2024/04/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > ( ゚д゚)
さっき鏡見たらこんな表情しとった女がおったわ。
春の妖精祭は終わったけど、当店の春のパン祭りは継続実施中。まだ在庫があるさかいにな。
何日か前、常連の少女にちょっとパン生地を捏ねるのを手伝ってもらったんや。
で、その話を客にしたらパンの売り上げが少し増えた。快活な子でみんなから好かれとるからかな?
その子も売り上げが上がった旨伝えたらとっても嬉しそうやったから、お礼に余りモンのお菓子を渡したら喜んどった。
そこでウチは考えた。これはゼニになると。
で、今日「当店シェフ謹製!」「あの美人シスターが」「看板娘の」「店長イチオシ」と、修飾語をつけて売り出したんや。
もちろん、実際に(一部やけど)製作に携わってもらっとる。全部ウソやと後が怖いしな。
まず、シスターに手伝ってもらったパイ生地が一瞬で消えた。魔法でも使ったんかってぐらいやった。
まぁ…………まぁ、わからんでもない。若いし人当たりもええし美人さんやしな。
次にシェフのハードブレッド。シェフは全く調理場から出てこーへんけど。ハードブレッドは料理、特にスープ系との相性がええ。
で、看板娘……というか、ホールの子達のデザートパンや。みんな持ち帰っとるけど、おやつにでもするんかな。
で、や。……ウチが作ったパンが一個も出ぇへんのやが?
ソフトブレッドでふっかふか。唇で摘まんで千切れるぐらいに柔らかいんやが?
昼間の営業が終わってしばらくは火ぃ使わん料理と飲み物だけの時間帯や。
多少はこのソフトブレッドを売り捌かんと、ウチの食生活がパン祭りや……。
■セカンド > 『何か変なの混ぜられてそう』
ホールの子たちもソフトブレッドの出が悪いのは気付いとったようで、それとなく勧めてくれたようや。
そん時に客からの断り文句で一番多かったんがコレ。
……ウチをなんやと思っとるんや?
これは出所を隠せば売れる……ような気ぃがするけど、残念ながらこの店は常連が多い。
夜に出しても、昼間のソフトブレッドの余りやと看破されるやろ。
パン粉にして揚げ物に使う……うん、これはいけそうや。ウチが作ったっちゅー付加価値が消えてまうけど。
適度な大きさにして揚げて砂糖をまぶすんもええな。ウチが作った以下略。
これで多少ははけるとして……さて、残りをどないしよ。
身から出た錆とはいえ、三食パン祭りは御免蒙りたいところや。
■セカンド > 天啓きたれり。これや。
紙にさらさらと筆を走らせて、この状況の解決策を記した。
これも立派なラインメタル料理や。
ぺたりと看板に貼り付けて、店内へと戻っていく。
■セカンド > 『新商品 トースト・サンドイッチ』
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセカンドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にニュクスさんが現れました。
■ニュクス > 真昼間のカフェ。
穏やかな午後の中、それなりの賑わいを見せている。
茶を楽しみながら読書をするもの、誰かと語らう者など。
そんな中でペア席の一つを陣取って飲み物を楽しむ客が一人。
すっぽりと身体をローブで覆い、目深にフードまで被っている。
露出した細い指先からは女性である事は伺い知れるだろう。
席に陣取った女はフードの下から時折客の流れを眺めている。
今は気配も薄く、サキュバスとしての淫気も全く放っていない。
客達も気に留めた風もないだろう。
静かに獲物を見定めている―――そんな雰囲気。
「………。」
ふと、気が付いたように視線だけを客の一人に向ける。
くすっと美しい唇を小さな笑みに歪め、すうっと気配を伸ばしていく。
ぞくりとする視線。薄く甘い香り。そんな者がターゲットに届くかもしれない。
導くように、誘うように。ペア席の正面へと誘っていくだろう―――。
■ニュクス > 対面に座った人間に微笑みかける。
その笑みに絆され、夢の世界へと導かれていく―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からニュクスさんが去りました。