2024/05/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイーゼさんが現れました。
ルイーゼ > 日も暮れ始めた時間帯の大通り。
仕事終え帰宅しようとする人などで混雑する通りを歩く。

先ほど冒険者ギルドを後にし、得た報酬を手に商店でも眺めようと考える。
ただどんな店を見るかまでは考えていなく、行き当たりばったりでいいかと考え。
取りあえずは普段よくいく本屋辺りからにしようと決め足を運び。

「こういう時って案外何もないよね」

お金がないときには欲しいと思う本があるのに、お金があるときにはない。
本当に不思議だと重いってしまうが、運が悪いだけかもしれず。

一番欲しい本は無いが、他に興味が引く本があるかもしれない。
そう考えて本棚を眺めて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にピーターさんが現れました。
ピーター > 「ぅーん、魔術の参考書って結構値が張るモンなんだな……」

奇しくも同じ本屋にて。
学院の授業で使用する魔導書の購入を課題とされた少年がひとり、本棚を眺めながら通路を歩いている。
学院で購入する事も出来たらしいのだが、販売期間中に冒険者稼業と、報酬を元手に賭場に入り浸っていた事もありすっかり買いそびれてしまったのだ。

次回の授業から使うからと講師にしっかりと釘を刺されて本屋を訪れたものの、普段からあまり本屋には縁がなく。
然程興味も惹かれるものもなく、その表情はやや憮然としていたが、

「はぁ、どれもこれも同じに見え……ぉ?」

一つの架台を通り過ぎ、別の通路へと出たところで。
以前依頼の最中に知り合った姿を見つけ、今日初めてピーターの瞳に生気が宿ったのだった。

「あ、ルイーゼお姉さんだー」

ルイーゼ > 「うーん……微妙かな」

何かあればと本を手にして流し読みをするが、中身は微妙。
ある貴族のお話らしいが、盛に盛りすぎて現実味がなく、完全なおとぎ話と化した内容は読むに堪えれず。
これはなしと戻しては他にないかと本棚を眺めて移動をしていき。

そして物語系から何かを作るレシピが書かれたものや、一部魔導書などが並ぶ場所へ。
ここはここで興味はなくがないが、買うには必要ないものが大半。
無理に本を探すよりも、美味しい物でも食べる方がいいかな。
そう考えだした頃に名前を呼ばれて、誰だろうと視線を動かし。

「ピーター君?変な場所で会うね」

そこにいたのは以前に依頼の途中で遭遇した少年。
珍しい場所で会ったと目を丸くして。

ピーター > 「そうだねー、本屋さんなんて僕も滅多に来ないし。
 でも学校の授業で使うから、魔導書買って来なさーいって怒られちゃって」

ニコニコと笑みを浮かべて少女に近付くと、てへへ、と照れ笑いを浮かべて頭を掻く。
先の依頼時とは違い、至って町の子供然とした服装であるピーターに対し、
ルイーゼは前と同じ出で立ちである事を確認すると、依頼終わりでの帰りだろうかと予想を立てて。
本屋で買い物するには些か奇抜とも言える服装の少女を見た後は、軽く辺りを見回して

「ルイーゼお姉さん、今日は使い魔は連れてないの?
 ……って、こんなお店の中じゃ動物は連れられないか」

種類にもよるだろうが、存外に繊細な書物が商品として並べられている店だ。
野生動物など連れ込めるはずもないだろう、と自分で言っておきながら自己ツッコミ。
それはつまり、彼女の周囲に警戒心の強い生物は居ないという事でもあって、前回は蜥蜴が居た手前大人しくしていたが、生来の好色の気がふつふつと沸き起こり始めていた。

ルイーゼ > 「ボクはよく来るよ。本は良いからね。
授業で使うなら買って置かないとね」

近づいてくる少年の言葉、照れ笑いと聞くと買わないとと軽く告げ。
こうして街中で見れば普通の子供という姿、声を掛けられなければ気が付かなかったと思う姿。
そんな少年の視線が変わったものを見るような目に見えたが、周囲を見る様子に何かあったのかと同じようにみて。

