2024/03/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカルロスさんが現れました。
カルロス > 平民地区・大広場。
つい最近告知が出た通り、大広場ではどうやら祝祭の会場がくみ上げられているようだ。
冒険者ギルドでも春の祭りをするとかなんとか、そんなチラシが貼ってあって冒険者仲間と依頼の話をしていたのがつい最近。

「どうせなら祭りぐらい仕事抜きで楽しみてえよなあ」

当日には当日で警備やら巡回やらの仕事があるらしい。
けどどうせなら三日三晩遊び倒したいのが本音である。
祭り前に冒険者の手を借りようという依頼も、力仕事や雑用、魔導具などへの魔力込めなどなど、依頼も多岐にあったはずだ。
その中の一つをもぎ取って、やってきて与えられた仕事は力仕事。
資材を運び、使い走りをし、また資材を組み立てる純粋な力仕事である。
ということで、今は依頼で祝祭の下準備。本番に備えての資金稼ぎの最中だった。

「あ"ー、腹減ったあ」

男の手にはバケットサンドがある。
スモークサーモンと玉ねぎとレタス。生ハムとチーズとトマトの二種類。
大広場の設営の邪魔にならないところで大きな口で噛り付きながらの休憩時間。
まだまだ冷たい風は吹くが、よく晴れた青空が眩しい。春も本当に近いなと思うこの頃である。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクルルさんが現れました。
クルル > (そんな祝祭の下準備に紛れ込んでいる一人の冒険者。
 端正な顔立ちにあちこちから視線を感じる中…)

「ふぁ~……、あ゛ー…ねみぃ。」

(くは、とあくび交じりに顔立ちとは裏腹な乱暴な言葉遣いが零れ落ちる。
 力仕事は本当は得意じゃないんだけどなァ…。
 そう思いつつも頼まれた以上、雇われた以上、何でもやるのがこの少女。
 うんせうんせと資材運びに使い走りに、そして資材を組み立てる。
 青年と同じようなことをしていた)

「マジ眠いわ…、でも今は金の方が優先だしなァ…。」

(ぐう…、と鳴る腹を満たすにも金は要る。
 とりあえず今までの分の依頼料…明らかに相場以下のはした金と言えるものだが、
 それを受け取るとさぁてどうしたもんかとあたりを見渡す)

「…っと、お兄さん、お隣よろしいかね?」

(辛うじて少し残っていた干し肉を齧りつつ、先客に声をかける。
 こういう賑やかな場所、邪魔にならない場所というのは意外と限られているもので、
 少女も邪魔にならない場所で簡単な食事を済ませるつもりのようだ)

カルロス > 「んぁ? おう、いいぜ。座ってきな」

声を掛けられて顔を上げればこれまた美人がそこにいた。
気怠そうというか眠たげというか、粗野っぽく齧ってる干し肉がなければどこぞのお貴族様とも見える外見だった。
地面にシートを敷いただけの場所。男は座ってるスペースを軽くずらした。そう狭い場所でもないので、十分座れる筈だ。
カルロスや声をかけてきたクルルのように、この場で休憩している者はちらほらいる。

「アンタ、冒険者か? てか、そんだけで足りんのか?」

バケットサンドを食いながら、疑問に思ったことを尋ねる。
ここにいるなら何らかの仕事で働いてると考えた男。
昼食時に干し肉だけとか、ほそっこい体を見ればそれじゃ足りねえだろと接する気安さ。

クルル > 「そんじゃ、お邪魔しますよっと。」

(身綺麗に整えられた外見だけを見れば確かにどこぞの貴族と言えたかもしれないが、
 残念ながらその口元では質素かつ荒っぽく干し肉をがじがじ…。

 あー、どっこいしょ。

 どこぞの年寄りの様に声を漏らしながらシートの上に腰を下ろさせてもらう。
 青年の顔立ちの良さもあってか、周囲からはちらほらとこちらに視線が飛んでくる。
 最も少女はそういう視線には慣れっことばかりに、鞄から水筒を取り出して水を軽く口に含み)

