2024/06/30 のログ
ご案内:「市場/王都マグメール 平民地区」にホルフィーナさんが現れました。
ホルフィーナ > 黒の帽子、黒のマントを羽織ったいかにもな魔女が露店の前で何かを眺めている。
並んでいる商品はいわゆるマジックアイテム、魔道具だった残骸。ガラクタ。

「やっぱり実物をばらして理解するのがてっとり早いよなあ。」

誰に言うでもなく、独り言。
ガラクタを見つめてはぶつぶつと。
魔導士の里からやってきて、魔法で商売をしている魔女。
次なるステップとして魔道具の修理や作製の技術を身に着けたい所。
ならばと魔道具の構造を理解すべく、市場の中で散策中。
いかにもな格好の魔女の姿はいい意味でも悪い意味でも目立つかもしれない。

ご案内:「市場/王都マグメール 平民地区」にマカナさんが現れました。
マカナ > 学校がない日の方が早く目が覚めるギャル彫師は、朝の屋台市でドリンクを買って、
それを片手にアトリエの方へと帰っていく途中。

露天市でふと見知った顔を発見する。
学院であったことはあるはず。魔法学系の授業で一緒だったはずだ。確か、名前は……

顔を見ただけでも授業が一緒だったら名前を憶えており、その時点で友達と思っていたり、
ちょっとでも話したことがあれば親友認定するほどに距離感が少しバグってるギャルは、
当然のごとく近づいていった。

なお、そういう認識のため、話したことあったっけ?とか覚えているはずがない。

「やほ~、おはよん。なにしてんの~?」

明らかに距離感をバグった挨拶を向けて、肩越しに彼女の見ているものは何かと見ようとする。
そこまで身長差が大きすぎるわけでもないので、顎先が肩にちょん、と当たったりするかもしれないけれど。

ホルフィーナ > 「おはよ~~。」

挨拶をされたので、反射的に挨拶を返す。
食い入るように見ていた魔道具から視線を外し、声を掛けてくれた方へ。

…あれ、アタシこの子とまともに話したっけ。
魔女の頭の中で疑問符が浮かぶ。
都会の可愛い子に眼を奪われるタイプの上京魔女。
当然ながら声を掛けてくれた子のことは知っている。
派手で可愛らしい見た目と、ギャルって感じできらきらしてたのが印象に残っていた。

「解体しても良さそうなお安い魔道具の残骸を探してる所。
 マカナさんだっけ。
 そっちは何してたの?」

肩に顎が載っても気にしない魔女。
興味は魔道具から目の前の女の子に移っていく。
魔道具はいつでも見に来れるが、学院の子と外で会うのは珍しい。

マカナ > 「おー、この辺はそういうのも結構転がってるもんね~。ほるるん、こういう錬金とか魔術具とかに興味ある系?」

確か名前はホルフィーナ、だから、ほるるん。
勝手に脳内あだ名付けして会話を続けつつ、
だっけ?と言われてようやくそういえば、話したことなかったっけ、と思い出す始末。

