2023/11/30 のログ
■シース > 「無手…うう……?想像、つき辛いですね。
リリットさんがあれやこれや?相手構わず抱き付く感じ、というのも……うー…ん?
それは流石にですけど、挨拶代わりにハグとか、有りそうな…気が」
文化によっては当然ともされる行為。少女にとっては出来そうにない物だが、余所の国まで赴く機会も多い者達なら。
不思議はないのかもしれない。ただ、素面でされるというのも、それはそれで。酔った勢いとはまた別の。断り辛さが有る気がする。
…抱き付かれたらどうなるか。それも交えて目にする相手の腕は。とてもではないが、腕力自慢とは思えない。
とはいえ、筋力に頼らない戦い方みたいな物も有るのだろう、そう納得する事にした。
学院に通い始めると。自身は参加していなくとも、実戦めいた訓練に励む生徒を目にする機会が多い。
実際魔法でも格闘でも何でも、色々な種類が有るのだと。その事くらいは何となく察していたから。
「それは……そう、かも。個人レベルにまではとやかく言われない気が。…服装とかも存外ルーズですし。
悲しんだりはしない…かな。けど、怒る、かも。しれません。私だけでなく、送り出してくれた両親とか…他の方にも。迷惑が掛かりますから。
…其処は割と、解ります。自分で使う物だけなら。出来不出来とか関係有りませんし……って。
いえ、済みません。リリットさんなら私よりずっと器用に。良い物を自作なさるでしょうけど」
今時は性別問わず。細々としたハンドメイドが流行っている。
…問わないのだから。男女どちらであろうとも。どちらでもある、どちらでもない、であろうと。其処の所は自由だろう。
序でに年の功という物も考えたなら。若年一般人である少女より、相手の方がずっと器用に違い無い。そう思う。
自分も…作ろうと思えば挑戦はするが。実際ちょっとした物を入れる袋だとか。カバーだとか。後は端布で思い付くのは、布巾辺り。
実用的というか庶民的というか…寧ろ。田舎臭い、かもしれない。
「……こほ、ん。寧ろ学外だからこそじゃないですか。
前に言いましたけど、やっぱり。学内では、教師と生徒、それを崩す訳にはいきませんし」
つい今し方。学院自体は気にしないと言われたが。同時に、其処に通う者達は噂するとも言ったので。
だからこそ今回のような。お忍びで遊びに行こう、といった誘いに。少女はのったのかも知れない。
寧ろ誘いを受ける時点で、普段控え目な少女としては。大いに勇気を振り絞った一歩ではあるのだが。
それがバレるのも矢張り恥ずかしい気がするので。咳払いだけして出来るだけ。しれっとした声音を保とうと。
さて。軽食も終え次の屋台に進み。
あれこれと大量に並んだ端布は、こうしてみるとモザイク装飾のようで面白い。
一度に俯瞰した方が視覚的に愉しめそうで。しゃがんだり手を伸ばしたりはせずに立ったまま。
「…そう、ですね。青や緑…あくまで。私の印象なのですけど」
海。風。切っても切り離せないと続けてみせる。
…相手に、誰、という単語が無かったので。相手が自分で作り、使う物なら、と。そう考えての返答だった。
これでもし少女の事だと言われたら。自身の事だからこそ大いに悩み、返答に困っていただろう。
■リリット・アリール・ソエティア > 「其れもよく言われるねぇ、逆にそう言って油断してくれるとボクは戦いやすいくらいだけど。
いや、これでも学院でのボクは真面目な状態だよ?
あー、国とか地域次第で普通だね…ボクの産まれた島でも普通だったし」
ハグはむしろ軽い方である、場合によってはキスやその先も。
ニンフという妖精種故の自由さか、そんな島で育ってこのくらいなので真面目ともいえるだろう。
少女と同じ感想を抱く相手なら、むしろ戦いやすいくらいでありがたいのだ。
内心では酔ってと言わず、だきつきたかったりしてるのを、結構我慢している。
もし少女が戦い方を教えてくれと言えば、喜んで教えるだろう…ただし組技についてはすさまじく悩んだ末、だが。
「制服も結構種類あるしねぇ、による年度による違いもあるし…何より私服でも怒られるわけじゃないし。
そっか、たしかにそうだね…それじゃ一層きをつけないと、ね。
いや、ボクも慣れのおかげで色々作れるわけだし、リースさんも安い端布とかで色々作ってれば上手になるよ。
最初の頃なんか、ほんとに只の布を切っただけで使ってたりしたし」
今作るならきちんと縫い合わせて、糸も処理してと綺麗に作れる。
けれど最初の頃はぱっとみて端切れだと分かる物しかできなかったなぁと懐かしむように呟いて。
少女もそういった経験を積むことで色々できるようになるよと、微笑んで。
勉強でもこういうのでもきちんと繰り返すの、大事だよと先生っぽく告げる。
「あはは、確かにそうかもね、学院だと立場を崩せないときも多いしね。
それじゃ、学外ではこれからも偶にこうしてでかけたいなぁ」
学院自体は気にしないが、そういう噂は出回るかもと言う事なら。
学内では節度を、学外ではある程度仲良くしたいねと、先日のような艶っぽい笑顔を見せる。
恥ずかしがりな少女をさそって出かけていること自体、自分を褒めたいくらいで。
内心では、もう少し踏み込めるタイミングを見計らう。
布地の屋台には目玉商品であろう反物が飾られて。
その他には色とりどり、布の種類も様々な端布も置かれている。
高くても精々一食分の食事程度であり、安いのはもう少し安くて。
「ん-…そっか確かにそこら辺も良いね。ボクの印象だと、白とか明るい色かな」
少女の言葉は此方に立った時の感じだったので。
こちらも少女に合いそうな色合いを告げる、黒髪には白系や明るい色が映えそうだ。
そうして、布を手に取ってふと…互いにリボン作って送ってみる?…と、そんな言葉が口から漏れる。