「そ、俺はクルルっての。
 安くて何でもやる冒険者ってところかな。
 …まぁ、正直言わせてもらえば足りないけど、今はちょっと金銭的に厳しくてね。」

(細い身体を見れば元から食が細い方とも取れるだろうが、
 それにしても力仕事中に干し肉だけというのはさすがに足りない。
 それでも倒れない程度を見極めてはいるようではあるが…。
 とりあえず何よりも昼間に贅沢する金がないと肩を竦めて見せた)

カルロス > 「クルルね。俺はカルロス。フツーの冒険者。
 てか、安くて何でもするってのは何だ、初心者(ビギナー)か?」

見てくれを見れば若いっていうのはわかる。
十歳ぐらいは年下。初心者以外で思い浮かぶのは奴隷上がりとか、親類に犯罪者がいるかとか。
他にも浮かびはすぐがそんなプライベートを嬉々として根掘り葉掘り聞くのは流石に悪いだろという感覚はある。

「駆け出しの頃なんて一番金が不足するからなあ。
俺も駆け出しのころは喰える野草とか木の実とかで飢えを凌いでた時期もあったわ。
そうそう、沼地にすむフロッグと食うか食われるかの死闘もしたことあるぜ。よく洗っても泥臭かったけどな」

灰白の束ねた髪を揺らしながら、懐かしい我が身の過去を笑い話のように語る。
年齢は三十路に届くか届かないかというところ、隣に座る若者よりは年上だ。
その話を聞いた周囲も「俺は泥ナマズを食って腹を壊したぜ」とか「俺は毒蛇だ。あれは生死を彷徨ったなあ」とか「森で喰ったキノコで当たって全滅しかけたわ」と笑いながら盛りに盛った話題が広がっていく。
それをカルロスも笑いながら「流石に盛りすぎだろ」と突っ込んだりしていた。
とても賑やかである。

クルル > 「フツーね。
 ま、そんなとこってことにして置こうじゃない。」

(ひらぁり、と片手を揺らして肩を竦めて見せる。
 根掘り葉掘り聞いてくる人間もいるだろうが、
 目の前の青年はそういうタイプではないらしい。
 それが何となくありがたく思えたわけである)

「はっはっは。
 それはなかなかの武勇伝じゃねぇの。
 俺も航海中に毒魚釣って食ったこともあったなぁ。
 食わなきゃ死ぬって分かってるときは毒と分かってても食えるよな。」

(ケタケタと笑いながら、周囲の会話に混ざっていく。
 賑やかな食事というのも久しぶりだと思いながら、
 少女はとても楽し気だ。
 その容姿とは裏腹に豪快に笑う)

「ま、今回の仕事で多少入るからな。
 夜飯はまだ、…マシなもんにありつけそうだわ。」

(できるだけ干し肉を多く咀嚼しながらうんうんと頷く)

カルロス > 「はっは、アンタも中々悪運が強えじゃねえか!
航海といや海の魔物と戦ったこたぁあるが、その中で一番ゾッとしたのがさあ──」

見た目と違って豪快に笑うクルルへの印象も好転したのか、周囲も賑やかに笑いだせばつられて盛り上がる。
冒険者が集まれば自然と会話は武勇伝やら珍しい財宝やら冒険の話ばかり。
南の海に囲まれた島国のことから、北の帝国、魔族の情報。
ここ最近の内乱にシェンヤンが噛んでるだとか、シェンヤンの薬や料理、向こうで跋扈する妖怪やら妖仙やら、そんな話題が尽きないもので。
バケットサンドを食べ終わって水袋から水を軽く煽れば、鞄の中にしまい。
同時に取り出すのは掌サイズの青りんごだ。

