2024/06/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にホルフィーナさんが現れました。
■ホルフィーナ > 買い物や仕事で人々が行きかう、昼下がりの広場で少々物珍しい者が現れた。
黒い帽子を被り、肌を露出させた格好はいわゆる魔女である。
そんな魔女は広場の一角に絨毯を敷き、その上に腰掛けると声を張り上げる。
「さ~~、いらっしゃいいらっしゃい。
魔法使いのお店だよ。
アタシが売るのは魔法でできた品だ。
綺麗なお水をこの場で用意できるし、疲れた体や戦いでできた傷も魔法で治しちゃう。
今日は開店記念だからちょっとお安くしちゃうよ。
どうだい? まずは見てごらん。」
魔女はどこからか取り出した木製のグラスを置くと、両手で呪文を唱える。
「深淵から湧き上がる生命の泉よ、流れ出でよ。我が手に宿りし水よ、清浄なる流れとなりてこの地に満ちるがいい。アクア・アクセンション!」
呪文を唱えると、グラスの中に水が湧きだし、瞬く間に満たしていく。
女はグラスに溜まった水を見せびらかすように通行人の方へ向け。
「どうだい? 魔法で出したばかりの綺麗で冷たい水だよ~。
1ゴルドでお譲りしようじゃないか。」
■ホルフィーナ > 「お~~、結構いい感じで売れたな。」
人の気配がなくなった頃、財布の中に溜まったゴルドを見てほくそ笑む。
見立て通り、暑くなってきた時期に冷たくて綺麗な水を売るというのは好評なようだ。
「あとは相場が合ってるかどうかだな。
その辺は追々調べるとするか。」
似た様な商売やってる人がいたらいいのになと思いつつ、店じまい。
といっても絨毯をくるくると巻いて持ち上げるだけで終わり。
女の店はとっても手軽なのだ。
「思ったより稼げたし、今日は奮発しよっかな。」
鼻歌を歌いながら、ご機嫌に去っていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からホルフィーナさんが去りました。