2024/04/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキサラ・エトワールさんが現れました。
キサラ・エトワール > 「えっほ、えっほ」

両手に指ぬきグローブを着け、大きな荷物を運ぶ少女の姿が一人。
肩から鞄を下げ、その中には多数の手紙があった。
両手にはもちろん、その背中にも多数の木箱があり、背負っている。
背筋を伸ばしてその木箱が落ちないように見事なバランスを取りながら走っていた。

「えーと、スミスさん家はここ!お届け物でーす!」

そう声を上げ、大きな荷物を家の玄関前に置く。
出て来た人からサインを受け取り、そしてまた別の木箱を両手に持つ。
今日のバイトは宅配。しかもたくさん溜まっており、実入りを考えればかなり割がいい。
元々体力勝負は得意である少女には非常に都合がいい仕事であった。
こういう単純な仕事も冒険者は入って来るのが、学費稼ぎにはありがたい。
勿論、直接的な戦いだってどんとこいのつもりではある。

「ふぅ、これで午前の部は終わり、と」

一息ついて、最後の荷物を届け終わり。
冒険者の宿へと戻り、一休み。
こういう時、お昼ごはんが無料になるのもまた非常にいい。
しかも学生サービスまでついている。いたりにつくせりとはこのことだ。

「今日はどのメニューにしよっかな」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミタマさんが現れました。
ミタマ > 「はーい、ありがとうございましたーっ! 眠らせ屋を今後ともご贔屓に~♪」

と、冒険者の宿に響かせるのは場違いなぐらい明るい声。
キサラさんが戻ってきて、昼食を何にしようか。と考えてるところで、客室の扉から姿を表すのは純白の髪の毛と和装が目立つ少女。
ミレーか、もしくは狐の獣人と思わせる耳をぴこぴこと揺らしながら、ゆっくりと扉を閉め……。そのまま2階から1階へと降りていく。
今日は朝からお仕事。不眠に悩まされていた冒険者の男性の悩みを伺い、悩みを解消させたところ。
その時から何も食べてなかったので、お宿で食事が取れるなら何か食べようかな~? と、一応そこそこの冒険者である狐娘もメニュー表に視線を送……ったところで。
同じようにメニューを悩んでそうな長身の可愛らしい方がおひとり。

「おや。」

――からんころん。下駄の音を鳴らし、火に入る虫のように近寄ってみれば。上目遣いでお尋ねしてみまして。

「どーもどーもっ。メニュー、悩んでるようですけど、今日、いい感じのメニューとかありそうですかー?」

キサラ・エトワール > からころと響く音に、ちらりと視線を向ける。
そこにいるのは狐のような耳がある獣人。あるいはミレーだろうか。
キサラとしてはそこまでミレーに対して偏見はない。
学院にはミレー族もいる事だから、と。まぁ貴族としての価値観で無意識に差別することはあるかもしれないが。
そうならないようにはいちおう本人としては気を付けてはいる。

上目遣いでこちらを見る、低身長な彼女は変わった衣類に身を包んでいた。
おそらくはシェンヤンか、その辺りだとは思うが、いったいどうしてこちらに来たのだろうと思っていれば。

「ん-。そうですねぇ、私としては普段はシチューなんですけど。
 今日はどうせだし、ポークソテーとかソーセージエッグとか頼もうかなーって思ってますねー。
 一番早いのはやっぱりパンとスープだけど、味気ないですしねー」

と、狐娘に返して。

「そっちも今からお昼なんですか?」

ミタマ > 近寄っていくと、少女からの視線を感じる。とはいえ、いわゆるミレーや奴隷などに向ける視線ではない。
なんでこっちに来るんだろう?と、単純に疑問を宿している。そんな様子に見える。
――此処でうわ、ミレーが来た!みたいな視線を向けられてたら武力行使も厭わなかったけどそれはそれ。

「ほほう、シチューですか。よいですねーっ!
 特に最近はこう、あたたかくなってきたとはいえ……あったかいものはいつでも美味しいものですしっ。
 と思いましたがー……おぉ、がっつりいくのですねー? お外からのお戻りで?それとも、少し遅めの朝兼なご飯だったんです?」

人懐っこく色々、根掘り葉掘り聞き出す饒舌な狐娘。
此処で質問を返されれば、はっ!とした様子を見せ―――。

「とと、えぇ、ええっ! そうなんですよー!
 今日はそちらの部屋の方のところにお仕事でやってきてまして。……朝から施術を少々。
 そうしたら、ご飯を食べてない事に気づいたので、ついでに此処で食べようかと?
 で、おすすめなんかがあったら……教えて頂けたらな~? なんて思いまして?」

にへ。邪気のない笑顔を浮かべ、あります?といいたげに小首を傾げて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミタマさんが現れました。
キサラ・エトワール > 明るい狐娘の声に、不快に思うわけでもなく穏やかに微笑む。
これで目くじらを立てる人間も世の中いるが、それはよほど間が悪いだけだろう。
キサラという少女はそんな風に話しかけられてっも、少なくとも無碍にはしない人間であった。

「温かいから、ぬるめで美味しいものもいいかなって思ったけど。
 やっぱり料理は温かい方がいいし、それはどの季節でも変わらないじゃない?

