2024/01/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアリーナさんが現れました。
■アリーナ > 日の高い時間帯の平民地区の大通り。
道脇に露店が並んだりする人の多い通りを人波を避けるようにして歩く。
途中、気まぐれに露店を覗いたりとして興味をひくものがあれば眺め、無ければ直ぐに離れて。
そんな事を何度か繰り返し、再び一軒の露店の前で足を止め。
「魔導機械の灯りね。あると便利そうだけど」
松明を持ては案外嵩張る、魔術で代用すればいざというときに魔術が使えなくなる場合もある。
それを考えれば多少のサイズでどちらも防げる道具は実に魅力的。
ただ値段が少々高いので購入には悩んでしまう。
「あると便利だけど……買うと少し厳しくなるそう」
買わなければ多少の余裕、買えばその余裕がなくなる。
これが買えなければ迷わなくて済むが、買える額なだけに悩んでしまう。
その為に前屈みにその商品を見つめるようにして悩んで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアリーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアンジェラさんが現れました。
■アンジェラ > 陽が沈む時間帯、カフェのオープンテラス席で温かいお茶をいただく。
そろそろ気温も下がってくる時間だな、と思えばそろそろ店を出てもいい頃合い。
ちょうど客も増えてきた。
寒くなる前に夕食を、という人も一定数いるだろう。
自分はペア席の一つを一人で陣取っている。人が増えれば相席という事もあるかもしれない。
そんな人の流れを眺めながら、どうしよっかな、と考え、
ふと目を取られたのは、目の前に人が来たからか。
それとも通りを行く人か―――?
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキズナさんが現れました。
■キズナ > 「うーん……どうしたものかなぁ…。」
地図を片手に、表通りを見渡しながら歩いていた。
探し物をしているのは間違いないが、それが一体どこにあったのか
そして何よりも、この時間でまだ店は開いているのか。
そんなことを考えると、どうしても勇み足を踏んでしまっているのだ。
「明日の朝にしてもいいんだけど……、できれば明日はゆっくりしたいんだよね。」
週末と重なることもあり、完全に冒険者業もオフにすることに決めていた。
甘いものをたくさん食べ、晴れているなら公園を散策して
ベンチでお昼を食べる、なんてことをしてもいいかもと思いつつ。
だがそれをするためには、今日のうちに用事を済ませておきたいというのもあるのだ。
ちょうど、人が増えてくるであろうカフェの時間帯。
ファミリー向けのカフェならば、久しぶりの外食に心を躍らせる子供連れの家族か、
それとも恋人のいるカップルがちょっとしたディナーを楽しむ時間帯か。
しかし、そんなことを気にするような余裕は自分にはなく。
とにかく地図を片手に、ああでもないこうでもないと
考えを巡らせることしかしていなかったため、
アンジェラの視線には気づかなかった。
■アンジェラ > 何人かの客が続けて入店していく。
その様子を見て、通りがかった給仕に勘定を告げる。
幾枚かの硬貨を渡してお釣りを受け取る。
このまま座っていても邪魔になるだけだろう、と思った。
陽が沈み、いくつかのかがり火が灯される。
通りがその明りのみになっていく中、店を出るとぶつぶつと独り言を言いながら通りがかる女性。
女性、というよりは少女といった風情。
冒険者かな?と思いながら視線はその娘を追っていた。
「どうかしたんです?」
特に声をかける必要性は薄かった。
まぁ、目の前を通りがかったので、たまたま、というやつだ。
声をかけてみて反応を見て、特に何もないならこのまま帰宅かな、と考えて―――。
■キズナ > カフェに入る人たちに邪魔にはならないようにその場から離れ、
ちょうど向かいにある建物の壁に背中を付けたまま、地図を眺めていた。
何度かその道を指でなぞりながらあたりを見渡し、
その道が間違っていないことを何度も確かめている。
「…おっかしいなぁ、確かにこのあたりのはずなんだけど…。」
一応言っておくと、地図を反対にみているという
典型的なボケは行っていないようだ。
後頭部を搔きながら、困ったように独り言を続けていると、
目の前に一人の女性が立っていた。
金髪のポニーテールにちょっと身なりのよさそうに見える服装。
ちょっと見ただけでも、一般庶民よりも上の階級かなと思うには十分だった。
