2023/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーカスさんが現れました。
■ルーカス > (黒のローブを揺らしながらこじんまりとした酒場へと足を踏み入れる。雪避けにと深くかぶったフードをとって、肩に薄く積もった雪を指先で払いながら、ちらりとカウンター越しのマスターへ視線の先を向ける。品の良い中年の男に促されてから指定された席に腰を下ろした。)
「こんばんは、マスター。この間教えてくれた温かいワインをもらっても?」
(酒を用意し始めるマスターの姿を少しばかり見守ってから、視線を適当な場所にながす。ワインレッドの相貌はカウンターの向こう側に並ぶ酒瓶を一つずつ捉えては観察し)
■ルーカス > 「ありがとう……いただきます」
(しばらくすれば湯気立つ香りのよいワインが差し出された。静かに礼を告げてから、ワインが揺れる耐熱グラスを口元に運ぶと、鼻腔をくすぐる香りはさらに強くなる。かすかな吐息をこぼしてからグラスのふちに唇を寄せ、液体を口に含み、香りごとゆっくりと嚥下した。
伏目がちな赤が揺れる。)
「おいしい…」
(初めてのホットワインに少しばかり感動してしまった。ほぅ、とため息を零して、追いかけるようにもう一口。…うん、やっぱりとてもおいしい。それにとても温かくて身に染みる。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーカスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に夏虎さんが現れました。
■夏虎 > 正午を回って暫く――
日差しがぽかぽかと暖かく降り注ぐ広場。
買い物帰りのひと休憩に、お昼ご飯の後の一服に、
井戸端会議や犬の散歩に、今現在催されている蚤の市目当てに、
様々な人が思い思いに行き交って喧騒もそこそこな其処な一角。
ベンチの隅っこに腰掛けて、お薬の宅配を済ませて一服中の桃髪。
「あっつ」
時節はすっかり冬で朝から晩まで肌寒いがそれでも日中あちらこちらを歩き回れば暑い。
汗ばむ首元を少し寛げながらぱたぱたと煽りながらに露天で買った果実水を一口含んで、
檸檬と蜂蜜の甘酸っぱさを氷でよく冷えた感触とともに飲み下しながら一息ついている。
「さて……」
朝方から此処まで常連さんのお宅をぐるーり巡って凡そ用件も在庫も捌けた、
ここからは自由時間なのだがさてどうするか特に予定もないので首を傾げて。
「……何かちょっと汗かいちゃったし……んー……」
露天の方は本日お休み。何処か遊びに行く、にしても、ぱっと思い浮かばず、お風呂入ろうかなぁとか考えながら、レモネードをまた一口ストロー咥えてずぞぞぞぞっと結構な勢いで啜った。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から夏虎さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーカスさんが現れました。
■ルーカス > すっかり日も落ちてしまった冬の平民地区だが、店や街頭の明かりによって歩くのに困ることはない。にぎやかな街の中を通り、目的地である冒険者ギルドの前にたどり着けば、木製の扉を押して中へと足を踏み入れる。
(相変わらずにぎやかだ…)
街中もにぎわっていたが、ギルドの中はそれ以上に喧騒に包まれている気がする。早くも酒が入っているのか大声で会話をしている男たちの横を通って、依頼掲示板の横にあるギルドの受付嬢の元へ
「こんばんは、ポーション持ってきました。」
顔見知りの受付嬢は愛想よくにこりと笑い、在庫を確認するといって奥へと消えていった。
受付嬢が戻ってくるまで暇を持て余してしまったから、新規の依頼でも確認しておこうかなと、少し横にずれて近くの掲示板の張り紙に目をやった
■ルーカス > 適当な薬草採集もしくは薬の素材が入手できる討伐クエストはないものか…と一つ一つ確認してゆく。
(これ、いいな。)
目に入ったとあるモンスター討伐のクエスト。こいつ血液には微弱の毒性があり、いくつかの試薬の素材となってくれるのだけど、最近他の実験にも利用していたものだからストックが減ってきていたことを思いだした。
討伐ついでにいただいてこようと決めたのと同時にタイミングよく受付嬢に名前を呼ばれ、再び受付前へと移動した――――
「――――はい、丁度いただきました。ありがとうございます。」
初級20、中級10、毒消し20……受付嬢に指定された分のポーションをカウンターに並べた後、代金を受け取る。無事お得意様へのポーションの配達が終わり、これで今日の仕事は完了だ。ついでにさっき見ていたクエストも受注してから、ギルド内にある適当な椅子へと腰をおろした。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーカスさんが去りました。