「あはは、そーいや話すのは初めてだったっけ?ごめんごめん。
あーし、いっつも距離感バグってるっていわれるからさ~。

そそ、あーしはマカナ。マカナでいいよん。さんとかくすぐったくない?」

思い出したので、そのあたりはケアしつつ、何をしているのかと問われれば、
テイクアウト用のボトルを軽く持ち上げて

「あーしはドリンク買いついでにお散歩~。
このミルクティだいぶイケるの。
朝から調子アガるんだよね~。

ほい、ほるるんにもおすそわけ。」

どーぞ、とストローを口元へ。
もちろん、飲み差しなので間接キッスになるだろうが、
当然のごとく、マカナ自身はそんなこと全く気にしていない。

ホルフィーナ > 「こういうの使えたら便利だし、販売とかできたらすっごく儲かりそう。」

あ、名前覚えてくれてたんだ…とか。
ほるるん…初めて言われたな…とか。
色々思いつつ、楽しいのか口角が上がる。

「まともに話すのは初めてじゃない?
 授業で一緒になったりとかはあったけど。
 じゃ、マカナで。
 アタシはほるるんでいいよ。」

授業以外で人と話す機会もなかったので、今日の遭遇は嬉しい。
何飲んでるんだろうとか、ちらっと見てみたり。

「へ~~、ミルクティ好きなんだ。
 
 …え、いいの?」

不意に口元に差し出され、驚く魔女。
関節キスじゃん、と直ぐに思ってしまい。
でもそんなの意識するのアタシだけか? とも思う。
刹那の間に色々考えるも、意を決してストローに口をつける。
おすそわけの経験があまりないこともあり、一口だけ飲むつもりが結構勢いよく啜ってしまった。
やばいと思った時にはもうおいしいミルクティが喉を通過して。

「…ごめん、飲み過ぎたかも。」

マカナ > 「あー、それはそうね。直売でも行けるかもだし、どこかいい店と契約したら卸でも行けるかも。」

道具についての言葉に納得したように頷いて。
修理売りは小売りでも行けるが、数をこなせるなら卸の方が儲かると言えば儲かる。
主にサービス小売りの彫師としては、時々卸がうらやましくなることもあるわけで。

「あー、やっぱりそっか~。
あーし、顔と名前一致してたらトモダチって思っちゃうんだよね~。

あ、いいの?やった。じゃぁ、ほるるんで決定~」

ボトルを持っていない方の手だけで小さくガッツポーズ。

「うん。結構好きよ~。他にもトロピカルティも好きだし、
ハーブティなんかも好き~。……つまり、お茶系が好きなんか、あーし。」

会話の中でどうやら自分がお茶好きだったんだと理解して、
それにどこか勝手に納得。

差し出したボトルとストローにいいの?と聞かれれば

「もちろん! ずずーっと行っちゃって!」

驚いた様子にも何に驚いているのか気付いてない。
だから、口をつけて啜り上げる様子もどこか楽しそうに見ていれば
飲み過ぎたかも、と言うホルフィーナ

「あはは、気にしない気にしない。
美味しかったなら沢山飲んでくれて嬉しーし、
喉乾いてたんなら飲んどかないと危ないっしょ?

それとも、どっちでもないのに飲み過ぎた?」

最後に一つ、質問を付け加えるけれど、
様子と雰囲気からそうだったとしても別に、どうするというわけでもなさそうだ。
寧ろ、シェアできたこと自体を喜んでいる風でもある。

ホルフィーナ > 「今は魔法で出した綺麗な水とか売ってるんだけど、
 魔道具とか扱えたらもっといいよね。
 卸せるほどの量は流石に用意できそうにないかな。」

商売に詳しそうなマカナの話に頷きつつも、へらっと力なく笑ってみたり。
ひょっとしてマカナは商家の娘だったかな?なんて想像が働く。

「友達のハードル低くない?
 アタシは学院の友達ができるなら嬉しいんだけど。」

魔女も拳を作り、同じくガッツポーズ。
相手のノリに驚かされつつも、しっかり楽しんでるし、喜んでいた。

「どっちもおいしいよね。
 学院でも人気だし。
 ちょっと高かったけど。」

商売を始めたばかりの魔女はちょっと懐が寂しい。
余裕ができたらどっちも飲んでみようと静かに意気込む。

「じゃあ、遠慮なく。」

言われるがまま、本当にずずっと飲んでしまった。
ミルクティは適度に甘く、お茶の味もしっかりとしていておいしかった。
これ、絶対いいやつじゃん、なんて心配してしまう程。

「いや、これ本当においしいわ。
 お茶のこと詳しくないんだけど、ミルクもお茶もどっちも良い味してる。
 お返しなんてできないんだけど大丈夫?」

卸の話もそうだけど、マカナは商売慣れしてそうな感じがした。
そんな子が飲んでるのだからお高いのでは?と思ってしまう。
嬉しいと同時に申し訳なさでいっぱいだ。

マカナ > 「あーなるほどね、安心して飲める水は確かに入用な人、多そうだもんね。
でも飲用で売っててお湯が出せるなら、お茶っ葉準備してその場でお茶淹れて売るとか良くない?
パフォーマンス性もあるし、温度変化もできるなら、熱いの、普通の、温いのとかオーダー受けられるし。」