「あ、使い魔?今日は連れてないよ。
店の中に動物を連れて入るはできないし、それに今日連れてた子はもう帰してるし」

使い魔と言っても現地でテイムした野生動物。
町中に連れて入ること自体が先ずなく、連れていても店中に連れて入るのは無理だと告げ。
少年の変化に気が付かないまま、どういうのを探しているのかと問いかけて。

ピーター > 「だよねえ、僕も小さな動物や虫さんと友達になれるけど、人の居るところだと苦労しちゃうし」

ピーターの場合は瞳術を用いた使役であり、一種の催眠に近いのだが、似た様なものとして話題に上げる。
帽子の下で翠色の瞳をスッと細めながら、どんな本を探しているのかと問われれば、うーん、と考える様に首を捻り。

「えーっとね……題名は忘れちゃったけど先生からどんな見た目の本か教えて貰ったから大丈夫!
 ……あ、あそこにある本そうかも!」

そう言って指差す先はルイーゼの背後、の棚の上段。
ピーターでは届きそうにないが、少女であればちょっと跳んだりすれば届きそうにも思える絶妙な高さ。

「僕じゃ届かなさそうだけど、お姉さん……取れる?」

本棚からルイーゼへと視線を戻し、やや上目遣いに縋る様に見つめてみる。
当然ながら指差した本は全く関係の無い本であり、ピーターの目論見は本を取ろうとする事による少女の身体のあちこちが揺れるのを見ることである。

ルイーゼ > 「小さな動物や虫?ボクは虫は無理かな…、小さい動物は町中だったらそんなにいないね」

少年の言葉に、自分と同じような事が出来ると取り、難しいよねと楽しそうに返し。
自分はあくまで何かあれば程度、少年はどういうのが必要なのかとそちらに興味を持って答えを待ち。

「タイトルが判らないなら探せなくない?それで分かるのも凄いよ?
え、あれ?よく判るね」

少年の見た目で探そうとする考えに、見つかるのかなと思ってしまい。
しかしその本をあっさりと、自分の背後の棚の上のほうにあると聞けば振り返り。

「ピーター君だと無理だよね。ボクだと……ぎりぎりかな」

ジャンプすれば届くかもしれないが、少々骨。
店の人に頼むのが良いと言おうとするが、少年の上目使いの視線を見ては大きく息を吐き。
しかたないと笑えば、本棚を振り返って本を取ろうと飛び跳ね。
そうすればその動きに胸は弾み、スカートは揺れ、そうして何度目かに本に手が届き取ることができ、これ?と少年に差し出す。

ピーター > 「えへへ、ありがとうルイーゼお姉さん。
 頑張ってね……!」

年上女性の厚意に感激する幼気な少年を演じつつ、内心ではしてやったりとほくそ笑む。
凹凸の明確な体型を傍目でも分かる衣装に身を包んだ少女が懸命に本を手に取ろうと努力する姿を、
間近で見守る少年という一見和やかな風景だが、少年の視線の先は弾む胸やひらひらと揺れるスカートだ。
特に露出の高くぽよんぽよんとゴム毬の様に弾む様が目を引く胸は食い入るように見て。

しかし、そんな光景も少女の努力の甲斐あって背表紙に手が届いた事で終わりを迎える。
差し出された本を見て、小さく「あっ」と声を上げるピーター。

「……ごめん、お姉さん。間違っちゃったみたい……」

申し訳なさそうに呟いて首を振る。
ルイーゼが手に取ったのは、魔導書でも何でもない何故ここにあるのかと問われても仕方が無いような、いわゆる官能小説の本だった。

「お姉さんすごく頑張ってくれたけど……お店の人呼んで戻してもらう?」

ルイーゼ > 正直とれるかはわからないが、応援されればやってみようと思い。
これが少年よりももう少し年上のお願いであったなら、自分でと断っていた。
どうにも年下に頼まれると弱いと自分でも思ってしまうが、頑張ろうと決め。
そして少年の邪な考えや視線を気にする余裕などなく、何度も跳ねてはようやく本は取れたのだが。

