2024/01/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 屋台街」にリリット・アリール・ソエティアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 屋台街」にシースさんが現れました。
シース > 「自立したいとも思いますし…親や大人の臑を囓り続けるのも。少々恥ずかしくなる年頃…ではないかなと。個人的に。
特に肉親でもない訳ですし尚更でしょう…余所様に迷惑を掛けるのは良くありません。
まぁ、そういう意味では…自分の為に使えるお金。アルバイトでもするべきなのかもですが」

とはいえなかなか見つからない。アルバイト自体は幾らでも有りそうだが、その中から安全な物を…
少年少女にとって、危険のない物。性的にせよそれ以外にせよ、酷い目に遭わずに済む物。そうすると、途端に選択肢は減ってしまう。
寧ろそういう所も。王都含め都会に詳しそうな彼に、相談してみるべきかもしれないが。
教員の立場からすると、学業と天秤に掛かってしまう、別の事柄を薦めるのも。複雑ではありそうな。

なので結局。金銭的な話は、此処までにしてしまおうか。
次に此処へ来られそうな頃にでも。進展が有れば良いという事で。

「………私は。其処まで可愛くないと思います。
いえ、先程の話にも有った通り、審美眼や感性は、人それぞれですから。
リリットさんにとっては、私の事を、そのように感じて頂ける…というのは。有難く、受け取りますが。
世間一般的にと言いますか、流行のお洒落がどのような物か、だとか。
女性に目のない男性、この国だと大半なのでしょうけど…その中で。どういうのが好まれるのか、だとか。
そういった知識は皆目見当も付きませんから」

彼にとっては、であるのなら。今日の場合それで充分ではある。
お陰で頬を赤く染めつつ。ぷぃと横を向くのだが。
実際の所素材への味付け…とでも言うべき、お洒落だの化粧だの何だのについては、全く以て自信がない。
というかそもそも。今日、デート、という自覚が有ったにも拘わらず。着ている物というと、いかにも学生の私服というか。
普段から着ていても違和感が無いような代物だ。…この店の雰囲気には合わなさそうな。

…次は、もっと。其処にも気を使おう。密かな決意。

「金銭的な節約と言われると。途端に有意義に思えてしまう自分が。少々怨めしいというか。
けれどやっぱり。そういう状況下であれや、これや、というのは…趣味に合いません。私としては。
…秘め事、って、言うじゃないですか。だったら秘めて然るべきなんじゃないかと。
他人様の感性については否定しませんが、性癖については…まぁ、その。相手に取っても、選ぶ権利が有ると。思うんですよ、えぇ」

幸い彼に関しても。そういう特殊な嗜好やら性癖やらに関しては、同意しかねる側であるらしい。
此処で特殊な趣味についての話題でも出て来ていたのなら。間接云々一つで大いに動転中の少女は。ますます混乱していたのだろうが。

お陰で。少々時間を要したものの、落ち着きを取り戻す事が出来た。
少しずつ落ち着き始める鼓動を、外側からも力尽くで押さえ込むように、胸を撫で下ろし。押さえ。
回転を再開した脳から導き出された結論が、どうやら――半分は積極的に此方から。もう半分は逃避的に唇を避けて。
頬へと口付けを施す、という行為だったのだろう。
それだけこなすと、また直ぐに。沈静化しかけていた発熱が戻ってきそうである。
首を振る。両手で扇ぐ。既にアイスは完食してしまったので、物理的に冷ましつつ…

「……とは、いえ。結構回ってしまいました。戻りがてらで、何処か。寄りたい所は有りますか?」

あれこれ話し込んでいたからだろう。
店を出てみればもうすっかり、午後の気配。
矢張り教師同伴といえ、寮の門限までには帰るべきなのだろうし、此処からは。帰り道を視野に入れつつの移動だろうか。
首を傾げ、彼の方を見上げ……ようとして。まだ、躊躇われたのか。すすすと視線は前に戻されてしまう。