「ほらクルル、やるよ。
食うもんに困るなら食い物屋の依頼受けてみな。賄いやおまけも貰えるからよ。
ま、やりくりにうまく行かなくなったら相談しな」

真に初心者かどうかはさておき、ほらよとクルルの掌に乗せる。
実際どれほどの腕があるかも知らないし、請ける依頼がどういう傾向かもわからないので、先輩冒険者からのただのお節介だ。
歯を見せる快活な笑みを浮かべながら、話題は転々とする。
そろそろ休憩時間も終わる頃だろう。

クルル > 「そりゃあな、これでも陸に居た時間より船に乗ってた時間の方が長かったしな。
 カルロスは何、年の功って奴?」

(ちらりと生意気な言葉が漏れたりもするが、
 それでも周りも気取った雰囲気のない少女に好意的に接してくれていた。
 そんな明るい話題の中にほんのり暗い話も混じりつつ、
 ぐい…、と水筒を傾けながら干し肉を咀嚼した。

 そんな時、周りの男たちの中には少女に「お前、男か?」と、
 不躾に聞いて、後ろから胸元をまさぐるものも出てきた。
 といっても少女は胸をサラシで真っ平にしているのもあって、
 あまり恥ずかしくなさそうに、むしろ男同士のじゃれ合いの様にそれを受けていた)

「ん?」

(差し出された青りんごに目を丸くする。
 施しというにはあまりにも当たり前のように、
 掌の上の青りんごと青年の顔を交互に見やって)

「…クック、会っていきなり借り作っちまったな。
 いずれ返すから楽しみに待ってろよ。」

(どんな形で返して欲しいか考えておけよ。
 そう、ほかの冒険者たちにもみくちゃにされながら言って)

カルロス > 「ま、十年以上の中堅よ。アンタぐらいの頃からこの道に足突っ込んで、今が盛りってやつだ」

年の功と言われれば不敵な笑みで返す。
他の男から性別の揶揄を受ける様子にはその男の頭を大きな手で鷲掴みにして「そういうのは夜にやれよ」と諫める一場面もあっただろう。
こんなお天道様がまだ青空に燦燦と輝いてる時間から盛ってんじゃねえよと呆れたような目線でひと睨みもすれば男たちも手を引っ込めるだろう。
こういう手合いがいるなら、そりゃ祭りになったら警備の依頼もくるだろうなと思いもした。
青りんごを渡したところでぼちぼちと仕事に戻る時間だろう。
カルロスはくしゃくしゃとクルルの淡い金髪を撫で回した。

「こんなん借りでもなんでもねえよ。んなことよか自分のことしっかり考えな」

全うに生きる気があんならな、と最後の言葉はクルルにだけ聞こえるような声音で告げる。
必要以上に求められてもいないお説教やらお節介は、逆に鬱陶しいだろうという自身の経験から。
カルロスが止めた後もまだ他の連中にもみくちゃにされるなら、そういう趣味なんだろうと納得もする。

「んじゃ、仕事に戻るかね。じゃあなクルル、夜はいいもん食えよ」

よっこいせと立ち上がった後は、軽く手を振って他の連中に退け退けと言い、大きな背中はその場から去っていっただろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカルロスさんが去りました。
クルル > 「さすがに経験の差は埋めようがないからなぁ。
 俺もこの年にしては色々経験している方だと思っているけど。」

(不敵な笑みを浮かべる様子を見れば、またクックックと喉の奥で笑う。
 性別の揶揄を受けることももはや慣れっこなのだろう、
 男の頭を鷲掴みにして諫める様子を見れば、ただただ豪快なだけの人物じゃないと思った。
 ちぇ、と手を引っ込めていく男の顔を見て、ざまぁ、とばかりに笑って見せた。
 とりあえず青りんごは…今のうちに胃袋に仕舞っておくことにする。
 シャクシャク、と、懐かしい甘さが口の中に広がる)

「いいんだよ、俺が借り作ったままなのが嫌なだけだから。」

(全うに…。
 その言葉には、もうとっくの昔に無縁になった言葉だと思った。
 さすがにもみくちゃにされ続けるのは…、休憩中だというのに疲れる要因になるので、
 そろそろ失礼。と、片手を上げて)