だが———。
「あー…えーっとね。
このあたりに、冒険者用の雑貨が売ってる店があるはずなんだけど…知らない?」
と、声をかけてもらったのでそう答えた。
身なりの良さは気づいているものの、この娘は典型的な敬語が出来ない系女子なのだ。
■アンジェラ > 迷子、ではなくて店探しの様子であった。
出で立ちは活動的な印象を受ける。でもちょっと寒そう、とは思った。
防寒着でも探しているのかもしれない。
「私は利用しないですけど、地図によればあそこじゃないですか?」
横から覗き込んだ地図。
目当ての店には印がついているであろうそれを見ながら、あそこ、と指さす。
夕暮れ時。店主が外に出てきてさぁ暖簾をしまおうか、としている様子であった。
確かに見てくれはお店には見えないかなぁという外観であった。
商売っ気がないのかな、と。
早くいかないと店仕舞いされちゃいそうですよ、と気楽な様子で答える。
特に貴族だからと言葉遣いなどを気にした風もなく。
すぐそばにある冒険者の少女の横顔はなかなか綺麗なものであった。
■キズナ > 私は利用しないというのは、ある意味予想できた答えだった。
こんなきれいな服装をしている女の子が冒険者と分かれば、
きっと目が飛び出るほど驚くだろう。
そのくらい、冒険者では綺麗な服を買うのが難しいのだ。
自分だって女の子なのだから、こういう服を着てみたいと思うことはあるが、
どうしてもそう言ったことに興味を持てないのだ。
動きやすい服装となると、今の格好がちょうどいい。
ちなみに、結構寒い。
「えっ—……あっーーー!!
まって、まってまってー!!!」
確かにそこには、自分が目的としている店があった。
しかしその暖簾が目の前でたたまれようとしているところだったので、
あわてて店に駆け込んだものの…。
「そ、そんなぁ……。
あと一分、ねえ一分だけでいいから!」
と、粘ってみるもののちゃっかりあしらわれてしまい、
結局目の前でバタン、と扉が締められてしまった。
とぼとぼと元の場所に戻り、大きなため息をつくと…。
「あーあ…、明日の朝確定かぁ…。
あ、さっきは場所を教えてくれてありがとうね」
と、苦笑しながらも礼を言いに戻ってくるのだった。
■アンジェラ > 店先に出てきた店主に、慌ててダッシュしていく冒険者の少女。
割と慌ただしい様子で店主と交渉の末……。
敗北したらしく、とぼとぼとこっちに戻ってきた。
なんというかそれはそれでちょっと可愛らしい。
教えたのでそのまま帰っても良かったのだが、それもなんか悪いか、と思って様子を見ていたのだが…。
「うぅん。別に大したことじゃないから。」
気にしないで、と微笑む。
まぁしかしその恰好ではそろそろ厳しいのではないだろうか。
お腹が冷えるとまぁまぁ大変だよね~とは考えるので…。
「…とりあえず宿に戻るか、夕食摂りにいけば?
さすがにこの季節は寒いでしょ?」
ひょっとしたら魔法が使える職種であんまり気にしていないのかもしれないとは考えたが。
内心で衣服などを気にしているなど露ほども思わずに。
■キズナ > とりあえず買いたかったもの、折れてしまった焚き火用のナイフを
冒険者用の雑貨店で買おうと思っていたのだが、
それが出来なくなってしまったので、この後どうしようかと頭を抱えた。
本当ならば買った後でいろいろと手入れをしたかったのだが、
それもできなくなってしまったので、完全に手持無沙汰になってしまった。
「それがね、ご飯はさっき食べちゃったんだ。
かといって帰っても特にすることがないから暇なだけだし…。
だからどうしようかなって考えてるんだけど…いい案とかない?」
要するに、完全に時間を持て余してしまったので、
どうにかしてこの時間をつぶせるものがあればと思っているのだ。
ちなみに、背中に背負っている弓を見てわかる通り、
遠距離職ではあるのだが魔法の類はあまり得意ではない。
寒さの応える季節は外に出ないようにしているのだが、
今日は買い物という用事があったので、仕方がないだろう。
時間をつぶせる何かを知らないかと、
今日初対面の少女に聞いてみることにした。
■アンジェラ > この後暇になってしまう、という少女。
何か妙案はないか、と聞かれるがうーんと悩む。
朝が早いなら宿に戻って寝てしまうのが一番いいとは思うのだけど。
そうでないのなら確かに暇になってしまうのだろう。
「…まぁ、お店は大体しまっちゃうしね、この時間。」
アングラなお店ならやっている気もするのだが、そんなに知っているわけでなし。
人に勧めるものでもない。
とすれば冒険者としていたって普通の話では…。
「…まぁ、酒場にでもしけこむとか?