ん~、と唇に指をあてて少し考えてから出てきたアイデア。
出来ることにどう付加価値をつけて価格を上げるのか、という考え方か。

実際に、自分もただタトゥーを入れるだけではなくそこに魔法効果を載せるという付加価値をつけて差別化している。

「低いね~、友達のハードル。でもさ、それ位の方が楽しくない?

なにより、ほるるんにとって嬉しいなら、あーしも嬉しいからそれでいいんじゃね?って思うし。」

自分のノリは人を選ぶが、楽しんでもらえているようでマカナ自身も嬉しく思っていた。

「まぁね。いいものはやっぱりそれなりのお値段はするからねぃ。
でも、やっぱり美味しいから、買われる。
買いたいから稼ぐ。良く出来てるよね~」

貨幣経済というのは本当に良く出来ていると思う。
だが、それを作る方になろうとは思わない。
はっきり言って面倒くさそうだ。

飲み切ったホルフィーナの様子を見て笑み深め

「やっぱ、美味しいよね~、ここの。

お返し?いらんいらん。
ほるるんとその美味しいが共有できればあーしは満足。

ほるるんも欲しい時で、余裕があって買える時はきっと買うだろうし、
そうなると、ほるるんもハッピー、お店もハッピー。
お店がなくならないからあーしもハッピー。

これってとっても素敵じゃん?

でも、なんとなくほるるんはそれじゃ納得できんっぽいか~」

あっけらかんと、ケラケラと楽しそうに笑って言ってのける。
ただ、申し訳なさそうにしているのはこの距離で話をしていれば流石に察する。

少しだけ考えてから、くすっと小さく笑って

「んじゃ、ほるるんはどんなことならできるっ子?
出来んことお返ししろって言われても返せんでしょ~。
だったら、出来ることであーしがしてほしいなぁってことだったら、
ほるるんもお返しできて、あーしもしてほしいことがしてもらえて
お互い更にハッピー。」

どうだ、というように笑顔で小さくウインクして。

ホルフィーナ > 「そうそう、意外と綺麗な水入用な人多いんだ。
 飲み水としてもそうだけど、それ以外でも使えるからね。
 でもお茶をその場で売るのはいいね。
 安いカップとか用意すれば入れてすぐ売ることもできるし。」

なるほどなるほどと、納得する。
マカナのアイデアは面白い。
次は水を売る序でにお茶も売ってみようか。
なんだか楽しくなりそうで、声が弾む。

「アタシ学院の友達はほぼいないから嬉しい。
 これからよろしくね。」

すっごく都会っぽい子だったので、接点ができるとは思っていなかった。
相手も嬉しそうだし、凄く楽しい。

「やっぱり高いよね。
 はぁ~~、早く簡単に買えるくらいに稼がないとな~。」

良い値段だけにいいものなのは理解していた。
今味わったミルクティもおいしかったし、他のもおいしそう。
都会には魅力的なものがたくさんあるので、目移りしてしまう。

「マカナの言うこともそうなんだけどさ。
 うん、やっぱりいきなり奢って貰ってありがとうだけじゃね。」

マカナの自論には納得だけど、それに乗っかって何もしないと言うのは気が引ける。
なんて思っていると、どうやら通じたようで。

「え、できること…。」

なにあるかな。
魔女は腕を組むと、困った様に天を見上げた。
自分ができて向こうがして欲しそうなこと。
なにがあるんだろうか。


「マカナがして欲しい事って何がある?
 アタシ、魔法は色々使えるんだけど。
 こっちから提案できるほどまだマカナのこと知らないかも。」

マカナ > 「お、その反応からすると、固定のお客さんもいそうだから、ほるるんのお店、
『お水あります。お茶はじめました』にするといい感じかもねぃ」

マカナはアイデア満載なのだが、やりたいかどうかでやるかどうかが分かれるので
自分でやることはあんまりない。
逆にこうしてやってもらって喜んでもらえるならそっちのほうが嬉しかったりする。