リリット・アリール・ソエティア > 「んー…シースさんの年齢で学生だったら、家族に厄介になるのはまだ平気だと思うけど。
確かにそうかな…そのよそ様が迷惑と思ってないかもだよ?
金銭を考えるとそれはありかもね、学院の購買とか食道で空きがあると安心かもね」

アルバイトと聞いて、学院内で完結し授業に関して影響しなさそうなと考えて。
授業がない時間、放課後等にできそうなものをいくつか挙げていく。
学院外となれば、途端に候補は減るだろう、なにせ王都はどの地区でも危険しかない。
ちなみに、バイトに関しては肯定派でる、自分でお金を稼ぐ事も一種の勉強だと思っているので。

とはいえ、自分と少女とではある程度環境が違うのだ。
此方は一応は社会人ともいえる立場であり、困らない程度の金銭は得ている。

「…確かに主観次第ではあるよね。
うん…ん-、そっか、受け取ってくれるなら良いかな。
化粧に関してなら、ボクの方から教えられる事もあるかもだけど。
あー、この国だとそういう男性多いね…好みなんかも人それぞれだけど。
結局、そういうのって同年代の相手との会話とかで知れる事多いしね」

頬をかく染めた少女の言葉に困ったような笑みを浮かべ。
女性に目がない男性と言う言葉には、同意しつつ。
化粧に関しては、最低限の心得はある、お洒落に関しては男受けする服装等なら一応は判る、ただそれは娼婦としての、ではあるので言わないが。
少女の服装を見て、おかしいとは思えないけどと苦笑して。

「お金は大事だものね、其処を気にするのは学生なら当然かな。
確かに秘め事だから、誰かに見せるものじゃないよね。
見られて悦ぶ人もいるんだろうけど、ボクもその趣味はないなぁ。
相手の同意が無いのにっていうのは問題だね」

少なくとも自分が相手に対しそう言った事を強要することも無いしと考え。
あまりに特殊な趣味趣向も持ち合わせていないのだ。

頬へのキスの後、胸を押さえ、首を振り、両手で顔を扇いだ後で、落ち着いてきた様子の少女を見つめ。
そんな様子の少女を可愛く思えたのか、ぽんと少女の頭を軽く一回撫でて。
其れから、先ほどのキスを思い出しながら、少女をじっと見つめて。

「んー、そうだね…確かに結構色々回ったしね。
それじゃ、送りがてらで広場の方通って寮に向かおうか、もしかしたら何か新しい屋台あるかもだし」

気づけばそろそろ戻らないと寮の門限には間に合わないであろう時間。
とはいえ、寮がそこまで厳しいかは不明ではあるが。
こっそり買っていた品を渡すため、のタイミングを計るためか、広場に行こうと誘って。
とはいえ、少女の前に出るではなく隣に連れだって歩く。
そっと少女の手に、自分の手を近づけ、嫌がらなければそっとその手を取る動きと共に。

シース > 「……そんなに裕福という訳でもないので。まぁだからこそ、平民でも通える混合クラスというのが出来て、本当に助かったんですけど。
両親が、迷惑とは思わないと。そう言ってくれるとしても…其処には苦労が有るというか。タダじゃない、訳ですから。
それとは別に、余所の人様ともなると…申し訳なさが先立ちます。私自身の、精神衛生上、でもあると。思って下されば。

購買…購買。その辺がお手軽ですけど……競争率高そうですね」

少なくとも学院の内部は。勿論100%とは言わないが、それでも街中と比べれば、まだ危険度は低いだろう。
学院と無関係の第三者や…人、ならざる者、等に。遭遇する確率はとても低い筈だから。
もっとも同じ事を考えている生徒も多そうな、それこそ競争倍率の高そうな話である。
食堂となると…それ以上かもしれない。ちょっとした街中での外食よりも質が良いのに、学生相応にリーズナブルな品物も多い場所。
もし賄い付きだったりでもするのなら。間違い無く多くの苦学生にとって、垂涎のスポットとなっている筈だ。
同条件で押し合いへし合いの応募者達と争うのは。随分と骨が折れそうである。

