2024/01/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクローネさんが現れました。
クローネ >  
冒険者ギルドに併設された酒場、その壁際の一角。
ほとんど定位置、といっていいほど女は大体その席にいることが多い。

さて、そんな定位置にいる女は珍しく酒を呷るでもなく、小さな欠伸を噛み殺していた。
時間はまだ昼下がり、酒場の込み具合もそれほどでなく、客もまばら。
たいして興味を引く仕事、美味しい依頼のなかった女は気怠げに席で脚を組み上げて、要するにだらけていた。

あー、つまんねー。たいくつー。
丁度いい感じのツラしたそれなりの肉ディルドでも店に入ってこねーかな

といった爛れた内心を隠す気もなく、店に入ってくる男に視線を配っていた。

そう、この定位置は店に入ってくる男の面構えと体格がよーく観察できるベストポジションでもあるのだ。

───しかし、思慮浅い女の思い通りになること、というのはそうそう起こらない。
本日は仕事も含めてうまくまわらない日、であれば当然女の身に起こることも不都合ばかりとなるものである。

そうしているうちに酒場の店主から声のかかった女は、やや眉を潜めながら、舌打ちを残すと酒場二階の部屋へと向かっていった

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にダグラスさんが現れました。