「あれ、そうなん?
ほるるん、学院で沢山トモダチできそうだけどね~。
まだ慣れてなくて、って感じ?」

今一度、彼女を上から下まで確認する。

「うん、美人さんだし、服装もイケてる。
人当りも悪くないし、ノリもいい。
絶対ほるるんとトモダチなりたいって子たくさんいるよ。

モチ、あーしの方こそよろしくねん」

自分の評を口にしてからもちろん自分も仲良くしてね、と。

そして、今何に引っかかっているのかを口にしてもらえれば、
なるほど、と小さく頷いた。
そして、投げたボールが返ってくれば、
確かに自分も彼女が何を出来るのかよくわかっていない。

「あー、たしかにほるるんのいう通りだ~。
あーしもほるるんのことよく知らんから、
何してよ~っていうのは難しいねぃ。

でも、なんもいらんよ、っていうのもほるるんは気が引ける。じゃぁ……」

思いっきりいたずらっ子の笑顔を満面に浮かべて彼女を見つめ

「『ほるるんが飲んだミルクティの残り』ちょーだい。」

そんな言葉を向けて、ちろっと小さく出た舌が、マカナ自身の唇を小さく舐めた。

ホルフィーナ > 「まだまだ固定客ってほどにはならないかな~。
 目立つ場所で露店してたら売れる感じ。
 最初に魔法で派手に水出してるのがいいのかも。」

両手を動かし、大げさな仕草をしてみせる。
実際はこのポーズの上に詠唱迄するのだけど。
自分の商売を褒められたので魔女はちょっと得意げである。

「いやあ、アタシって田舎から来てるからさ。
 都会のことってまだよくわからないんだよね。
 だからなんとなく声掛け辛いっていうか。」

マカナに体中を見られ、緊張する。
黒っぽい服は意外にも露出度が高い。
胸や腹もばっちり見えている。

「そうだといいんだけどね。
 とりあえず、友達が一人増えて嬉しい。

…とまあ、こんな具合だからマカナのこともよく分かってないんだよね。」

マカナに状況を理解してもらい、一安心。
なにか面白い提案とかくるのかな~~なんて呑気に構えていたら…。

「えっと……それはその…口移しってこと?」

ちらりと覗く舌がなんだかえろい。
魔女は生唾を飲み込み、視線を躍らせ、顔を赤らめながら尋ねる。
そういう経験がないわけではないのだが、初対面の相手だとまだ固くなる。
と言っても、魔女もそういった欲望はしっかりある。
だから驚きながらも、しっかりと視線はマカナの口元を捉えていて。

マカナ > 「あは、でもそういうパフォーマンス性は大事だよん。
興味を引けば、それだけお客さん増えるからねぃ。」

なかなかいいパフォーマンスだと素直に思う。
だから、アイデアが増えていけば確実にもうかっていくだろうとも。

「あれ、そうなん?
十分あか抜けてるって思ってたけど。
まぁ、慌てんでもトモダチは間違いなく増えるっしょ。
あーしが保証するよん。」

これは間違えようのない預言のようなもの。
だから気安く請け負った。

そして、自分の提案を耳にした彼女の反応。
とてもかわいい反応を見せられれば、
いたずらっ子の心にクリーンヒット。
そっと一歩身を寄せて、耳元に唇を寄せれば囁くような声。

「んーん、ちゅーしよ、ってこと。
ミルクティ味のほるるんの唇、ちょーだい?」

改めて、ただし今度はストレートに要望を伝えた。
元々無理やりやるタイプではないから、あくまで本人の了解を取ってから。
お互い『いいもの』を持っているので、胸同士が軽く触れたりもするかもしれない。