■シース > 「…難しい話です。いやまぁ、人は見た目によらない…それくらいは解りますけど。
学院での、って注釈。ちょっと心配になるんですけど?今、学外なんですから。
…其処はお国柄という物でしょうから。否定は出来ません、けれど」
それでも。不意打ちで抱き付かれる事を警戒した…という風に。半歩分程、少女の身体が後退したかもしれない。
抱き付かれて嫌な相手なのか。と言われると、現状そうではないのだが。
逆に言えば否定的な感情や嫌悪感等が先に立って来ない分。純粋に恥ずかしく感じるのだろう。
…人の目も有るのだしと。小さな声で付け足しつつ。
「編入するまでですね。きっと良い所のご子息ご令嬢が、きちんとした身嗜みで。服装の乱れはうんぬん、みたいな注意し合ってそうとか。
お昼休みの他にティータイムが有って、大勢が優雅な時間を満喫しているんじゃないかとか。
そんな近寄りがたい所なのかもと思っていたんです。…来てみたら、まぁその…其処までじゃなかったというか。
実際使う分には。切っただけで良いんですよ、大掃除で使い捨てにしたりとか。
けれど、こうして売り物になる位に綺麗な物なら……えぇ。何かもうちょっとだけ、良い物を作りたい」
思ったよりも自由な校風だった。というより…思ったよりも、学院もまた。れっきとした王国の一面だった。
編入早々、それを思い知るような目に遭ったのも。少女の頑なさの一因ではあるのだろう。
それはそれとして…知ってしまった物に。右往左往し悶々とするのもまた確かだが。
勉強。練習。その辺に関してはしっかりと。真面目に頷いてみせた。寧ろ勉強と同じだと言われると。何だかやる気が出て来るから不思議だ。
相手にお勧めした物とは別の色を眺めつつ。どうせ練習するなら、何かしら挑戦的な物に踏み切るべきだろうかと。
それはそれで前のめりになる辺り。少々不安要素も見え隠れする…かもしれない。
そのような事を考えていた所へと。別の色を探っていた相手からの、ちょっとした提案に。
「……リボン? …まぁその位ならいける…筈。あまり細かく飾るような物でなければ、ですけど」
無理に難度を上げて失敗するような物、ではない。かといって人目に触れない日用品だから手を抜いて良い…という物でもない。
妥当なプランを挙げて貰えた気がしたので。それなら作ってみようかと頷いてみせる。
だったら、と頷いてみせてから。明るめの緑と、白。二つの素材を手に取った。
今度は此方がと念押しして屋台主の方へ持っていく。
……多分気付いていないだろう。
アクセサリー程ではなく、リボン位なら。髪に合わせたとも言えるし、付ける位置だって調整出来る。
学内に持ち込んでも、節度を破る事にはならないと。そう踏んだのだが。
その前に当のリボン自体は隠せても、それが学外で互いに購入し作成する…当事者間での秘密の共有という。何だか甘ったるい代物であるという事に。
いざ交換する辺りか、早ければ作り始めた辺りにでも。その辺の事実に気が付き大慌てするのかもしれないが。
購入時点で気が付かせなかったのは。彼の浮かべた、男女問わず誰でもどぎまぎするような笑みで。まんまと意識を反らされてしまったからだろう。
■リリット・アリール・ソエティア > 「確かにボクはその言葉に合致するかもねぇ。
あはは、嫌がる事はしないってば、嫌われたくないしね。
実際問題、外国の慣習は知らずに行くとトラブルの元だからねぇ」
半歩後退した姿に、苦笑して。
頑なな少女にそれはまだむりかなぁ、と内心で思いつつ、けれど其処も可愛いのだと思ってしまう。
チラリと見えた少女の頬は薄く染まってた気がするので、恥ずかしさが先立ってるのかと希望的な観測を。
小さな声には、こちらも小さく頷いて。
「実際には結構緩いからねぇ…服装も風紀も。
ティータイムとかは、人によってはしてるかもね、貴族クラスだと…混合はそこら辺無しで授業時間だけど。
実際にそういう教育してると人がそだたないだろうね。
そうなんだけどさ、自分だけが見るには良いけど人目に付くものとかはね。
綺麗な布とか見ると結構意欲が沸くよね」
学院の授業は確かに高度で、けれど風紀含めて王国の緩さも持っていて。
そんな場所だから近づかない方が良い場所もあるので、今度注意しておかないとと頭の隅で考える。
勉強や家事、裁縫などは続ければ最低限の成果は付いてくる。
選んだ布を手にして、その布を少女の髪に合わせた所を想像し、微笑んで。
此方の提案に、頷く少女に内心ではガッツポーズを取りつつ。
「それじゃ作ってみようね…まぁ自分たちで使うんだし、細かくなくても良いと思うよ」
リボンにするなら、形と縫い目の処理だろう。
人目に付くとはいえ、半分は髪に隠れる訳で。
少女が手に取ったのが緑と白…それをみて自分は白と青を手に取って少女へ渡して。
支払いは自分がという少女に素直に頷く。
リボンなら髪だけでなく、腕につけたりベルトに結んだりと色々つけられる。
学院内でも目立つ物ではないし、普段から付けていられる品。
互いに作って送るという事が、どこか特別感を持っている事実に内心喜んで。
少女がどぎまきした様子を首を傾げげ見つめ。
支払いが終われば次行こうか、と少女にといかける。
■シース > 【中断継続致します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 屋台街」からシースさんが去りました。
■リリット・アリール・ソエティア > 【中断継続します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 屋台街」からリリット・アリール・ソエティアさんが去りました。