2024/01/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキーラさんが現れました。
キーラ > 紫煙を吐き出しながら平民地区の一角に夜空を見上げている獣人が一人。
黒革で衣類のすべてを構成し、その頭は狼のそれ。
白く美しい被毛が月明かりに照らされて、そんな彼女がいる場所と言えば。

「ん~。今日はどれを食べるかねぇ」

紫煙とは別の香ばしいにおい。串に刺さった鶏肉が焼かれている露店。
様々な鳥の部位が書かれた看板があり、大豆を使った調味料をベースに作り上げたタレが光る商品。
今夜の晩ご飯になるものをここで物色しているのだった。
腰に手を当てて、上半身を屈ませて身を乗り出し、ももやらかわやらつくねやらを紫の眼が追う。

「焼き鳥となるとビールとかで飲み仲間とかと一杯やりたいもんだが。
 さて、まずはどれぐらい食べるか考えないといけないわねぇ」

懐はここ最近は潤って来てるためいくら買っても問題はない。
どうしたものか、と瞳を行き来させて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にビーンさんが現れました。
ビーン > 学園での授業も終わり、今日は外食。
香ばしい匂いに惹かれながら何を食べようかと露店を幾つかめぐっているときに、垂らした前髪の間から少し前に出会った人物の姿を見かける。

焼き鳥屋の前で腰に手を当て、香ばしい匂いを振りまく炭の上の焼き鳥を見やっているのは白い被毛を輝かせるライカンの女性。

自然と足はそちらに向き、声をかける事にして。
1m程相手から離れた場所で声をかけながら歩み寄っていく。

「こんばんは。 焼き鳥好きなんですか?」

等と声を掛けながら鼻孔を擽るのは調味料が作る香ばしい香りにお腹が小さく鳴き声を上げ自己主張をした。

キーラ > ん-?とその幼い声に顔を向ければ、いつぞや店に来た少年の姿。
どうやら思った以上に悩んでいたらしい。あるいは私が目立つからだろう。
少し距離を置いている少年のほうへと体を向けて。

「やぁこんばんはビーンくん。いや、まぁ焼き鳥は好きだけど肉類は大体好きだね。
 キミはこれから食事かな?」

微笑みながら片手を上げて、気さくに挨拶をする。
歩み寄ってきた彼を見下ろすぐらいの身長差。実際大人と子供の身長差としてはこんなものだろう。
彼からしたら自分は巨人にでも見えるかもしれない。

「どれを買おうか悩んでてね。キミだったら何を買う?」

ビーン > 此方を見る紫の瞳、人とは違う狼のような鼻先と、艶のある被毛に包まれた相手の身体。
色々な面で目を引くのは確かで相手がこちらへと体を向ければ、穏やかな笑みを浮かべ軽く手を振りご挨拶を返し。

「お肉美味しいものね。 はい。学校も終わって、偶には外で食べようかなと。」

近づきすぎればその豊かな胸で相手の顔も見れなくなってしまうだろうか。
やや離れた所でも顎を上げ相手を見上げる身長差。
自分なら何を買うかと問われれば視線は相手から香ばしい香りの発生源へ。

「つくねに砂肝、ねぎ間、ぼんじり、皮。 あとはきのこかなぁ。一種類をいっぱいよりもいろいろなものを食べて、沢山の味で愉しみたいかなぁ…」

心臓も美味しいし、等と付け加えて、少年が買えば一通り買ってちまちまと食べる事となる。
なんだかんだ言ってどの部位にもいい所があり、お肉もお野菜も美味しいと、少し悩む素振り。
好き嫌いは少ない様子。
体の大きい相手、自分が食べる量など可愛いものかもしれない、ついつい、自分よりも大きな相手の身体を見上げてしまう。

キーラ > ちょうど隣に来るのであれば、視線はどうしても見上げる時に胸も入ってしまうだろう。
ベルトで留めているようなものであり、少し激しく動けば簡単に見えてしまいそうな。
扇情的と言われれば否定はできない。これが彼女のファッションセンスなだけかもしれないが……。

「そうだねぇ。同じものだと飽きちまうし、いろんなところを食べるのがやっぱり鉄板よね。
 ま、私はガツンとしたものが好きだし、血の味も好きだからそこまで火を通さなくてもいいと言えばいいんだけど。
 それでも味が濃いってのは酒が進むからガンガン食べたくなるってもんさ」

見上げている彼の頭をポンポンとその被毛に包まれた手のひらで撫でる。
初めて店に入った時も、こんな風に頭を撫でてたっけな。と思い出しながら。

「大将。とりあえず全部3本ずつで頼むわ。ついでにビールも2本」

と、量にするなら少なくとも1人前では済まないほどの注文をして。

「そんなに食べたいんなら一緒に食べよっか。あとは適当にパンでも買うとしようね」

ニコリ、と微笑みを浮かべて少年を見下ろして。
袋に入れられた熱々のたくさんの焼き鳥串を持つ。

ビーン > 近づけばその迫力のある柔らかな胸に視線が向かいそうになればなんとか耐えて相手の喉のあたりに。
同じようにいろいろな所がというのにうんうんと小さく頷き、
飲んべえな好みに少年は小さく薬と笑いながら愉しそうに相手を見上げていたところに被毛に包まれて柔らかな肉球の手にぽんぽんと撫でられればくすぐったそうに笑って。

「あはは。 本当にお酒が大好きなんですね。 血の味…? ちょっと興味が…。」

血も滴るようなレバーだったり、ハツだったりを思い浮かべて。
全種類三本となればそれは中々の量で大きくなるにはその位食べなければ?
等と小さく驚いていたところへのお誘いにうれしそうに微笑みコクリと頷き、その提案を歓迎して。

「はい、そしたら、僕がパンの代金と、荷物持ちします。」

ただ奢られるというのも小さいながらに何か抵抗感が芽生えて、細い腕を相手に向けて伸ばしてアツアツの焼き鳥串が入った袋を受け取ろうとする。

キーラ > 「まぁ好きだから売ってるのさ。
 うん? 興味があるならもうちょっと胃袋を鍛えてからだね。
 私は生肉も普通に食えるからそういうのもわかるようになっただけだし」

朗らかに言いながら、彼の提案の通りに袋を渡して。
ともに歩けば街灯が店を照らして、その大きな女と小さな男を光らせる。
傍から見ればさながら年の離れた姉弟のようだが、顔立ちから種族からしてすぐ違う。
どちらかと言えば、少年をさらっているようにも見えなくはないかもしれないが。

「じゃあ任せたビーンちゃん。話し相手にこれで困らないし、助かった助かった。
 今日は何かの仕事かい?」

そう声をかけながら、適当なベンチに腰掛けて瓶ビールをラッパ飲みし始める。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキーラさんが去りました。
ビーン > 「あはは。なるほど。 はーい。 生肉…」

物によっては食べられるだろうかなどと考えながらも確かに胃袋を鍛えるのも大事だろう。
逆に鍛えれば冒険者としても役立ちそうだな等と考えながら差し出された大きな袋を受け取り、相手の隣トコトコと進みながらパンを入手。
ベンチに腰を下ろして。

「今日は学校でまじめに勉強してました。 訓練もしたりで体も動かしたのでお腹がペコペコです。」

等と、豪快にラッパ飲みする相手をほほえましげに見かけながら、自分の分のねぎまを一本、相手にはつくねあたりからが良いだろうか等とそれを取り出し進めて見て。
そうして暫し、寒空の下二人で会話に華を咲かせながらのんびりと食事を楽しんでいった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からビーンさんが去りました。