2024/06/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/とある酒場・夜」にセットさんが現れました。
セット > 酒場は賑わっていた。
仕事を終えた者、これから仕事を始める者、ここで客を探す娼婦等が入り乱れ、時折酔っ払いの怒号や笑い声が木霊する。
そんな店内の一隅、二人掛けの小さなテーブルで一人、ボロボロの布マントの内側をチェックしている男がいる。

「ひい、ふう、みい……」

今日の納品は滞りなく終え、ヤクも期待以上に捌けた。
つい先程も対面に座っていた衛兵が『ショット』を一つ買って足早に出て行った所だ。

「近々外に出ないと作れんな、これは」

懐に忍ばせた瓶の在庫を確認したのち、手元から取り出したボロボロのパイプ煙草に火を付けた。
今から新しく客も来ないだろう、と高を括って軽い酒を一杯。

セット > 煙草の火は消え、コップに注がれていた酒も底をついた。
上機嫌な気分は喧噪と偶に飛んでくる他人のカップのお陰で減退し、そろそろ退散しようかと席を立ちあがる。
空の器を店員へ返却し、ゴルドを懐から取り出した。

「ご馳走様」

長居した割には少ない金額の会計を済ませ、酒場を後に未だ喧噪止まぬ夜の地区街へ姿を消した。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/とある酒場・夜」からセットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区「冒険者ギルド」」にアークさんが現れました。
アーク > 冒険者ギルドの片隅で火から貸せてもらっている小さな露店。
簡易なシーツの上に並べるのは少年が作ったアミュレットや所謂魔法薬の類。
魔物を昏睡させるものや麻痺薬等、あとは依存性を限りなく少なくした強壮剤やら気付け薬。
何度も出入りしてコツコツと実績を積んだことにより顔見知りの冒険者や紹介などでなんだかんだ言い売り上げににっこにこである。
この後なにを食べようか等と妄想すると、つい口元が少しだらしなくなってしまうのは仕方のない事。

アーク > ついつい妄想の中で描いてしまった宴に浸ってしまうが…。
少ししてはたと現実世界に戻り、小さな頭を振って甘美な妄想を追い出して。
あともう少しの営業。
少なくなった魔法薬を少し追加して。
視線を手元から上げて次々に戻ってくる冒険者によって賑わい始めたギルドに目を向けて。
見知った顔が無事に戻ってきているのを確認すればにっこりと笑みを送って小さな手をひらりと振ってご挨拶とともに愛想を振って。