冒険者なら知り合いとか行っているかもしれないし…。」
それとも酒は食事と一緒にする派だろうか。
晩酌とかありそうだし、冒険者は飲んでナンボみたいな雰囲気ない?と考える。
弓を背負っているのだから、屋外で戦闘なんかもするのだろう。
そういう人はよく飲んでいる気がする。やたらめったら強いやつ。
自分も世話になっている酒場の一つ二つくらいはあるわけだが…。
■キズナ > 先ほども言ったとおり、明日は完全にお休みにしているので
朝早く起きる必要など、本来はなかったのだ。
だが、買い物ができなかったとあればやはり
朝一番にナイフを買いに行って、その後は宿で手入れをしてと、
余計な用事が出来てしまったのである。
「もうちょっと遅くまでやってくれたやら間に合ったんだけどね…。
あーあ、明日は公園とかでサンドイッチランチする予定だったのに」
冒険者であることは間違いないが、
おそらくそのイメージですればこの少女はあまり似つかわしくないだろう。
服装は軽装だし、容姿は華奢である。
出ているところは出ているが。
「あ、私酒場苦手なんだよね…。なんていうかこう、臭いとか?
それに男の人も多いし、何より私お酒ダメなんだよね。」
なのでいつも夕食は一人で済ませることが多い。
確かに飲んでいるイメージは強いだろうけど、例外というものがここにいるのだ。
そこでハタと気付いたのが…。
「ねえ、よかったら今から私のところに遊びに来ない?」
■アンジェラ > なるほど、公園で休日のランチ。
それはまぁ確かに楽しみだったのだろうなぁ、と思う。
買い物が間に合わなかったので明日の用事が増えた、という所だろうか。
「それは残念でしたね。
その分のお金で夕食にちょっと良いもの食べるとか…。」
時間的にはそんな所だろうか。
何なら良いディナーのお店くらいは教えてあげてもいいかな、とは思った。
「あ、そうなんですか。そんな人もいるんですね。
…まぁ、でもそれはそうかなぁ。」
男性が苦手なら冒険者の業界では仕事も少しし辛そうだな、と考える。
それは処世術次第なのだろうから、きっと上手くはやっているのだろう。
それはそれとして突然のお誘いである。
「私です? 初対面の通りすがりですけれど。
…まぁ、暇つぶしの相手くらいはできますよ。」
ごそ、と懐中時計を取り出し時間を確認する。
まぁまだ夕刻の早い時間である。
あまり遅くなりすぎない時間に帰れば大丈夫だろう、と考えながら。
■キズナ > 「…それもありかなぁ……。」
基本的にそこまで量を欲する体質ではないが、
いいものを食べたいという欲求は、やはりあるものである。
確かに手入れまで考えると、公園でランチをする時間はないだろうし、
明日の夕食を、その分少しだけグレードアップさせるという方法は、
魅力的に思えた。
「えへへ、あんまり冒険者らしくはないのかもだけどね。
あ、そういえば名乗ってなかったね、私はキズナ。」
通りすがりの初対面を誘うというのは、はたから見ればただのナンパだろう。
暇つぶしの相手をしてくれるというのであれば、
少女にとってはこれ以上ないことである。
「別に、初対面の通りすがりとか気にしないよ。
基本的に一人でいることが多いから、人肌恋しくなっちゃうときもあるの」
特に今日みたいな寒い日にはね、と。
軽く舌など出して、いたずらっぽくいってみようか。
■アンジェラ > 自分はあまりその辺を苦労する身分ではないが、
日銭を稼ぐ冒険者ならたまの贅沢は楽しい物になるだろう。
今日上手くいかなかった分を取り返すという感じだろうか。
「あぁ、私はアンジェラです。よろしく。」
まぁ、冒険者というのは初対面で仕事をしたりすることも多いだろう。
基本的に一人でいるとしても、交渉、仕事を回すなど…。
そういう意味では街の中の人間と違って、初対面同士というシチュエーションには慣れているかもしれない。
まぁ、ナンパならナンパで、自分もしないわけでもないし…。
「そんなものですかね。
…じゃあ、案内してもらえますか?」
舌を出した表情がよく似合っている。
普段からやっているのかもしれない。慣れているというか、なんというか。
■キズナ > 「アンジェラ…か。なんか素敵な名前だね」
まるで天使をほうふつとさせるような名前だと思った。
名前にはそれぞれ、何かしらの願いのようなものが込められているというが、
彼女のそれもまた、そんな思いを込められているのだろうか。
「うん。あ、でも…平民地区の安宿だよ?