「どうかした…?え、違ったんだ……やっぱり見た目だけで探すのは無理じゃないかな」

取った本が違うと解れば疲れたというように大きく息を吐き。
しかも魔導書ではなく、官能小説というおまけもあり、疲労感は凄く。

「これ、戻してもらうのもアレだよ?ボクが戻すよ」

そう言っては今度は背伸びをして本を元の位置に押し込んでいこうとする。

ピーター > 「ごめんねえ、お姉さん……頑張って貰ったのに……」

しょぼん、と目に見えて凹むピーター。お陰で非常に眼福だった、と心の中では反省の色が皆無だけれども。
あわよくば豊乳が零れ出たりしないかまで期待していた不届き者だが、そんな事はおくびにも出さずにしょんぼりしている。

「お姉さんが戻すの? でも取るの大変そうだったし、戻すのも大変なんじゃ……」

店員さんを呼ぼうよ、と言うものの少女はそれを許さないだろう事は想定済み。
本を元あった場所へ戻そうとする少女を見るや、ニヤリと笑みを浮かべて。

「そっか、じゃあお願いします……ごめんね、ルイーゼお姉さん」

申し訳なさそうにピーターがすれば本棚の上から一匹の蜘蛛が忍び寄り。
するすると音も無く本棚を降りてきた蜘蛛は、今まさにルイーゼが戻そうとしている官能小説の上に降りると、そのまま彼女の腕に移ればするすると導かれる様に腕を伝って胸元へと向かう。
抵抗が無ければそのまま胸の谷間にするりと潜り込むまでしてしまう事だろう。
あまりにも自然に不自然な動きをする蜘蛛だが、ピーターの瞳術によって操られているのである。

ルイーゼ > 「次はちゃんと本のタイトル、覚えて来てよね?」

違ったのは仕方ないと、凹んだ様子の少年にそう告げ、落ち込んだような様子に怒る事もできず。
次はきちんととしか言えず。

「そうだよ。ボクと君でこの本。色々と不味いよ?」

少年の言葉に、見られれば変な疑いをかけられてしまう。
それは困るよね、そう言っては背を伸ばして本を押し込もうとしていき。

「良いよ、怒ってないから」

そう言い笑顔を見せては本を押し込もうと四苦八苦し。
本の角が棚にひっかかり、後は押し込むだけというところで腕に何かが触れる感触。
なにかと見れば、それは蜘蛛であり、それを見ては驚きの悲鳴を上げてバランスを崩してしまい。
そのまま勢いよく尻もちをついて、大股開きで座り込んでしまい、スカートも捲れ布面積のすくない下着をあらわとしてしまって。

ピーター > 「はぁい……ありがとう、お姉さん」

正直、目的の本の題名も覚えているし、店員に変な疑いを掛けられてしまうのも良しと思っていたが、ここは素直に頷くことにした。
その上で本を戻そうとする少女に対し、更なる悪戯を仕掛ける辺り紛いなりにも妖精といったところか。
だが、

「ちょっ、ルイーゼお姉さん、大丈夫っ!?」

傍目に見れば突然悲鳴を上げて尻餅をついた少女に、ピーターは驚いた様子で覗き込む。
尻餅をついた上で大股開き、やたらと布面積少ない下着を目の前で晒され、流石にピーターも言葉に困る。
幸か不幸か蜘蛛に掛けた瞳術は切れておらず、視界の共有までしているのでピーター視点と蜘蛛視点、その両方からルイーゼの大胆な開脚ポーズを見ることになった。