ホルフィーナ > 「でしょでしょ。
 必要以上に大袈裟に詠唱したりするのがいいんだ。」

マカナに教わったアイデアも準備出来次第活用するつもり。
定期的に商品を変えたりして刺激を与えるのは大事だろうから。

「アタシが垢抜けてるとしたら里のおかげかな。
今着てる服も里で使ってた服だし。
できない時はマカナに慰めてもらうからいーよ。」

なんだかとっても褒めてもらったのでいい気分。
でも保証なんて重たいものを求めるつもりはなくて。
空いてる時に遊んでくれたら嬉しい魔女。

驚いていると、今度は耳元で囁かれる。
可愛い女の子の囁きは耳の中を弄られる様でゾクゾクする。
声と息だけで感じてしまいそうだ。

「え、やっぱりそういうことだよね。
じゃあ、キスするね。」

ここまではっきり言われるともはや疑いようもない。
魔女は一度深呼吸をすると、マカナを抱き寄せる。
そのまま唇を重ね、舌を入れる。
マカナの口腔内の舌に己のを重ね、舌に残ったミルクティを塗りたくるように。
胸が触れていたこともあり、魔女は興奮していた。
なので歯止めが聞かず、初めから貪る様なキスになってしまう。

マカナ > 仕事のこともなにやら新しいアイデアが思いついた様子。
ならばそれでよいだろうと頷いて。

「そーなんね。じゃぁ、そんな感じになって、ほるるんが服買おうかな~とかなったら、あーしの行きつけ買いに行く?
あ、あとは、あーしおススメのギャルメしてみるとか!」

半分自分の趣味だろ、というような言葉を向けて、遊びの一環が少しハードル高めのものを出すものの
普通に遊びに行くのでも全然楽しいマカナであった。

己の言葉に応じて唇を重ねてくる彼女。
その動きを受け入れてしばらくされるがままにしていたが、
いたずらっ子の魂はまだまだ衰えることはない。

途中から、塗りたくってくる彼女の舌を己の舌で捕まえて、
唾液の交換をするかのようにたっぷりと吸い付いて、舐めとって。
その後で、己の舌も彼女の口腔内へと忍びこめば、彼女の口腔内に
まだ残っているミルクティの残滓を舐めとるように丹念に舌が踊りまわる。

ホルフィーナからの貪るようなキスを受けて、マカナからもむさぼるようなキスを返し、
唇を重ねたままぎゅっ、と一度しっかりと彼女の体を抱きしめてから微かに話す唇。

お互いの唇をつなぐ銀糸が現れて、落ちて消えて、
その距離のままに、ミルクティ以上に甘ったるい声色で

「ごちそうさま~」

楽し気な、でも少しだけ上気して、少しだけ発情したような光を見え隠れさせる瞳でそう囁いた。

ホルフィーナ > 「マカナの行きつけでしょ?
 絶対高そう~~~。
 ギャルメはしてもいいけど。
 似合わなくても知らないよ?」

せっかくできた友達だし、時間があう限りは一緒に遊びたい。
高そうといいつつ、良さげな服があれば一着くらいは買うだろうし、
メイクもちょっと興味がある。
なので歯を見せて笑っていた。

勢いのまま唇を重ね、舌を動かす。
途中からマカナも舌を動かし、というよりは舌に捕まってしまう。
互いの舌を擦り合い、唾液を交換して。
口腔内に舌が入ってくると、気持ちいのか声が出てしまった。

どちらともなく、抱きしめる指に力が入る。
密着し合ったまま存分にキスを楽しんで。

「喜んで貰えたのならよかった。」

魔女も上気した表情をうかべ、口の端を吊り上げて笑い。

「ねえマカナ、ちょっとどっかで涼まない?」

相手の顔に欲情した気配を察した魔女。
自らも火がついている。
なのであからさまな誘いの言葉を口にする。

マカナ > 「あーしは高いのだけじゃなくて、安くていいのもしってるよん。
高いだけで固めるって、なんかセンス疑う感じ?

