2024/06/14 のログ
ご案内:「市場 王都マグメール 平民地区」にホルフィーナさんが現れました。
■ホルフィーナ > 今日の分の売り上げを達成し、ホクホク顔の女。
空いた時間で他の店の様子を見るべく市場を周ることに。
何せ、里から出て来てばかりの女は都市で何が売れているのか、相場はどれくらいかなどまるで知らないのだ。
「ふむふむ、今の時期はこういうのが売れてるのか。」
道具が並ぶ露天商を遠くから眺めている。
里では見たことのないアイテムに眼を輝かせ、ちらりと値札を覗く。
「うわ、結構いいお値段するんだな。」
視線の先にあるのはポーション。
どんな効能か、希少性はあるのか。
今の女にはまるで想像できない世界だ。
「里で錬金とか真面目にやっておくべきだったかもな。」
ご案内:「市場 王都マグメール 平民地区」にロイナさんが現れました。
■ロイナ > 「うわぁ」
魔女ルックの少女が露店を覗き買い物を楽しむ中、青い髪の少女がやってきて店頭の値札表示を見るなり小さく呻いた。
まぁこんなもんか、とため息を一つ。
「まぁ…ポーションはいいや。今欲しいのは…」
ぶらり、特に目的もなく露店立ち並ぶ通りを歩いていると、つい目移りしてしまう。
目で主に楽しむのも良い。が、どうせならお得に安く仕入れたい。
そんな欲を胸に抱きつつも、この辺りはやや割高だ。
こりゃ他に行った方がいいかもなぁ…とあまり期待していない表情。
露骨に顔に出ているから、きっと端から見ても考えていることはわかりやすかろう。
ご案内:「市場 王都マグメール 平民地区」からロイナさんが去りました。
ご案内:「市場 王都マグメール 平民地区」にロイナさんが現れました。
■ホルフィーナ > 「うお…。」
女の視界に都会らしい洗練された格好の女性が現れる。
しかも自分と比べてお胸が大層大きい。
思わず見比べてしまった。
魔女も自分がどちらかと言うと可愛いと思ってるし、野暮ったい格好はしてないと自覚している。
それでも隣で値札を眺めている女性の雰囲気はまた別だ。
ふと、女性の表情に気付く魔女。
その意図を表情から察すると、静かに近づき、耳元で尋ねる。
「…ここ、ひょっとして高いの?」
■ロイナ > 「ん?」
並ぶ商品をゆるゆる眺めていると、近づいてくる気配に視線を向ける。
黒い帽子、マント。その下の露出度高めな恰好に瞬くも、自身とて人のことは言えない。
「……うーん。まぁ相場よりはちょっとお高めかもね…」
ひそひそと、店の人に聞こえないよう小声で情報交換。
それから改めて彼女の方に向き直り…
「向こうにもう少し手頃な価格の品を出すお店あるよ。覗いてみる?」
案内するよ、と首を傾ぎ笑って。
■ホルフィーナ > 「そっか~…。」
いきなり声を掛けたにも関わらず、ちゃんと相手してくれる女性。
魔女は一瞬喜んで見せるも、相場より高いと聞かされて肩を落とす。
大通りから近い場所の店だけに強気の値段でも売れるのだろうか、と想像を働かす。
「え、いいの?」
あまり目立たないように声を抑えているが、口角は上がって。
右も左もわからない状況で親切そうな人に出会い、分かりやすい程に嬉しそうである。
■ロイナ > 「ま、ここは平民地区だからまだマシだよ」
富裕地区はそもそもが富裕層向けの値段設定だし、貧民地区は逆にぼったくられても文句は言えない。
平均してここらが一番マシな価格なのだと肩を竦めた。
「うん。どうせあたしも、暇でぶらぶらしてただけだしね」
じゃあ行こう、と物怖じせず彼女の手を取るロイナ。
そのまま肩並べて一緒に歩き出そうとする。
「本音を言えば、そんな仰々しいカッコでいる子に興味持ったからではあるけど!
あたし、ロイナ。そっちは?」
等と人懐っこく自己紹介などもし始める気安さ。
■ホルフィーナ > 「そっか。 富裕地区とか貧民地区ってのもあるんだっけか。」
マグメールに来たばかりの魔女には他の地区の状況はわからなかった。
目の前の女性はどちらも行った事あるのだろうかなどと思いつつ。
「え、あ、おう…。」
気づけば女性に手を握られていた。
魔女は挙動不審気味になりながら、連れ立って歩きだす。
女性の手は柔らかくて気持ちいいし、肩を並べる程の距離となる自然と腕などが触れ、
相手の身体を意識してしまう。
「アタシはホルフィーナ。 最近この街にきた魔法使い。
この格好はアタシが魔法を使うのに一番適した格好ってわけ。
ロイナはなにしてる人なんだ?
なんか、すっごくお洒落だけど。」
ひょっとして偉い人だったらどうしよう、なんて思ってしまう。
■ロイナ > 「お。もしかして王都に来たばっかり?なら折角だし、ぶらっと案内する?」
成程、此処に来て間もないのか。それなら露店の相場がわからないのも当たり前だ…なんて。
そんな風に納得しつつ、勿論どちらの地区も行ったことある身は頷いて提案する。
連れ立って歩きだせば、肌が触れ合うことには何の躊躇いもない。
抵抗されなければ手は繋いだままだし、腕も絡めて歩くし、触れ合う肩が密着する。
「ホルフィーナ。魔法使いなのか……じゃ、冒険者とかしてる感じ?
あたしはそうだな~……ま、冒険者みたいなもんかな。うん」
お洒落と言われれば満更でもない。
嬉しそうに笑いつつ、ぎゅっと戯れるように手を強めに握る。
■ホルフィーナ > 「そうそう。
魔法が使えるからそれで生活費は稼いでるんだけど。
物価も何もわからなくてさ。」
店をやるにしても適正価格がわからない。
それでもやってけるのは人の多い場所だからか。
ロイナとの会話に集中する魔女だが、時々肩が触れたり、相手の温もりや匂いに気づいてしまう。
仄かに甘いような、女の子特有の香り。
魔女は頬が緩みそうになるのをきゅっと堪えていた。
「ソロでの活動が難しいから冒険者はまだかな。
露店出して、水やお湯を売ったり有料で治療とかしてる。
みたいってなんだよ。
ほんとは違うのか?」
手を握られると、魔女はぎこちない動きで腰に手を回す。
上手く行けばカップルのように抱き寄せるか。
経験は乏しくとも、そういった事への関心はある。
おまけに目の前の相手はとびっきりの美人でおまけに親し気。
ついつい大胆になってしまう。