2024/04/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にカルムさんが現れました。
カルム > 「おつかれさーん。」

(冒険者ギルドに声を掛けつつ、入ってくる冒険者は何処にでもいる、普通の冒険者である。
英雄という訳でもなく、さりとて悪漢という訳でもなく、普通と言う言葉がぴったりの、特徴の無い男だ。
依頼を終えて戻ってきた所であり、今回も依頼の品を採ってきた帰りと言う事が見受けられよう。
ギルドの中に居る顔見知りに、軽く手を上げて挨拶をしながら、冒険者は、受付の方に歩いて行く。)

「と言う事で、依頼された薬草採取、確認よろしく頼みます。
 あぁ、序に、湧いていたゴブリンを退治したので、そっちもよろしく。」

(どさり、と取り出した二つの革袋、一つには、元々受けた依頼の薬草が入っている。
もう一つには、徒ちゅう遭遇したゴブリン、それらの討伐部位の耳がいくつかが入っている。
ゴブリン退治は依頼ではないが、害獣のような物だ、退治して討伐部位を届ければそれなりの金子になる。
だから、今回は大量ですぜ、なんて、茶化した様子で受付の人に言って見せてから。
杓子定規に対応してくれる受付の人の計算をお待ちくださいの一言に押されて、近くのテーブルに移動する。
様々な冒険者が居るからか、呼ばれるのを待っている冒険者もちらほらいる様子。
冒険者は、其の様子を眺めながら、ふぅ、と息を吐いて、生き残る事が出来て、無事に戻れたことに対する安堵をした。)

カルム > (しかし、唯々、一人で静かに待っているとなると、退屈になってしまう。
知り合いの冒険者に声を掛けるのも良いが……パーティを組んでいる彼らは、テーブルを囲んでいる。恐らく次の冒険の為の相談なのだろう。
パーティ部外秘の会話もあるだろうし、其処に割り込むのはよろしくはなさそうだ。
夕方の冒険者ギルドの看板は流石に依頼は残ってない、残っているのは、危険な物とか、手が付かないような依頼だ。
流石に今から常時張り出されている依頼の薬草採取やゴブリン退治は、この時間から受けていくには一人では危険が大きい。)

「ままならないなぁ。」

(やれやれ、と呟きながら、テーブルで受付から呼ばれるのを待つだけ。呼ばれたら、報酬がもらえるから、それでうまいものでも食いたい所。
そう考えてしまうと、ぐぅぅ、と良い音がする、腹が減ったな、と思い、それから報酬で食事にしようかと考える。
益体もない事を考えて居れば、時間は過ぎて行き、カルムの名前が呼ばれる。)

「はいよー。」

(呼ばれたらすぐに行かないと、別の冒険者の相手を始めてしまう、ギルドはいつも忙しい、何時までも待ってくれるという訳でもないのだ。
受付に戻れば、薬草採取の報酬と、ゴブリン退治の報酬を貰える。
大儲けという訳ではないが、黒字と言って良いぐらいの金額だ。
よしよし、と満足そうに頷いてから、男はギルドの酒場の方に足を運ぶ)

カルム > 「うまくできてるよなぁ……。」

(酒場部分に足を運びながら、男は小さく言葉を放つ。それは、この冒険者ギルド在り方だ。
冒険者ギルドで報酬を受け取れば、隣にある酒場に冒険者は直ぐに足を運ぶ、食事を摂るのもそうだが、パーティで会話をするために部屋を借りたりすることもできるし、二階以上は冒険者の宿となっている。
報酬がそのままここに戻ってくると考えれば、そうつぶやかずにはいられまい、と思うのは自分だけだろうかと思う。
取りあえずは、適当に空いているカウンター席に腰を下ろして、バトルアクスを、シールドを、弓矢を足元に置く。
そして、慣れた手つきで、メニューを手にして。)

「ああ、この、砂トカゲの香草焼きと、エールと、白パンと、コーンポタージュと、サラダ。」

(近くを歩く、何時ものウエイトレスに注文をして、報酬からコインを取り出して投げる。
チップを受け取って、了解、とウエイトレスが歩いて行く。
一番最初に目の前のマスターからジョッキに並々に注がれたエールが出てくる。
食事は後でと言う事なのだろう。)

「今夜も生き残ったよ。マスター。」

(受け取ったエールの取っ手を握り、生き残った幸運に乾杯、と言いながら、エールを一気に干す。
エールののど越しを、酒精の熱を感じながら、お代わりを注文して、料理が来るのを待つことにする。)

カルム > (しばらくして、出てきた食事。
出来立てだからこそ、美味そうで、実際に美味いのだ。マスターの料理は一級品だ。
何時も黙っているのだけども、料理などの仕事はしっかりしている。
こういう有能な男性になりたいものだ、と壮年のマスターの、白い髪の毛を見やりつつ、もぐもぐと、食事を平らげていく。)

「ごちそうさん。」

(食事を終えれば、ふぅ、と吐息を吐き出して男は立ち上がる。
足元に置いた武器を回収して、また明日。
冒険者の道具などを補充して回ろう、一日休みにするか、と考えながら、階段をのぼり、男は宿の部屋へと戻る。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からカルムさんが去りました。