 ううん、普段はパンとスープしか食べてないからこういう時じゃないとたくさん食べれないの」

さらっと懐事情が寂しいであろうこと予想出来る言葉を流しながら、目を大きく開けた狐娘を見て。

「施術?マッサージとか、リフレとかやってるんですか?いいですねえ。
 私も余裕があれば行ってみたいものです」

楽しそうにそう言いつつ、小首をかしげる彼女の可愛らしい姿に心が躍る。
じゃあ、とグローブをそのままの手を伸ばしてメニューを開き。

「おすすめだと、手っ取り早くたくさん食べたいのならポトフがいいですね。
 ここだと作り置きしてるのですぐに出せますし、ちゃんと新鮮な野菜を使ってて美味しいんですよ。
 スープと野菜のエキスがたっぷり詰まってて、美肌にもグーです!
 ある程度がっつり行きたいならピカタがいいですね。
 2枚目を頼むと半額になるんです。だから基本みんな2枚同時に頼んでますね。
 実質常に25%割引になるので、でも案外ボリュームもあるし、肉も悪い物を使ってないので安心です!」

ミタマ > 「あは、わかりますよー? それに日差しを浴びた外でのご飯ならともかく、室内だとぬるいものは逆に味気なく感じたりして?
 そういう時に熱々のご飯を食べて、ついでに冷たい飲み物も一気!――はい、とっても美味しい昼食タイムです!

 ……って、なんだか非常に悲しいお言葉を聞きましたが。……お姿を見る限り、学生さんですかね?
 奨学生とかそういったものだったりするんですかー?」

懐事情を察すれば、不安そうに見上げる眼。
とはいえ、見上げる先にあるのは豊かに実ったお胸様なので、栄養が足りてないわけじゃないかな?なんて思ったのは此処だけのお話でして。

「ふふふー!興味を持って頂けますか? えぇ、ええ!
 あ、自己紹介が遅れましたね――? わたしは眠らせ屋。というものをしている、ミタマと申します!
 不眠とか、眠った時に体力が回復しきらないな、とか。快眠したいという方に色々と助言をしたり、施術を行ったりしているのですよー♪
 もし、そういった悩みがあるのでしたら!学生さんは初回無料だったりしますよー♪」

なんて、興味を持って頂けるのならまさかの初回無料なんて発言がぼろっと飛び交いまして。
そのまま、どれどれ。と開かれたメニューへ視線を送る。身長が小さいので、近くにある椅子に腰掛け、少しだけ視線の高さを変えまして――。

「ふむふむ、ポトフは王道ですよね~。
 ごろごろなお野菜の食感と旨味がたっぷりと詰まってますし、パンとも噛み合いますしっ。
 どこで食べてもハズレがない。といえば聞こえはいいですが、美味しい!となるとやっぱり場所が限られちゃったり?
 ……おおう、がっつり行くのならピカタって感じですか。
 ……でしたら、ピカタを頼んでみますかね? あ、もし食事をがっつり食べたいっていうのなら、一枚の半分程をシェア、なんてこともできますけど、如何です?

 ……情報提供に対する正当な報酬。という意味で、ですが♪」

キサラ・エトワール > 「そうですねぇ、それが出来たら美味しい上に楽しくて最高だろうなぁ。

 うん?はい、学生ですけど……いやぁ、奨学生とかではないですよ。
 ちゃんと自分の成績で入りましたから。ただまぁ……いろいろ事情があるんですよ」

たはは、と頬を掻く。
確かに、彼女が見上げれば相当に実っているのは分かる。
ただしよくよく肌を見れば、不健康気味なのもわかる人にはわかるだろう。
肌の状態やツヤは、本当に健康的な物とは程遠いと。

「ミタマさん、ですか。キサラ・エトワールと言います、よろしくお願いしますね。
 なるほど、眠らせ屋とはまた、非常に珍しい事をやってるんですね。
 私、初めて聞きました。そんな店があるなんて……。