あはは、それだったらそれで、笑えばいいじゃん。
楽しければそれでおっけーよ。」

マカナはセンス優先のため、実は高いものばかりではない。
もちろん必須と思ったら高いものでも買うのだけれど。
そして、何より楽しければいいっしょ、というメンタリティなので、
彼女が笑ってくれるのが楽しいし嬉しいのだった。

そして、互いに交わしたキスのあと。
抱きしめる体に感じる力。
そして、自分だけではなく彼女からも感じる発情の感覚。
勿論、拒否する理由などない。

「うん、いいよ~……折角だし、あーしのアトリエ来る?
そんな遠くないし。」

あまり費用をかけずに楽しむには……その思考から、自分のアトリエ、タトゥーショップに誘う。
応じてもらえれば、そちらへと。
もし、そこまでも我慢できないほどに火がついてしまっているのなら、すぐそこに見える連れ込み宿でもいいかもしれない。

ホルフィーナ > 「センスか~~~。
 アタシにはないもんだわ~~。」

頭を抱えてしまいたくなる魔女。
魔女が一見垢抜けて見えるとしたら、今着ている服が良かったことが大きい。
つまり、自前で一から選ぶとなるととんでもないことになるだろう。

マカナと一緒に笑って楽しめるのなら仮にメイクがとんでもないことになっても構わないが。

キスを終えても抱きしめあっている。
口元からは荒い吐息が溢れ、互いの口や下顎にかかっているだろう。
全身から発情のサインを示す二人のメス。

「じゃあ、マカナのアトリエにお邪魔しようかな。
 どんな場所かちょっと興味あるし。」

魔女は潤んだ瞳を向けたまま、マカナに案内される形で移動を開始する。
その間も抱きしめ、身体を擦り付けたりしたまま。
日頃は眠っている欲望が一気に燃え上がっていた。

マカナ > 「その辺は、自分でいろいろ探してみて、自分でいいと思ったら、それが自分のセンスなんよ。
だから、センスを他人と比べていい悪い言うのは違うと思うんだよね。」

センス論は本気で語るといくら時間があっても終わらない。
だからこの程度のしておこうなどと。

お互いに発情して、お互いに求めあってしまえば、お互いを欲しくなるのはある種の運命のようなもの。
そのまま求めてしまうのも、気に入った相手であれば体を開く事を厭わないマカナにしては当然のこと。

だから誘って、応じてもらえれば、そっとその手を握って傍らに。

「おけっ!じゃぁ、あーしのアトリエへ、レッツゴー!」

そんな言葉を口にして、仲良く手をつなぎながら自分のアトリエの方へと歩いていく。
この場に二人の残り香を残し、それが風に吹かれていきながら、その姿は小さく消えていった。

ご案内:「市場/王都マグメール 平民地区」からマカナさんが去りました。
ご案内:「市場/王都マグメール 平民地区」からホルフィーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にホルフィーナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からホルフィーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。

その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。

「いやぁ、運が良かった。ゴブリンの懐を漁ったら、まさかの宝石を見付けてよぉ。お陰で俺の懐が潤ったぜ。
 お、グラスが空じゃないか? マスター、俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」

等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・酒場」にクローネさんが現れました。
クローネ >  
昼間から酒場でエールを呷る女がいる。
クローネである。
冒険者ギルドの界隈ではことさら股が緩い女として悪名高い女である。
実際は言うほどは緩くない、ちゃんと相手は選ぶタイプ。
顔が良くても下手糞はダメ。
ちん◯がデカいだけの男もくだらない。
それを歯に衣着せず口に出すものだから、その相手となったつまらない男からすれば溜まったものではない。
女を揶揄するような噂がそうやって流布されていくのだ。
……と、女は勝手に思っている。

「ちょっと店主(マスター)。お酒の質も客の男の質も落ちたんじゃないの~?」

店内にお好みの男が見当たらないと見るやくだも巻くし絡みもする。
店主はやれやれと肩を竦めた。
そもそもまだ昼だ。客も疎らで当たり前である。