2024/05/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」にクローネさんが現れました。
クローネ >  
「なぁにこれ?割の合わないしけた仕事ばっかじゃない。不景気?」

真っ昼間。
冒険者ギルドの受付でぐちぐちと文句を垂れる女が一人。
碌な仕事がない、という文句ではあるが、今はもう昼を過ぎた頃。
美味しい依頼は朝早くに出払ってしまうもの…寝起きのよくない女が悪いのである。
が、そんなことはお構いなしにぶつくさ文句を言えば今日はもういいわと切り上げ、ギルド内の酒場へと。

「エール。冷えてないとアンタにぶっかけてやるからそのつもりで」

謂れのない悪態をつきながら行儀悪く脚を組み上げテーブルにつけば溜息一つ。
こういう日はテキトーな男でも見つけて憂さ晴らし…といきたいところ。
しかし時間はお昼過ぎ、大体の冒険者は出払っており酒場はまだ閑散としている時間である。

クローネ >  
そもそもこのクローネという女は我儘である。

仕事は割がよくないとダメ。
リスクが高いのは報酬がよくてもダメ。
楽して稼げるに越したことはないけど退屈なのはダメ。

男漁りに関しても同様である。
初心すぎるのはイライラするからダメ。(たまに食べるくらいなら良い)
アソコがデカすぎてもダルいからダメ。(テクニックないやつが多いし)
アソコが小さいヤツは論外。(ガキは帰ってママのミルク以下略)

そんな悪名は知れ渡っているため、女に引っかかるのは大抵はそんな話を知らない新参者。
あるいは、そんな噂を知りつつも手を出してくる挑戦的なヤツ。あるいは変人くらいのもの。

「お、ちゃんと冷えてる~。んじゃー前のコトはチャラにしてやんよ~」

どうやら過去にぬるいエールを出されたことがあるらしい女はそれだけで少し機嫌がよくなり、真っ昼間からジョッキを煽る。
ぶつくさと文句を垂れつつも割と現金な性格なのである。

クローネ >  
「お…?」

そんな中で、クローネの視界には冒険者の一団が目に入る。
随分と若い、田舎のほうから出てきたばかり…といった雰囲気の一団だ。
その中のひとり、剣を携えた若い冒険者は…なかなかに良いマスク。
アレは実際に見てみないとわからないけれど──これは良い獲物──。

「──はぁい。アンタ達駆け出し~?」

エールをテーブルに置き、やたらと露出度の高いお姉さんが若いパーティーに絡んでいく。

よくある光景、かもしれない。

話しかけているのが今日はこの子にするかー、なんて。
内心舌舐めずりをした女であること以外は。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・冒険者ギルド」からクローネさんが去りました。