アンジェラって結構いい身振りしてるし…大丈夫?」
貴族や上流階級の中には、
平民地区の安宿を嫌悪する人もいると聞く。
彼女がもしそのたぐいの人物だとしたら、自分の利用している
安宿では満足してもらえないかもしれない。
そんな心配をしつつも、平民地区の一角にある
自身が利用している冒険者用の宿まで、彼女を案内するだろう。
その後、どのような暇つぶしが行われたかは、彼女らのみが知ることとなるか。
■アンジェラ > 「ふふ、キズナさんも素敵なお名前だと思いますよ。」
第一印象でお友達多そうだな、と思った。
つながりを大事にしそう、とも。
自身の名前の由来なんて気にしたこともなかったけれど、今度聞いてみるのもいいかもしれない。
「あー、まぁ、大丈夫でしょう。
床が腐って抜けるとかじゃなければ…。」
それは営業しているとしたら問題ありそうな気もするが。
まぁ、そこまで酷くなければ気にする事もない。
平民区の宿も何度も使ったことがある事だし。
通り道、まだ開いている店で果実水か香りの良い茶葉でも買おうかな、と考えながら案内に従って歩いて行く。
女子会のようになったか、それとも深まる夜に何かあったか。
どちらにせよ、良い関係を築ければ、という夜になったに違いない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキズナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアンジェラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > 「……暇やな」
ランチタイムが終わった店内、カウンターの内側で女は唐突に呟いた。
数人のウェイトレスが一瞬「また始まった」という顔を向けたものの、すぐに仕事に戻っていく。
雇い主は現在旅行中で王都にはいない。その間店長として好き勝手できるのだが――からかう相手がいないのも退屈だ。
女は交友関係が狭い。魔導具や銃器を専門とする錬金術師はそう多くなく、生来の性格も相まって彼等と近しいとも言えない。
この店で顔をよく突き合わせて何か面白い話ができそうなのは硝石を持ち込む冒険者や新米冒険者ぐらいか。
酒場利用者である付近の住民は今しがた大半が出て行ったところだ。しばらくはこないだろう。
カウンターに肘をつき、手に顎を載せてぼんやりとした視線を入口に向ける。
■セカンド > 「壊れた車輪亭にはいつ行こかなぁ……」
雇い主が不在の間、長くこの酒場を離れることはできない。
一見ただの宿屋兼酒場だが、大っぴらにできない物や事が詰まっている。
精々席を外すとして一刻が限度だろうか。
片づけたい用事がある場所まで徒歩で四半刻。走ればその半分。最短経路を使えば更にその三分の一。
水をやかんに入れて沸騰させるまでの時間で到着するだろう。
用事を済ますまでにどれだけの時間が必要か、想像がつかない。四半刻とはかからないだろうが……。
先方の出方次第といったところか。
この時間、来客は少ない。
元々冒険者の店としては初心者向けの場所だ。仕事も簡単なものが多い。
ギルド本部に報告に行って、冒険者が戻ってくるにしても早い時間帯だ。
ホールに視線を向けると、店内の片づけはほとんど終わったようだった。
ウェイトレスが箱の扉を開けて、汚れた皿を中に入れて立てかけている。
扉を閉めてボタンを押し、しばらく待てば綺麗な食器に早変わり。女が造った魔導具だ。