2023/10/02 のログ
■サタン > 結果、言い争いは予想通り取っ組み合いへと発展し、掴み合い、殴り合い、ジョッキのエールも皿に乗った料理も宙を舞いの乱闘が始まる。
こうなれば、労働者など他の客は囃し立てて喧騒は収拾のつかない域へ向かう。
「――…元気が有り余ってるのは良いが、どこら辺で止めるんだ?店主。」
始まった乱闘光景を眺めては、再びカウンターとその奥に立っていた店主へと向き直り尋ねれば、
店主は何時もの光景なのだろうが、騒動を終わらせる手間に溜息をつき、眉間は皺が寄っていた。
「ったく…毎度毎度この馬鹿野郎共は。」
毒づくような呟きを残しつつ、丁度注文したつまみのチーズと干し肉盛合わせの皿を男の前へと置き、
やれやれと言う風に、男の前から離れて喧騒の渦の方へと向かい、店主の怒声が店内に響き渡る。
店にとっては何時もの風景ながら、活気に満ちた酒場の雰囲気も肴に酒を飲み干す。
喧騒が一段落した頃、戻って来た店主にエールのおかわりを頼み、今宵も酒を愉しむ夜を過ごした――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からサタンさんが去りました。