おまけに購買であれ食堂であれ、言ってしまうと客商売だ。人前で愛想良く働くのも、人目に付くのも、大変だとしか思えない。
…これもまた、持ち帰り案件に加わった。注目されるストレスと、気を使われる事のストレスと。果たしてどちらがマシなのか…一考せねばならないと。

「え、せんせ……じゃない、リリットさん、お化粧してます?
とてもそうは見えない…えぇ、そう、自然な顔に見えるんですけど。
してないならしてないで、巣で綺麗だなってなるし…しているなら、上手いなぁ、って。

……苦手なんですよ同年代。浮ついたり、はしゃいだり。あぁいう空気には馴染めないんです」

確かに同年代との付き合いからこそ、知れる物は多い。
今日のような機会に立ち寄る場所というのも…実際、途中立ち寄った屋台のように。甘い物や綺麗な物に目のない同性同世代等が居れば、幾らでも情報が集まる。
…とはいえ。苦手な物は苦手だし、そも…女子生徒達の間で、どこまで、そっくり同じ態度を取っていて良いのか。
身体的差異について何時バレてしまうか、バレたらどうなるか、気が気でないのだから。
それなら一定の距離を保っている方が。ずっと安全なのだ。そういう結論。

せめて一対一位。そしてある程度理解を示してくれる、大人の余裕でも持っている相手の方が良い。
その点彼は精神的には、条件に当て嵌まっている。…その上で、素性を知らないなら、美少女、としか見えない訳で。
店を出てからずっと反れ気味だった視線が。思わず其方に向いてしまい。しげしげと肌を観察してしまう。
決して不自然ではない、普通に溶け込んで見える化粧というのは。明らかに濃い物を施す訳にもいかない学生からすると。学びたい技法である筈だ。

「一般的な学生なら。…裕福な出でなければ、当然かと。或いは偉い人でも、きちんと学生らしく学んで来い、なんて厳しい家風なら。でしょうか。

……うー…あー…そろそろ、やめておきましょう。この話。
趣味じゃない、と主張してるつもりなんですけど…話題にしているだけで、何だか、そのテの事に興味が有るのかと。思われてしまうかも…ですし。
変な勘違いを、それこそ、同年代にでも聞かれて勘違いされたりしたら。明日から学校通えなくなりますよ」

店の外まで出て来た、という事は…路地に入った此処ならまだしも。
屋台通りの方へ戻れば戻るだけ、通行人も増えてくるというもので。もしかすれば、それこそ。屋台目当ての学院生だってゼロではないかもしれない。
否定的なつもりでも、外であれこれ、見られてどうこう…特殊性癖的な話題を語らう男女というのは。嫌でも注目されてしまいそうだ。
今更ながら、良くこんな話を声高に語らっていた物だ、と。気恥ずかしさにくしゃくしゃと髪を掻き毟り…
其処へ。彼の掌を乗せられ、撫でられて。一体この羞恥心を何処へ持っていけば良いのやら。
まるで思い付く事が出来ず。「ぅー…」と変な声が出てしまうばかり。

「とも、かく。…おみやげの一つ位、買って帰るのも良いかと。
……いえ。渡す相手が居るという訳でもなく。自分自身の夜食だとか、おやつ、だとかになりますが。
後は…広場に何が有るか。もう少し覚えておきたいですから、おのぼりさんとして」

後学の為。とも付け足した。
また何れあの店を訪れる際などで、必然、近辺を通る事になるのだ。
事前にどんな屋台が有るのかなど、もう少し詳しく記憶しておいても損はないだろう。
…まだまだ王都の地理に疎い少女だが。次は多少なりでも、彼を案内する側に回れれば良い。とも思うので。