「ありがとよ。そんじゃ、そっちも気を付けて。」

(社交辞令がてら大きな背中に向かってそう言って、
 少女自身も青りんごを胃に収めてから仕事に戻っていく。
 夜はいいもん食うぞ、と思っていたが、
 最終的には体力の方が尽きて宿屋でぐったりする羽目になったとか)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクルルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にメアリさんが現れました。
メアリ > 酒場から出た後、ふらついた足取りで夜の平民地区を歩いている女がひとり。
先程まで気を紛らわせるために情けなくも酒場にて大量の酒を呷りやけ酒をしたことにより
顔は火照り、吐き出す熱い吐息は酒気を帯びていた。

そんな道すがら、己の不注意により誰かと肩をぶつけ、よろめく。

「……すみません」

相手の顔もまともに見ることなく反射的に謝罪を口にすれば、ぶつかった事により止まりかけた歩みを
再び進めて数歩歩くが、その数歩先で今度は壁に肩をぶるける女。
そのまま壁に肩を寄せて立ったまま凭れかかり。
今の自分の状況に、流石に勢い付けて飲み過ぎてしまったと半ば後悔しながら、近くで適当に夜風に
当たりながら休める場所は無いかと視線を巡らせて

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にモーリッツさんが現れました。
モーリッツ > 普段は王都にやって来ると言う事は殆どないが受けた仕事によっては足を運ぶ。
その依頼を終えれば稼いだ金でどうするか、一杯やるか、それとも次の仕事を早々に探すか。
そのどちらも悪くはないと考えるが足は酒場の並ぶ通りへと向かう。

「まずは飲むか。その後は後で考えりゃいいな」

そう考えれば王都の酒場はどこがマシだったかと思い出すように歩き。
そんな時に酒場から出てくる人影、それが知り合いだと気が付けば目で追いかけ。
その女が誰かとぶつかったと思えば次には壁にぶつかるのが見えれば近づいていき。
壁に凭れ掛かり動かなくなれば一気に距離を詰め。

「メアリ、ずいぶん飲んでるな。
そんなんじゃ妙なのに連れてかれるぞ」

視線を巡らせる前に立つようにして声をかけ。
にやりと笑っては久しぶりと声をかけていく。

メアリ > 「……あれ、モーリッツさま……?」

ベンチがあれば上等だが、そうでなくとも適当な柵や石などでもいい。
というか人の邪魔にならないような場所であれば地べたでも良いと思いつつ、視線を巡らせていたのだが
そこに遮る影があれば不思議そうに視線の先を持ち上げて。

そこにあった見知った顔を捉えると、若干舌足らずでどこか気の抜けたような声で名を呼びながら首を傾げた。
どうしてここに、と言わんばかりの顔。

「だいじょうぶですよぉ……連れていかれるまえに、どうにでもできますから……」

にへら、と緩んだ笑みを浮かべながら、以前よりもよりまったりとした口調で答える。
大抵の相手ならばどうにでも出来るほどの腕力はあれど、足取りがおぼつかない程の今の女に
どうにでも出来るほどの力はあるか謎であるし、今の姿からはどうしたって抵抗出来るようには見えない

モーリッツ > どうやら自分を認識できているようだと、名前を呼ばれては軽く手を上げて挨拶し。
気の抜けたような声、首をかしげる仕草にかなり酔っているように思え。

「どうしてここに居るって顔だな。依頼明けだ。
酒でも飲むかって思ったら今のメアリを見つけたんだよ」

その顔を見て何を言いたいかを察すればいる理由、そして声をかけた理由を並べ。

「そうは見えねぇな。今のメアリなら少し実力がある奴なら簡単に持ってくぞ」

緩んだ笑み、以前よりもまったりとした口調の言葉を聞けばそうは思えず。
何より壁に身を預ける姿で抵抗できるのかとあきれた目を向け。
その姿を見て傍まで寄れば、掴まれというように腕を伸ばし肩を貸そうとする。