2024/03/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からメルヴィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にゲイリーさんが現れました。
ゲイリー > 「……さて、待ち人は来ず、と言った所ですか。
 まぁ、いつもの事と言えばいつもの事でしょうけれど」


(時計を見ながら、ギルドの椅子に座って一人呟く。
 どうやら時期が悪いらしい、そんな事を思いながら受付に幾つかの紙を渡す。

暫くは海の向こう、故国に帰らねばならない。
その為に引継ぎの処理を行う事にする。

他愛のない口約束を、ふと思い出しはしたが――ま、そんなものだ)

ゲイリー > (そのまま書類を纏め、不在の間の手続きを取ると。
そっとギルドから去っていく事となった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からゲイリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカーレルさんが現れました。
カーレル > そろそろ店じまいを始めようかという野菜や果物を扱う露店
他所の生鮮や食料品を扱う露天も同じようにぼちぼち片付けを始めるようで、
入れ替わりに料理や惣菜を売る露天なんかは冒険者であったり、職人であったりを
呼び込む声に更に熱が籠もり始める
王都は地方から出てきている単身者も多いからそういった露天は遅くまで店を開いているように思う

「おばちゃん、そこのそれとそれ、まとめて買うからオマケして」

持ち込んだ野菜や果物を持ち帰るのも難儀するであろうことを見越して
閉店間際の露天の前に立つと商品をピシッと指差して、遠慮なくそんな風に言う
買い物上手…と言うわけでは決して無い。偶々、店じまいの時刻に滑り込んだ、というだけの事

「果物だの野菜だの持って帰るより、幾らかでも金に変えた方が楽ちんだぜ?
 どら、そこのそれも買うからさ…まとめて、これでどうだ?」

支払いの額を提示してみせる
すると店主のおばちゃんとあーでもない、こーでもないと違いの主張をぶつけ合い、
お互いほどほどに譲歩し合った所で交渉成立。とは言っても定価よりほんの少し安い程度だけども
特別安く買いたたきたかったわけでもなく、何となく露天のおばちゃんとやり取りしたかっただけなので、
金額については問題はない。目的の物を買えたので良しである

「あんがと~、気をつけて帰んなよっと…
 あとは、牛乳…買ってくかあ…さて、どこか狙い目の店はないかな、と…」

野菜と果物を入れた袋を抱えて、露天の並ぶ通りを行く
都合よく目的の商品を商う店じまいを始めている露天がないか、と目を光らせながら

カーレル > 辺りに香ばしい良い香りが漂い足を止める冒険者や職人、商人がちらほら見受けられる
ちょうど良さげな露店を探している自分も露天の熾火にこんがり焼けた串焼き肉の脂が滴る音に、
つい吸い込まれそうになるがそれをグッと我慢で堪える。料理を売る露天は、
食料品そのものを商う露天より遅くまでやっているから、後からでもどうにでもなる

「…とはいえ、空きっ腹には堪らん匂いだ…」

肉を焼く音や匂いは時として女の色香よりも強烈であるように思う
つまり、露天の間を進むという事は、美女美少女の波間を掻き分け進むのと同意なのである
………などと考えたが流石にそれは言いすぎな気もする
串焼きやら腸詰めの焼け焦げる蠱惑的な香りを振り払い、俺は正気に戻った、とばかりに
視線を向ければちょうどそろそろ片付けを始めようか、という露天主を見つけ

「ちょっ、ちょっと待ったーっ!
 まだ最後の客がここに残ってる、これとこれ、まとめて買うからオマケしてくれ」

今まさに片付けられそうな品物を手に取れば値段交渉に入る
目的の品はしっかりと買うことが出来たが、その後と、立ち込める良い香りの誘惑を振りほどけたのか
それは定かではない――――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカーレルさんが去りました。