2024/06/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 朝。冒険者ギルドは賑やかだ。宿や酒場も兼ねているこの店は玉石混合の冒険者達でごった返している。

「……もうちょっとしてからにするか」

掲示板の周辺が一番人が多い。朝から仕事にとりかかればそれだけ多く稼げる機会もあるし、早く街に帰れる。
それに何より、割の良い仕事はあっという間になくなってしまう。
どちらかといえば腕を錆びつかせない手段として兼業冒険者をやっている身からすると、自然とそういう仕事は専業に譲りたくなる。
十分もしないうちに人ははけるだろう。それまで何をして時間をつぶすか……酒場には本日は休みなのか、酒を飲んでる奴やギャンブルに興じている奴もいる。裏庭の方からは訓練の音が聞こえてくる。窓口に向かおうとしている者は依頼でも出すのだろうか。
男がふむ、と腕を組んだ後向かった先は――

ヴァン > 受付ではなく酒場のカウンターに向かってスタウトを一杯。
今日も暑くなるだろうな、と窓の外を眺める。

「山賊連中もねぐらに籠もってしまうかもしれないな」

今は柔らかな陽光だが、窓の外一面を照らしているさまは午後の強い陽射しを予感させる。
男が請け負う退治依頼は個別撃破を旨とする。技量の差が圧倒的であったとしても、数は紛れを生む。
サポート役を頼める冒険者でもいればいいが、大抵は既にパーティーを組んでいる。
駄目元で声をかけられそうな者がいないか、室内を見渡した。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からヴァンさんが去りました。