少しばかり早足気味に歩み出したものの。
そのせいで隣を歩く彼の歩幅や足取りが、来た時とはまるで違う、という事に気が付けば。ゆっくりと歩調を落としていく。
……其処へ差し出された手に。触れられた事に気が付けば。
最初ぴくりと指先が跳ね上がるものの。それ以上強張るような素振りは見せず…普通に、手を握り、握り返す形へと。
まぁ…それこそ本当に、普通に、の握り方であって。恋人のように甘くしっかり指と指とを絡め合うような事は。とてもとても出来ないが。

リリット・アリール・ソエティア > 「混合クラスに関して言えば、学院も思い切った判断だと思うね。
少なくとも、親御さんには今は頼ってもと思うよ、きちんと仕事できるようになったらお返しすれば良いしね。
そっか、確かにそこら辺は人次第だしね。

そうなんだよね、学院内のは倍率高いと思う…あとは、シースさんが受けてくれるなら、ボクの助手とか、かな」

比較的安全で、お金を稼げてとなれば人気は出るだろう。
混合クラスが出来た事で、雇われる人数も増えたであろうが、雇ってほしい人数はそれ以上増えたはず。
食道なんかは賄いが目的と言う人間もいるであろう、それくらい質の高い食事が提供されている。
その他であれば、教師が個人で雇う助手等だろう、此方が言っているのもそれになる。
此方の場合は、其処まで授業回数が多く啼ないのだが、授業の資料準備の手伝い等で一回ごとに幾何かはと。
助手かなと言いつつ、少女の瞳をのぞきこんで。

少女の性格的に、人と関係するよりはと、提案してみる。

「いや、今日はしてないね。
これは普通の顔だし…えっと、褒められてるかな、これ。
でも心得はあるから、教えられるけど?

あー…シースさんは苦手そうだね、其処は慣れろとも言えないかな」

少女の性格からすれば、苦手そうだと頷き。
此方の知識に関して言えば、船乗りと冒険者向けに偏って吐いたりする。
少女の身体の問題を知らないからこそ、性格からかなと考えて。
そして、教師とはいえその距離感をと言うのは立場的に言える部分ではなく。
ともあれ、小さく苦笑しつつ、「そっか」と一言いいつつぽんと肩を叩いて。

少女の視線を感じ、ん、と艶っぽく微笑んで。
そしながら、今日はと普段はしているのかという事を告げる。
肌に関しては、種族柄もあるのだろう、男女どちらでも羨むレベルかもしれない。

「そうだね…お金に関しては普通大事だよね。

そうだね、そこら辺の話はデリケートだし。
通りすがりに単語だけ拾われると、嫌だって言ってる事が別な意味でとかあるかもだしね。
それじゃ。この話は此処で終わりで」

路地にある扉から出て、通りへ向かう。
確かに言葉尻を捕らえられれば変な誤解を与えるかもしれないのも事実。
それに関して言場、少女の同級生でなくても通りすがり相手でも同じだろう。
しかも、この店自体は一寸特殊な喫茶店である、そういう目的で来た人間が同士を見つけたとか誤解をすることもあるかもしれない。
少女の小さな声を、微笑ましく思いながら。

「ん、それじゃ帰りにクッキーとか売ってる屋台寄ろうか。
焼き菓子なら、自分で食べるにしても数日は持つだろうし…何より、船旅の時のクッキーよりすごくおいしいし。
そういえば、王都に着てほぼ学院でしか動いてないんだっけ、それじゃみてまわろっか」

周辺地理を覚えるのは大事だろう。
広場にある屋台は大体は固定だが、いくつか入れ替わったりもしている。

少女と共に歩き。
伸ばした手を掴んでくれれば、嬉しそうに笑みを向ける。
最初の様子を考えれば、かなり慣れてくれた様子を感じ。
そうして、広場の中にある焼き菓子の屋台に向けて歩いていく。
此方が言う船旅のクッキーは、焼き固められ保存性を上げた保存食でる、それは屋台で売られている菓子とは別物だろう。

