2023/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」にミタマさんが現れました。
■ミタマ > 平民地区――。
貧民、平民。はたまた貴族や奴隷まで。様々な民が闊歩する其処にあるとある雑貨店。
そこそこのスペースがある其処には、平民が使うような日用雑貨。冒険者が使うような特殊なアイテム。貴族に販売するようなお高めなものまで陳列されており……。
その中。日用雑貨の中の寝具エリア。
其処に小さな狐の少女が目を輝かせていた。
「いやはやっ。良いですね~♪ 流石は王都! 品揃えが凄いと言いますか!
お、この羽毛の枕、ふかふかで良いですね……あ、けど。柔らかすぎて首が据わったりしちゃったら、逆に眠りにくかったりするのでしょうかね?
あ、店員さん。ちょっとぎゅーっとしてもよいです?感触を確かめたいと言いますか。あ、大丈夫? どもでーすっ♪ それでは、失礼しまして。」
ぎゅむ。
少女は近くを歩いていた店員に許可を貰い、自分の頭を軽々と包むほどの純白の枕を腕に抱き、抱き着いて見せる。
ふわふわ。もふもふ。ふかふか。
…………。
「これは……良し、買いましょう。ふわふわふかふかは正義です。あ、店員さん。ありがとうございますぅ~!
えっとぉ……後は毛布とかも必要ですよね~。肌寒くなってきましたし……。お、っとっとっと……」
今日此処に来たのは、自分が開店する予定の【眠らせ屋】。
そこで使う寝具を見繕うため。大型のベッドは用意できたので、後はふかふか枕に掛け布団。毛布にその他。
さて、次のお買い物。と思うのだけれど、頭よりも大きな枕は前が見えにくい。
ふらふらよろよろ。前後不覚な歩き方で、前へと進んでいく……。
■ミタマ > 「んー、他にどんなものがあるでしょうかねぇ……わふっ!?」
そのまま、色々な物を見つつ移動してたものだから、思いっきりつんのめったり。
その結果、抱き締めていた枕をクッションにしてしまったり。なんてこともあるのだけれど。
「えへへ……♪」
笑って誤魔化し、そのままお買い物続行――!
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」からミタマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にチェルシーさんが現れました。
■チェルシー > 「ここまでね。また機会があればよろしく」
王都に到着した商隊の主から報酬を受け取り、また機会があればと言って離れる。
中々に長旅であったが、それ相応な報酬を受け取れ、何より雇い主の支払いで国を跨いでの移動をする事が出来たという利点。
その陰で旅費がかかる事もなく来たことのない国に来る事が出来たのは儲けものであり。
「観光をしてから戻るか、それかこっちで稼いでおくか。
どうしよう」
適当にこの街を観光し、国に帰る商隊を探すか、それとも依頼を受けておくか。
どちらにするかと少し考えるのだが、その前に考えることがある事を思い出し。
「先ずはギルドか宿ね。どっちかしら」
滞在するにしても戻るにしても、数日は滞在することになる。
なので滞在先と依頼を受ける場、その両方は確保する必要はあると考え。
歩けばわかると考え、人の多い通りへと足を向けて歩き出す。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からチェルシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にシャーニィさんが現れました。
■シャーニィ >
「……ふむ」
きょろきょろ、きょろきょろ
何の変哲もない、といえば変哲もない大通りを物珍しそうに見回すモノが一人。
その姿は、少女のようにも、女のようにも……見るものによって見え方が異なっている。
だが、多くのものはその異様に気づくこともなく過ぎていく。
「ヒトが、多い……」
大通りなので当たり前なのだが、そんな感想が漏れる。
コレにとって、それは珍しい出来事なのだ
「折角、カネとやらを手に入れたから使おうかと思ったが……
うむむ……まずは、食い物……か……?」
買い物すらろくにしてこなかったモノは案外途方に暮れていた。
ハードルが高かったらしい
■シャーニィ >
「ふ、むむ……店、に入らねばならぬのか?
もう少し、もう少し簡単な感じのはないのか?」
きょろきょろと見回すモノは、まだまだ悩み中であった。
屋台であれば、少し離れたところにじつは在ったりもするのだがそこは気づかない。
なんとなれば、何があるのかすらわかってはいない
「……買い物とは、存外大変なのではないか?」
そんなことはないはずだが。
ともあれ、それはまだ頭を抱えていた
■シャーニィ >
此処で何もできないのか。
それでは邪神の名折れでは……?
「むぐ、ぐぐぐぐ……」
もはや本末転倒。
とりあえず、何かを買おう、という結論にいたる。
さて、なにならいけそうか……
■シャーニィ > 結局、うろうろしながらたどり着いたのは小さな屋台。
香ばしくにおう串焼きがとても魅力的な店
……若干慎ましかったり庶民っぽくはあるが、ここは平民地区。
なんの問題があろうか。
「うむ、いくらだ? ふむ、ふむ……これで足りるか?
む、多い? では、これで……うん?
これとこれでよい、と……うむ……うむ」
貨幣価値など、邪神にはわからなかった。
それでもなんとか教えてもらいつつ、支払いは成功する。
相手はそこはかとなく、温かい目で見守っていたが当の本人は気づかない。
「……ん、む……うまい……」
早速戦利品にかぶりつく
噛み付いた肉からはジューシーな肉汁が溢れ、口中に流れ出る。
シンプルながら、しっかりと肉の味を後押しするタレの味付けも悪くない。
「……く、今日はコレくらいで勘弁してくれる」
三下悪人の捨て台詞のようなことを言い放った。
■シャーニィ >
こうしてカノジョは……戦利品を片手に、満足気にして
そして、雑踏に消えていくのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からシャーニィさんが去りました。