2024/06/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にサウロさんが現れました。
サウロ > (賑やかな王都の夜。雨季のさなかの晴れ間も夜になれば少しばかり湿り気が混じる風が吹く。
 煌々と街燈が明かりを灯している繫華街の道はいくつかの宿酒場がある。
 魔族の国から久々の王都に戻ってきて、付き合えよと相棒たるミレー族の青年に連れられて飲みに出てきたところ。
 行きつけというほどでもないが看板に覚えのある酒場に足を運び、
 空いてる席にちょうどよく座ることが出来たので、男二人適当に酒と食事を頼んだ。
 今後のことを話し合うには、ちょうどいい。
 エールの入った樽コップで乾杯した後、サウロの視線は酒場内に巡らされていた。
 それが上の空に見えたのか「何ぼーっとしてんだよ」と突っ込まれて、苦笑を浮かべる。)

「いや……、……人間ばかりだなぁと思って」
『あー、確かに? けど混じってンなァってのもいるぜ』
「わかるのか?」
『本場に行ったから余計に"視"えるようになったのかもな』

(魔族の国帰りだからだろうか、人間の形をした者ばかりが目につく。
 当然だ。人間の国の王都なのだから。けれども相棒曰く、それだけではないらしい。
 それをどうこうするつもりもないのだが。
 あれやこれや、そんな話をしているうちに湯気の立った食事が届いてそれに手を付ける。
 スパイスの効いたタレが絡んだ鶏肉を揚げたものをフォークで刺しつつ、視線はやはり店内ばかり見渡していた。
 自分にはやはり、いまいち違いが分からないのだが――。)