シース > 「お陰で私はこうやって。王都まで出て来て、地元以外の学校に通える訳ですから…大変助かっていますけど。
…そうですね。本格的な意味では、大人になってから、になりますが。そうでなくても、気持ちばかり…と言いますか。
実際大人になるという事だけなら。放って置いてもいつかは訪れますけど。それまでに仕事を見付けて、決めて、こなせるかは…まだ。
さっきも話していた通り、進路を決めるのすら、未だなんですから。

に、しても……助手ですか?
魔法とかさっぱり縁が無いというか、そういう力なんて欠片も有りませんけど…む。むむ」

思わず首を傾げてしまった。
混合クラスというのは、それはもう名前の通り、種々様々な人々が顔を揃えている。
それは身分に限った話ではなく。同学年内ですら、年齢に差が生じていたり。知らないだけで少女同様、性を偽っている者も居るかもしれない。
難ならちょくちょく人以外の種族すら混じっている程…というのは。彼の側に当て嵌まる事だろうか。
目指す進路だって当然、生徒個人個人でマチマチだ。
そうした中で彼の教室へと積極的に通い、難なら助手に立候補しそうな生徒というと…海を目指す者か、魔術を志す者か。
どちらにも当て嵌まりそうにない少女が、その座を射止めても良いのか。つい首を傾げてしまうものの。
もう少し話を聞けば、弟子的なものではなく…正真正銘、校内に於けるお手伝い、という意味でしかなさそうなので。
その位なら行けるかもしれない、と。候補の一つに加える事とした。

正直講義を手伝うのだとしても。教壇側から大勢の生徒に向くのは御免被るし。
図書室や研究室で資料と向き合うという方が。性に合っているのは間違いなく。

「ノーメイクでこの肌でしたら、それはもう…世の女性の大半から。刺されても文句は言えないでしょうね、リリットさん。
…私ですらちょっぴり羨ましく感じます、し。

教室の誰かに訊くとか無理ですし、流行の雑紙で見聞する、位しかありませんから…
次、またご一緒する事になったら。その時に合わせて、ご教授頂くかもしれないです。
…こういう街中を歩くだけなら兎も角。何かしらのお店では、学生気分の小娘って、物凄く……浮きそうですから」

先程の店内でも。システム上…である事を、少女当人は知らないものの、他の客に出会す事はなかったが。
もし遭遇していたのなら、きっと。自分と別の誰かとの身なりを、大いに比べてしまっていただろう。
同行しているのが、それこそ素の顔ですらこの綺麗さ、という彼であるなら。尚更比較対象が多くなる。
物言いに棘が有るようでいて。実際の所その棘は、少女自身へと向けられた物。

…何はともあれ。次に彼と付き合う時は。もっと、お洒落するべきだと。
内心でそう決意する。
その為に頼れそうな相手が、陽キャな人付き合いが苦手な少女にとっては、現状彼位しか居なさそうなのも。
それはそれで何だか情けない話ではあるのだが。

「焼き菓子…あぁ…それも聞いた事が有りますね。
パンやケーキ等でも、航海時船に積む為の物ってどうしても。腐敗を避ける事優先で、乾燥した物になる…って」

船の話、海の話。こういう話の出所というと。恐らく彼の講義だろうから。
態々当の彼自身に対して、付け足す話でもないのだが。これはこれで、授業を真面目に聞いているアピール、だろうか。
そうしてきっちり話題を切り替える事に成功した所で。広場に出れば、目当てとなる焼き菓子の屋台も、直ぐに見付ける事が出来た。
陽が傾いてきた時間帯だからか。どの屋台も、行きしなに見た時程は客数も多くなく。それ程並んで待たずに済む。
程無く列も先頭となり、早速売り物を覗いてみれば。

