2024/03/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキーラさんが現れました。
■キーラ > 夜に向けての仕込みが終わり、朝になって店から出る。
睡眠は途中で挟んだおかげでもう少し活動は出来そうだった。
朝になってからもう結構な時間が経っており、そろそろ10時といったところ。
今日は休日故に、客が多く来るだろうことは明白だった。
だからこんな時間になるまで仕込みを続けていたのだが。
「ふぅ……」
一息ついて、外で一本火を点け吸い始める。
白い被毛に大きな耳。前に突き出た大きな口はどこまでも彼女を人間とは違うと知らせる。
露出が多い黒い革ジャンに革パンツは、しかし露出されてる部分は被毛のおかげで気にはしていないようだ。
むしろ、着こむ方がこの肌の性質上暑くて仕方ないのかもしれない。
「あー。なにかいい暇つぶしとかないかねぇ」
そんな風に紫煙を吐き出しながら、昇っていく煙を見上げてぼやく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 > 平民地区に貧民地区にあっちこっち。朝も早くからあちらに向かってこちらに向かってお薬宅配。
終える頃にはそれなりのお時間とそこそこの疲労で少し気だるいのが最近の日課であった、いや、
本日は早めに終わったほうだが。
「んー……」
正午前。早めのお昼ご飯といっても飯屋はまだ準備中の札が掛けられているところも多い。
一旦宿に戻って一風呂浴びてくるべきか? 何処か適当に暇でも潰すか? 何て思案中に、
ふと見覚えのある通り。に、見覚えのある姿が嗅ぎ覚えのある煙をくゆらせているのを見掛けた。
「あら。キーラさん。おはよー」
気温は温かいとはいえないものの体温は練り歩いてやや高めだから上着の前を寛げてぱたぱたと手団扇で仰ぎつつの。
肩に掛けてある鞄がずり落ちないようにしながら、ゆるり、もう片手を上げて声を掛けた。
■キーラ > 自身を呼ぶ声に、見上げていた顔を横に動かしていく。
見れば今では愛用している一本を売ってくれる桃髪の青年の姿があった。
どうやら彼も仕事帰りか、あるいは休憩中といったところだろうか。
「あぁおはよう。あんたも朝帰りかい?それとも、休憩かい?」
煙草を咥えたまま器用に声を出して、「ふぅ」と紫煙を吐き出す。
そのまま歩き出して、彼の近くまで行くと鼻をすんすんと鳴らして。
「そこそこ動いた感じがするね。んじゃあ今は仕事終わりか」
なんて言う風に気さくに声をかけて、一気に煙草を吸い込み灰を適当に落とした後、口から離す。
ぷはぁ、と思い切り上に向けて吐き出した後、あらためて向き直り。
「あんた今暇?」
■夏虎 > 此方に向いた顔に挨拶に上げた片手と同じぐらい緩~い笑みを浮かべた。
相変わらず格好良いなあ。と……
煙草を吸って、ぼんやりしてて、振り返る、
日常が様になる格好はついまじまじと見据えそうにはなるが視線は適当に揺らして。
「どっちかっつーと、朝出? 日が昇ってちょっとしたぐらいから出掛けててさ」
紫煙がゆらり。彼女もゆらりと近付いてくるのに合わせて距離を縮めて。往来、は、余りないが一応ちょっと端に寄る。
鼻がひくつけば嗅覚には汗の香りと。彼女の鋭い嗅覚だから辛うじて解る薄れた香水。菊っぽい匂いが届くか。
「御名答。あ。汗臭い? ごめんねー。香水そろそろ切れてきてたか……」
挨拶に上げていた手は胸元まで落ちるがそこで止まって謝意に立てる。
……汗の匂いはちょっと気恥ずかしい。あとでもっかい掛けよう、とか思いつつの照れ隠しに髪をくしゃりと撫で付けつつ。
豪快な吸い方ともくりと上がる煙によく嗅いだ匂いを目で追ったが、直ぐに彼女へと戻し
「ん? 暇だけど。何か手伝うことでもある?」
これからの予定は無い。はて? と、首を傾げて。
■キーラ > 「まぁドギつい香水はむしろ私にゃ天敵だから薄いぐらいがちょうどいいさ。
なんなら自分に香水つけたら臭くてたまんないから私はしないし」
端に寄った先で、軽く周囲を見渡して。キーラは顎に手を当てる。
なにかを考えているのか、じっと夏虎の方を見続けて。
「いや、フゥが暇だっつーならさ。デートしない?」
などと気軽に提案する。暇すぎてどうかしているのだろうか?
それとも、仕込みでいろいろ疲れてしまったのだろうか?
まぁそんなわけがないのは以前に彼女と話したあなたならわかるだろうが。
「私も仕事が始まるまで暇だし、手伝うことなんか特にはないよ。
ただ、たまにゃあ人と遊びたくなるぐらいは私にもあるさね。
んでどう?別に奢らせもしねーし、適当にぶらぶらするだけのつもりなんだけど」
■夏虎 > 「ああ。キーラさんにはそうだよねぇ。俺もあんまキツいのは好みじゃないな。鼻にも格好にも合わんくてさ」
常人の嗅覚でも厳しいぐらい掛けている人はいるがあれは論外として自分も嗅覚は多少優れている、し、
髪色も目の色もかなり派手なものだから格好は色合い落ち着いた風情で匂いもふわりと香る程度がベスト。
香水掛け直す時はいつもより少なくしとこう。
と、ひっそりと心に決めつつ。
見据える視線に。首傾げたまま。掛けられた言葉に。首が暫くそのままだった。
「道端歩いててこんなラッキーあるんだなとおもった。喜んで」
頭に手をおいて首の位置を戻してから、頷き一つ。
何言われたのかと少し固まったものだが……
小難しい事は思考の角からもぽいっと捨てた。
「俺でよけりゃ喜んで。
あっと。奢らせては貰いますとも。こんな美人と出歩けるつてーのに財布の一つも出さんじゃバチ当たるよ」
家訓にも美人はもてなせとございます。とか何とか言っては笑ってから早速ぶら付こうと止まった足を進める。
飯屋は空いてないところもあるにせよ屋台は幾らも開いているし服飾店とか装飾店を冷やかしても良いかも。
と、辺りを見回しながらに、彼女も歩き出せば歩幅も合わせて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキーラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から夏虎さんが去りました。