 本当ですか?じゃあ今度、予約を取って行ってみようかな?」

初回無料、と聞けばこの少女が拾わないはずもなく喰いつく。
しかし、今は昼食時。彼女がメニューを見れば、こちらもそれの続きを話しつつ。

「ふふ、悩むと言う事はそこそこ紹介の仕方は悪くないみたいですね。よかったです。
 
 え、いいんですか?……じゃあ、お言葉に甘えさせてもらっちゃおうかな?」

にへら、とその正当な報酬を頂く気満々な笑みを浮かべる。
どうせ貰えるなら何でも貰う主義であり、とても貴族の娘の考え方とは思えない。
ただ、そんな考え方に変わってしまうぐらいには、困窮しているわけで。
なんとも世知辛い話である。偏に彼女が家の金に手を付けないという意地を張ってるだけなのだが。

「それにしても、幼いように見えますが自分でお店を開くということはそうでもないんですね。
 この辺りとその耳じゃ大変じゃないですか?特にこの国はその……偏見がひどいですし」

ミタマ > 「晴れた日のピクニックなど、良いですからね~……。
 まぁ、わたしの場合は冒険者として遠征に出た時に、保存食を挟んだサンドイッチを齧るのですけどねっ!

 ……むむ、なんだか色々な含みがある様子ですか。
 しかし、此処で学生ってことはコクマー・ラジエル学院ですよね?……ちゃんと自分の成績で入ったのは偉いですよ!
 わたしはどちらかというと、実技側でお邪魔してるのもありますのでっ。」

眼の前の相手が頑張ってる事を察すれば、思わず拍手の一つも飛び交うというもの。ぱちぱちぱちっ。
そして、さり気なくこちらも在学中という事実を伝え――てから、改めて視線を送る。

豊かに実った身体つき。しかし、そう。
そもそも先程の言葉から、ちゃんと食べない日もあるのだろうと察せる。
其処からの僅かな不健康さを感じてしまうと、むむ。と小さな声を零しまして。

「キサラさんですねっ!と、家名持ちとは、また珍しい……。
 ……あはー。まぁ、そうですよねぇ。平民地区の外れの方でしていますのでー。
 まだ知る人ぞ知る、みたいな感じでして。

 ……キサラさんは色々とお疲れの様子ですし。快眠は肌や身体全体の健康にも繋がるのですよっ!
 あ、住所はこちらになるので是非来てくださいねっ? せっかくの美人なお顔が、台無しになるのは忍びないですからっ!」

ふんすっ!少しだけ息を荒げつつ、宿の店主さんにメモを一枚拝借しまして。
そこに地図と番地をさらりと書いて、差し出します。
可愛いものが大好きな狐娘は、興味を持ってくれたのなら押しが強い。
それがちょこっと不健康そうな苦学生ならなおのことっ。

「あはー、ええ、ええ。こう、ご飯を食べることを楽しんでいる感じの、とても良い食レポかと?
 ……どーぞどーぞっ! あ、では、一緒に注文しちゃいましょうか!
 ……キサラさんは最終的に何にするかお決めになったのです? ピカタが増えたなら、ポークソテーだと肉ががっつり被っちゃうでしょうか……。」

先ほどはポークソテーかソーセージエッグ。と言っていた。
どちらかを選ぶのか。はたまた、追加ピカタに合わせて別の物を頼むのか。
さっきから左右に揺れる頭。小首が何度も傾げられてる。かくんと。

「ん?……あはー。わたしはいわゆるミレーではなく、シェンヤン近くから来た天狐でして。
 ふふふー。まぁ、そういう輩もいますが、こう見えてわたし、強いのですよ?
 そういう輩には少し痛い目を見てもらってますのでっ!」

どやぁ……って無い胸を貼りつつ、巫女服から取り出すのはここらに何店もあるギルド。
その中の一つの冒険者ギルドで発行されている冒険者の証明証。
―――眠らせた獲物を大量納品した結果、妙に高くなっているランクを見せつけるように。

キサラ・エトワール > 「サンドイッチいいですね!
 私は基本はそら豆と水でなんとか凌いでます……。

 え?……ふふ、ありがとうございます。
 そう褒められるととてもうれしいですね。
 へぇ~、じゃあ同じ学生なんですね!学院で会ったらいろいろ教えてもらいますね!」

送られた視線の先にある、くびれた腰、大き目な尻。
それ以上に大きな果実。狐娘の手のひらでは確実にはみ出るであろうボリューム。
すらりと伸びた足は、胴長というわけでもなく理想的なバランス。
代謝がいいのか、よほど燃費がいいのか。聞いている限りの食生活ではとてもとても……。
まぁ、学院に入る前までの生活でしっかりと栄養を摂っていたからなのかもしれない。
あるいは遺伝という身もふたもない可能性もあるが。

