってしまったところでしょうかねぇ。……致し方なしっ。」
暫く見回したけれど、響くのといえば仕事を終えたいかつい冒険者が、複数人で机を囲み、エールを一気飲みする喧騒や、
大量の素材が納品されたのか、必死に素材の鑑定を行っているギルド職員の絶望的な独り言。
もう数時間ぐらい早ければ、それこそひと仕事終えて一杯!
―――なんてしている方とお会いできたかもしれませんが。
「ふんむ。……そうなると。
今日は月見でもしながら、ゆるりと食事を頂く―――というのも乙でしょうかね。」
がさり。と、抱えていた紙袋の中に手に持っていた薬をしまい、
入れ替わりに取り出すのは――紙に包まれたパン。
スライスされたてかてかと脂が輝くサラミに、薄黄色のチーズが何枚か挟まれたそれは、冷めても美味しい自分の夜食。
「あむ。」
かぷり。と小さな唇でサラミをひとくち。
更に、はじっこの硬い部分をあむ、あむと形の良い歯で噛み、咀嚼しながら―――向かう先はギルドの外。
出迎える月の光と、この時間になってようやく涼しいと感じる風を浴びながら、向かう先は自分のお店。
その前に、ちょっと寄り道して、今日という一日を終わらせようか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からミタマさんが去りました。