実際、頃合い的に此処で食べるよりも持ち帰る者が多くなる為か。
一個一個で包装されたバラ売りのマドレーヌやら、数枚ずつで小洒落た紙袋に入ったクッキーやら、色々と有りそうだ。
夜食にするなら、果物入り、且つ腹持ちも良さそうなパウンドケーキも視野に入れるか…など。
思わず真剣に時間を掛け考え込んでしまいそうである。

「……と。流石にそういう訳にもいかない…リリットさん、どうです?
先程はお店で御馳走になりましたから。此処は一品だけでも…お好きな物、選んでいただければと。思うんですが」

リリット・アリール・ソエティア > 「其のご両親のお陰でボクはシースさんと合えたし、感謝しないと。
其ればかりは焦っても仕方ないかなとは思うよ。
うん、シースさんが仕事についてとかの後の話だよね、進路とかは大いに悩むのもありだと思う。
色々試して自分に向いてるのとか、好きな事とかね。

うん、授業準備とかだね、資料纏めてもらったりとかになるね。
だから、魔法とかは使えなくて平気だよ、地道にできる人向けだし」

混合クラスに関すれば、年齢性別身分に種族。
それこそある意味で無差別ともいえるレベルで集めたともいえるクラスだろう。
自分の授業を受けてくれる生徒と言う意味では、海に関する仕事を志す者などが多いだろう。
逆に言えば、授業の準備等に関すれば学院内で完結するという点で少女の候補に入ったのか。

先日と今日の様子から少女に頼むなら事前準備だろうと。
流石に授業の手伝い等を頼むはハードルも高そうだと内心苦笑し。

「えぇー…こればかりは、流石に…刺されるのは困るよ、肌質とか種族特徴に近いし。
シースさんは、基礎の化粧品とかは使うと良いと思うけど。

図書館とかに、雑誌とかあるしね。
ボクで良ければ勿論教えるよ、なんでもね。
ん-…いや、学生風の服装が浮かぶ店って、高級店とかならそれこそ制服で良いと思うよ…一応あれって礼服にもなるはずだし」

先ほどの店に関すれば、プロを連れ込む人もいるのでプロとあったなら、相手の服装はかなり変わっただろう。
普通の人と連れ立ってきてる人は、服装に統一感はないかもしれない。
種族単位で、人から見れば綺麗と言うのはエルフやニンフの特徴ともいえる、肌に関してはニンフも強めか。
基礎化粧品に関しては、化粧水等を風呂上りや寝る前にとなるだろうが。

少女の決心に対して、気付かずに。
ん、と少女お顔を覗き込みながら。

「そうなんだよね、保存食ってかなり味が犠牲になってるんだよ。
食べる時にうっすい塩スープにつけたりしないと噛めないし」

少女の言葉に、講義を覚えてくれている事に内心喜びつつ。
保存食の硬さに関して言えば、冒険者が買うレベルではなく、年単位で保存がきくレベルの品。
保存が効く分、味や食感は犠牲になる二のは仕方がない事で。
焼き菓子の屋台を除きながら、ん-、とどこか楽しそうな声を上げて。

持ち帰りが増えている時間の屋台、悩む少女を横目に見つつ、笑みを浮かべ。
クッキーや、マドレーヌ、他にも幾つかの菓子が並んでいて。
少女の言葉に、小さく頷いて、商品を、もう一度見渡し。

「ん…それじゃ、お言葉に甘えようかな、ボクはこのチョコクッキーの小袋で。
ありがとうね、シースさん…えへへ、嬉しいな」

そう言っていつもの艶っぽい笑みを少女へ向ける。
選んだクッキーを渡されれば、その時に少女に何かが入った小さな袋を入れ替えの様に手渡して。

シース > 【継続させて頂きます】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 屋台街」からシースさんが去りました。
リリット・アリール・ソエティア > 【中断、継続です】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 屋台街」からリリット・アリール・ソエティアさんが去りました。