「あぁ、いちおう貴族なんですよ。いちおうって言うのもおかしいな?
 ちゃんとした貴族なので家名は当然持ってますよ。別に家出したわけでもないですし。

 なるほどー、それは俄然興味がわきますね。
 学院の方でも知ってる人や通ってる人がいそうですし……。
 むむ……快眠はまぁ、してるつもりですが……でも、どうなんだろうなぁ。
 知らないうちに寝相がひどかったりするかも……あ、はい!
 ありがとうございます!お世辞でも嬉しいです!」

顔つきだけ見れば、ミタマと同じぐらいの幼さがある。
差し出されたメモを受け取り、それを栞代わりにノートに挟み込む。

「私はポトフと食べ放題のパンにしようかと思ってましたね。
 ポトフなら元々安いですし、学生サービスと午前中の仕事で一杯無料ですから。
 ピカタをくれるならさらにおかずが一品増えて嬉しいですし!
 いつもは豆のスープとライ麦パンなので助かります!

 ふむふむ、強い……えっ、それ本物?
 本当に強いじゃないですか!すごい!」

ランクの高い冒険者証を見て、本当に驚いたようにずいっと顔を近づける。
その際に見事なメロンが2つ、さらに出来上がった谷間がミタマには良く見えるだろう。

ミタマ > 「聞いているだけでこう、大丈夫なのだろうか……と思ってしまう食生活なのですがっ!?
 そら豆と水……そこはこう、スープとかじゃないんですねぇ……。

 あは。えぇ、ぜひぜひっ。わたしは身分混合のクラスの端っこに良く居るので~。
 もし、見かけた時はお声を掛けてもらえればっ。
 ちなみに他の魔法などはからっきしなので、教えられる範囲は極端に狭いのはご容赦をっ!」

ちらほらと溢れる非常に貧しい食生活事情。
内心「この方には、何か色々と食べさせないといけないのでは……!?」と思っているのは秘密。
きっと、学院で出会ったらお昼を一緒に食べましょう!とお誘いし、
そのまま食べきれないので――。と、食事を盛る一幕もあったかもしれない。

話を聞かなければ、その発育の良さからそんな思考回路に行き着くことはなかった。
色々な意味で難儀かつ、魅惑的なお体の女性だなぁ――と思ったのでした。

「ふふ、わかりますよー? 家名持ちは基本的に貴族だったり、王都の外からやってくる国外の方ですしっ。
 ……そうなると、先程までの食生活は、独り立ちのための貯蓄とか……。
 お家のお金は使いたくないとか……そういったものなのでしょうかね……。

 ……後、快眠のために美味しいジュースなども差し入れてますので?
 もし、そういったものにも興味があるのならばぜひぜひにっ!
 後、わたしはお世辞は言わないタイプの狐娘ですっ!」

さり気なく物で釣るコトも忘れずに。
これで更にノリ気になったら、色々と危ういのでは!と、思ってしまうかもしれませんが――はてさて。
ノートをしまい終えた様子を見守ってから、改めてオーダーに関して伺いまして……。

「ほほう、良いチョイスですっ! 特にポトフとパンの組み合わせはばっちりですからねっ♪
 それに焼きたてのパンとピカタは実に合いそうですし。
 おかずが増えた分、パンの食べ進み具合もいい感じになりそうな。

 ―――と、では。オーダーしちゃいましょうかっ。」

時刻はお昼時。これから他の冒険者が注文するかもしれない。
お互いに内容が決まったのなら店主に……

「ポトフとパンの食べ放題のセット。それとピカタ2枚に付け合わせのサラダ。それとラッシーを2杯お願いします!」

―――と、てきぱきとオーダー。
それを終えて、改めて向き直ったところで。
見せつけた冒険者の証を見て、驚きを隠せないキサラさんが、ずいっと顔を寄せてくる――!

「わーぉっ……。あはー、流石に偽造なんてしませんよー?
 ま、こう見えて召喚魔法的なものを少々使いこなしますからっ。
 ……良ければ、同じ席でもうちょっと色々とお話しませんか? キサラさんっ。
 ……今なら、ラッシーもおまけで付いてきますよ?」

なんて、一緒のご飯のお誘いをひとつ。
眼前で揺れる、わたしのお顔ぐらいおっきな豊かな丸みを、じぃっと凝視しながら……。
自分好みで、自分に尊敬した視線を向けてくれる冒険者の女の子。
もう暫く一緒の時間を過ごしたいし、
何ならぴたーっとくっついてスキンシップしたいな~。なんて思ったりしたわけでっ。