2024/03/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区:魔導具の店」にオウルさんが現れました。
オウル > 人に非ず、異形の青銀色の左眼。
瞳孔は蛇の如く縦長く見る者に畏怖を与える左眼。
身体を蝕む呪いが特に判りやすい左眼。
――…なので普段は眼帯をし、呪いを抑え、直接他人の目に触れないようにしているが、とある事情により眼帯を無くし、今はこうして封印のあれこれが刻まれた包帯を巻いている。

包帯なんで脆いし、汚れるし、巻くのはとても大変。
それにオマエ左眼に竜王でも宿ってるんだろうぁ?とからかわれる事もあるので、早々に包帯ではなく眼帯に戻したく、平民地区にある名もなき魔導具のお店に来ている。

此処でなら魔力や呪力を封じる眼帯が売っているという噂を聞いてやって来たのだが、店内は明るく、清潔感もあり、様々な品が並んでいて、良さそうなモノがチラホラと並んでたり飾ってたりするのだが……店主がいないのだ。

まあ?財布は温かいので?盗みなどせずに?支払うつもりでいるので?店主はいなくても構わないが、ほんの少しだけ貧民地区の住人的な本能が疼き、それを抑え、堪えながら、目的の物を探すのだった。

「……シンプルなデザインでいいんだよ……。
 黒い眼帯にドラゴンとか、鋲打ちとかいらないんだよ。
 色は何でもいいからシンプルで簡素で………。」

眉間に皺を寄せ、痒くもないのに頬を指先で掻きながら、装飾品のある一角で独り言をこぼし、零しながら程々よさそうなものがあれば手に取り、値段を確認し、棚に戻す、を繰り返しているのだった。

オウル > いくつか良さそうなのは見つかったが予算オーバーである。
じゃあ、と店の店主の気配がないからと言って盗みを働ける程に邪悪ではなく、悪にも善にもなりきれず、出た答えはため息で……。

「……ギルドの仕事がもうちょっともうかればなー……。」

と愚痴をこぼして店を後にする。
最悪ギルドで借金……は悪手過ぎるしと、何度もため息を吐きながら、少年は夜の街へと消えていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区:魔導具の店」からオウルさんが去りました。