2024/03/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にカルムさんが現れました。
■カルム > 冒険者ギルド、今日もまた盛況なり。
冒険を終えて帰ってきた冒険者達、その中には、ぼさぼさの髪の毛の男も含まれている。
ギルドの依頼を終えて報告に戻ってきたが、時間も時間だからか、受付は込み合っていて。
それでも何とか受付を済ませ、報告を済ませて報酬を手に入れる。
「ふぅ。」
疲れているわけでは無いのだけども、人々に揉まれたせいでの気疲れが、男に軽い溜息を零させる。
今回の報酬はそれなりに良い感じだったから、一寸美味しいものでも食べようか、と思えるくらい。
ほくほく、しながら、冒険者ギルドに併設されている酒場の方へと足を運ぶ。
知り合いの冒険者達に軽く手を上げて、挨拶をしながら、さて、何処に座ろうか。
(あの辺りが、良さそうか。)
すこし奥の方、暖炉から少し外れた場所にある席。
この冬ではあまり人気の無い場所だ、人が多くいるなら兎も角一人で座りたくはない場所。
それでも、腹も減っているし、酒も飲みたいので、冒険者は迷わずその責に到着して座る。
エールと、肉料理を注文し、バトルアクスを足元に置いた。
一息付ける、と口元を緩ませる。
■カルム > 冒険者達の話は、何時も何時も、代わり映えがなさそうで、代り映えのある話が多い。
曰く、何処にゴブリンの巣があった、何処其処で、オーガを退治した、だの。
基本的に漏れ出でてくるのは、何かを退治した系の、武勇伝。
まあ、それが一番わかりやすく実力を誇示できるし、認められやすいと知っている。
カルム自身、武勇伝は――――ないわけでは無いがあるか、と言われれば困る。
他の冒険者程に大したものを退治している訳ではない、オーガとか、トロールは野良パーティで……とかの方が多い。
それでも、役割はきちんと果たす冒険者だという評判は、あると、思う。
(何か、良いネタはないだろうか。)
届いたエールを口にしながら、周りの冒険者達の言葉を耳にする。
何処で、新しい遺跡が見つかった、とか。
そう言った物でもあれば、と考えても、そう言うのはまあ、漏らすのは新人位か。
ベテラン冒険者程、そう言うのは弁えるし。
あるとしたら、儲け話として持ちかけてくるくらい、だろう。
ちびり、ちびりと、エールを口にし。
喉を滑る熱くなる感覚、酒精の熱を感じつつ、騒ぎに騒ぐ同業者を見やる。
■カルム > 暫しの間、酒を飲んで周囲の話に、聞き耳を立てていたけれど、矢張り、良い情報はなさそうだ。
それなら、後で、依頼などを確認して、冒険に出た方が良いな、と考えるに至る。
というか、今日はもう遅いし、食事が終わればそのまま宿で休んで、明日に備える方が良いのだろう。
うん、と納得したように一つ頷いてから、男はもそり、と肉料理に口を付ける。
もぐ、もぐ、もぐ、もぐ、もぐ、もぐ。
咀嚼して、エールで、食べ物を飲み込むようにして、嚥下して。
「さてと、ごちそうさん。」
マスターに礼を言い、代金を置いて。
バトルアクスを手にして、男は、階段を上り、宿に戻って行った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からカルムさんが去りました。